- 2019-6-19
- ITビジネス
- カクテルメイクが動画クリエイティブの新しいフレームワーク「AIBAC(アイバック)」を公開 はコメントを受け付けていません
先月「注目度向上中!手軽に動画広告を自動生成できるサービス「RICHKA」を展開するカクテルメイクが2.1億円の資金調達を実施」という記事で紹介したカクテルメイク株式会社は、「Attention(注意喚起)」「Interest(興味関心)」「Benefit(利益)」「Action(行動喚起)」の4つの要素を抽出し、専門的なノウハウが無くても効果的な動画広告のクリエイティブを制作することができるフレームワーク「AIBAC(アイバック)」を新たに開発したと発表した。
■SNSの普及や5G時代に向けてますます拡大する動画広告市場
近年、モバイルデバイスやSNSの急速な普及により動画視聴が増加しており、企業の情報発信においては、コミュニケーション手段として画像や動画といったリッチコンテンツの活用が進んできている。例えばサイバーエージェントが発表したデータによれば、2018年の動画広告市場は昨年対比134%の1,843億円に達する見通しで、2024年には実に4,957億円に達する見込みとなっている。また、2020年には「5G(第5世代移動通信システム)」の商用化も予定されており、動画広告市場のはまだまだ拡大していくことが予想される。
■未経験者でも簡単に効果的な動画制作が可能なフレームワーク「AIBAC」
こうした背景から、カクテルメイクではクラウド上で簡単にハイクオリティでリッチな動画を制作できるSaaS型動画広告自動生成ツール「RICHKA」を展開しているということは前回の記事で紹介した。現在は月間5000本以上の動画が生成されており、累計200社以上に導入されているという。なおAIBACは、現在商標登録出願中とのこと。
さらに今後、5G通信時代を迎えるにあたり、専門的な動画広告のノウハウを持たない人でも動画制作を行う必要性が増していくことが予想されている。カクテルメイクでは、より多くのユーザーが低コストで効果的な動画広告のクリエイティブを設計・制作できるよう、これまでの10万本以上の動画広告制作の実績およびノウハウを基に、動画広告の制作に必要な要素をまとめた新しいフレームワーク「AIBAC」(アイバック)を開発。「AIBAC」の名称は、以下の4要素の頭文字からできている。
①Attention(注意喚起)の「A」:開始2秒で視聴者への“注意喚起”を示す
②Interest(興味関心)の「I」:商品や特徴を端的に伝えるための“興味関心”を示す
③Benefit(利益)の「B」:商品の訴求を欲求レベルで伝える"利益”を示す
④Action(行動喚起)の「AC」次の行動に誘導させるための“行動喚起”を示す
■4要素をまとめた「AIBACディクショナリー」を一部公開
また、「AIBAC」の各項目における具体的なポイントを100個以上まとめた「AIBACディクショナリー」もあわせて一部を一般公開するという。
例えば、「Attention」では、ターゲットに注意喚起を促すための、“第二新卒集まれ!”“女子のためのワーキングホリデー”などといった具体例を掲載している。
ほかに「Interest」では、ターゲットに興味関心を持ってもらうため、商品・サービスを端的に説明するための例として、「ワンタッチでお掃除完了」「かんたん動画制作」のような例が記載されているなど「AIBAC」の各項目における具体的なポイントがまとまっているので非常に役に立つ。
■「RICHKA」でも「AIBAC」に沿ってハイクオリティな動画制作が可能に
既存サービスの「RICHKA」では、すでに「AIBAC」に基づいた数百種類もの動画広告フォーマットが提供されている。加えてさらに毎月100種類以上の新規フォーマットを追加していく予定となっている。これにより、未経験者でも簡単に効果的でハイクオリティな動画制作が可能となる。もちろんフレームワークに沿わないでの動画制作も可能だ。
カクテルメイクでは、クリエイティブ制作における課題を解決する「AIBAC」の開発とともに、運用を成功させるための配信設計のフレームワークである『4つのW:WHY(目的)/WHO(対象)/WHAT(伝える価値)/WHERE(配信先)』を組み合わせて活用することで、最適解を導き出し、深掘りし、その幅を広げていくメソッドを構築していくとしている。
これまで自社製品の動画広告を作成した経験がなくても、ある程度見栄えする広告が作成できる「RICHKA」を用いて「AIBAC」式で実際に動画広告の作成を試してみるといいだろう。
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加藤 章
インプレスR&D
2013-03-29