- 2014-11-12
- パソコン
- Chromebook, Chromebox, Google, キーボード, デジ通
- シンプルイズベスト!? 一般販売が開始されたChromebook【デジ通】 はコメントを受け付けていません
GoogleのChrome OSを搭載するパソコンの、ChromebookやChromeboxの日本市場における一般向け販売が2014年11月11日より始まった。文教向けと言うことでWindowsパソコンとは競合しないと見られていたが、3万円台と手ごろな価格だけあって一般ユーザーによる購入が増えると思われる。基本的には何でもできるが、一歩踏み込むと何もできないに等しいChromebook。入門用として、また用途が限定されている人には良いだろうが、将来的に様々に活用したいと考えている人にとっては、市販ソフトの利用や周辺機器の活用がほとんど行えないChromebookは無用の長物になってしまう可能性がある。
また、Windowsと異なる部分があるためWindows入門機としての役割も持てない。特にキーボードが大きく異なる。一部の店舗では実機が展示されるようだが、まだ実機を見る機会も少ないと思うので、今回はWindowsとは異なる各モデルの日本語版のキーボードを紹介しよう。
Chromebookのキーボードは、WindowsやMacとは異なり、キーボード上部のファンクションキーにF1からF12までの数字が割り当てられていない。最近のパソコンでよく使われている画面の明るさ、ボリューム調整、ブラウザの進むや戻るが、一般的なパソコンのファンクションキーの位置で直接利用できるようになっている。また、「Fnキー」もないし、「Windowsキー」に相当するようなキーも用意されていない。
これに加え、Chromebookの日本語キーボードは、キーボード下部にWindowsで一般的に用意されている「変換」「無変換」キーも無い。「かな」や「英数」キーが、キーボード下部のスペースバー左右に用意されているだけとなる。
Enterキーのサイズや、キーボード自体の基本的な配列は一般的な日本語キーボードと同じで、かな文字の表示もある。Chromebookのキーボードは、あまり使われないキーを省いて従来よりもよりシンプルになった新しいキーボードだが、かな入力よりも一般的なローマ字入力に特化しているわけでもない。
機種ごとに細かな違いはあるが基本的なキーボードレイアウトはどの機種も同じだ。Windowsではメーカーや機種毎にキー配列は微妙に異なるが、ChromeデバイスはChromebookもChromeboxも日本語キーボードなら基本的なレイアウトは同じとなる。一種の囲い込みだと思えばいい。統一されているのでわかりやすいととらえることもできるが、Chromebookに慣れさせてしまえば、ほかのキーボードが使いにくくなるようにという計算もあるのかもしれない。
筆者にとってWindowsキー、右クリックキーは、欠かせないキーのひとつである。また、Alt+ファンクションキーによるショートカット、CTRL+各キーによるショートカットもMS-DOS時代から変わっていないものは現在でも多用している。Chromebookは、それに縛られないためにシンプルな構成となっているが、それが吉と出るのかは今後の普及がカギとなるだろう。一時期ブームになって、一気に消え去ったNetbookの二の舞を踏まないよう祈りたい。
上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]
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