脳波や脈波から感情を分析!HiStrangerが示したEmotion AIの可能性【IVS2026】

  • 2026-9-2
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AIは、人間の感情をどこまで理解できるのか。IVS2026に出展した韓国発のディープテックスタートアップ「HiStranger」は、脳波や脈波、表情、視線を組み合わせ、同社によれば94%の精度で感情を分析するプラットフォーム「INSIGHT FLOW」を披露した。IVS2026 LAUNCHPADのファイナリストにも選ばれた同社が描く、「AIのための感情データインフラ」の可能性に迫る。

■IVS2026で注目を集めた、人間の感情を理解するAI
同社が掲げるビジョンは、「AIが人間の感情をより深く理解できるようにすること」だ。AIのための感情データインフラの構築を目指し、独自のEmotion AI技術を携えてIVS2026に出展した。本記事では、ブース展示とピッチイベントを通じて見えた同社の取り組みを紹介する。

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■脳波や脈波を活用したマルチモーダル感情分析「INSIGHT FLOW」
HiStrangerが展示していたのは、マルチモーダル感情AI分析プラットフォーム「INSIGHT FLOW」だ。

IVS2026の「STARTUP MARKET」ブース(SC25)では、脳波(EEG)や脈波(PPG)を取得するヘッドバンド型デバイスと、分析結果をリアルタイムで表示するタブレットを使ったデモが行われ、多くの来場者が足を止めていた。

同社の技術の特徴は、脳波や脈波といった生体信号に加え、表情認識(FER)や視線トラッキング(Gaze)など、複数の情報を組み合わせて解析する「マルチモーダル分析」にある。

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HiStrangerは、この仕組みによって94%の精度で感情を分析できるとしている。デモ画面には、「Empathy Score(共感スコア)」や「Dominant Emotion(優勢な感情)」などが表示され、動画や映画の視聴中、どの場面で感情が大きく変化したのかを時系列で確認できる様子が紹介されていた。

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従来のアンケート調査だけでは把握しづらかった視聴者の反応を、生体データと複数のセンシング技術を組み合わせて可視化するアプローチは、多くの来場者の関心を集めていた。

担当者への取材では、エンターテインメント領域にとどまらず、AIエージェントやロボティクス、モビリティ、ヘルスケアなど、AIが人と自然に関わるさまざまな分野への応用を見据えていることが語られた。

■IVS LAUNCHPADファイナリストとして世界へ挑戦
HiStrangerは展示だけでなく、500社を超える応募の中から選出された15社によるピッチイベント「IVS2026 LAUNCHPAD」のファイナリストにも選ばれた。

Series A・グローバル枠として登壇し、「Emotion Data Infrastructure(感情データインフラ)」というコンセプトを紹介した。AIエージェントやロボティクス、モビリティ、ヘルスケアなど、今後のさまざまなAIシステムにおいて、感情の理解が重要な要素になるというビジョンを語った。

ブースで実際に技術を体験した後、ピッチを聴講する来場者も多く、HiStrangerが目指す将来像に対する関心の高さがうかがえた。

■世界で広がるEmotion AI、そのインフラを目指して
HiStrangerが掲げるのは、単なる感情分析ツールではなく、「AIのための感情データインフラ」という構想だ。

近年、生成AIやAIエージェントが急速に進化する一方で、人間の感情や共感をどのように理解するかは、依然として大きな課題とされている。

同社は、生体信号や表情、視線などを統合したマルチモーダルデータを活用し、その課題の解決を目指している。

IVS2026では、韓国発のスタートアップとしてブース展示とLAUNCHPADの両方で存在感を示し、グローバル市場を見据えた挑戦を印象づけていた。

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IVS2026 公式サイト
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新井 一
東洋経済新報社
2025-02-19

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