スマホ史上最高と言われる日本語入力ソフトATOKを富士通製端末が搭載【デジ通】


富士通が2014年夏以降に発売するスマートフォンの入力システムにジャストシステムのATOKを搭載することを発表した。

Android端末は、日本語入力ソフトとして何を使うかを端末メーカーが選ぶことができ、さらにユーザーも自分の好きな日本語入力環境に変更できる。この日本語入力の性能で、キャリアメールや電子メール、さらにLINEやSkypeなどのチャットツール、TwitterやFacebookといったSNSを利用しているときの文字入力のしやすさが変わってくる。

従来はフューチャーフォンから派生してきたATOKのエンジンが利用されてきたが、今回、ジャストシステムと富士通がパソコン用で変換効率が高い変換エンジンを採用した。ジャストシステムと富士通との共同開発なので当面は富士通製端末だけへの供給となる。変換効率や状況に応じた文字推測といった機能が従来のAndroid版ATOKより、さらに洗練されているため他社製端末との大きな差別化になるだろう。

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今回搭載するのは「Super ATOK ULTIAS」(スーパー エイトック ウルティアス)という名前になる。先述したようにジャストシステムと富士通の共同開発のため、従来のATOKとは異なり富士通専用カスタムと呼べる機能が搭載される日本語入力システムとなる。

ATOKという日本語変換システムは、現在でもパソコンでの日本語変換ソフトとして絶大なる信頼を得ている。マイクロソフトやGoogle、百度などが無料で日本語変換ソフト「Microsoft IME」「Google日本語入力」「Baidu IME」といった無料で使える日本語入力システムがありながら有料課金やソフト販売でATOKを使い続けているという人は、意外と多い。

ただし、ジャストシステムはGoogle PlayでAndroid用のATOKも有料で提供している。今回、富士通のスマートフォンに搭載される「Super ATOK ULTIAS」は、ジャストシステムのATOKを変換エンジンをベースに採用した富士通独自の日本語入力で、「スマホ史上最高に日本語入力システム」としている。

スマートフォンはタッチパネルの精度や日本語入力システムの性能が使い勝手に大きく影響する。今回、ジャストシステムはタッチパネルに着目、タッチセンサーの技術と日本語入力システムを組み合わせることで使い勝手を向上させているのだ。

富士通のスマートフォンはタッチミスを軽減できる独自の「プレミアムサクサクタッチパネル」を採用しており、これとATOKの日本語変換エンジンを組み合わせ、「Super ATOK ULTIAS」のベースとなっている。つまり、単にATOKをソフトウェアとして導入しただけではない、富士通独自のハードウェアと組み合わせた日本語入力となっている。つまり、富士通端末で使えば便利だが、その機能を搭載していないAndroid端末では、そうした効果が望めないということになるわけだ。

日本語入力のおもな機能としては以下の機能がある。

・文脈に合わせて最適な変換候補を表示する「文脈変換」
・入力ミスがあっても適切な候補を表示する「予測変換」
・日本語を英語に変換する「英語入力支援」
・地名の住所の一部から都道府県などが入った住所候補を表示する「かんたん住所入力」
・地図や連絡帳など入力欄に合わせて辞書が自動的に切り替わる「アプリにあわせて辞書を自動切り替え」

また、基本的な単語の増強、ATOKキーワードExpressの対応、登録はできないがパソコン版で登録した単語を共有するATOK Syncにも対応する。他にスマートフォンの特徴的な入力方法のフリック入力の練習モードなども搭載される。

これにより、日本人としては非常に重要な日本語入力の精度は、他社と比較しても非常に高くなりそうだ。ということはこの専用ATOKが利用したいがために富士通端末を選ぶという人が出てきてもおかしくないだろう。なお、ジャストシステムは、富士通製端末以外の端末でも同様の機能が使える市販バージョンの開発も期待したいところだ。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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