年末までにインテルのモーションセンサー「RealSense」搭載製品が登場【デジ通】


今年のCESでお披露目されたインテルのモーションセンサー技術「RealSenseテクノロジー」の現在における最新状況について説明会が開催された。この技術、従来は「パーセプチャルコンピューティング」と呼んでいた技術だ。それが2014年から「RealSense」という名称となった。パソコンやタブレットだけでなく、スマートフォンの新しいインターフェイスとして今後の普及促進に努めるということだ。

ハードウェアとしてのIntel RealSense 3Dカメラは、Webカメラと赤外線による3Dセンサーを組み合わせたものだ。こうしたハードはインテルより提供されており、このモジュールを外付けカメラやパソコンやタブレットに内蔵することで高精度なジェスチャー操作が可能になる。

今までは、このハードウェアを採用した外付けカメラと、インテルが公開している「Intel RealSenseソフトウェア開発キット」を開発者に提供し、様々なアプリケーションを開発してもらうという段階だった。2014年はこの技術が実際の商品に採用されるようになる。年末には、最新のRealSenseハードウェアを搭載したノートパソコンやタブレットが各社から登場する見込みだ。

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■RealSenseハードウェアの歩み
RealSenseのハードウェアは年々進化している。2013年に提供されていたものに比べ、2014年のカメラは、ジェスチャー操作や顔の表情がより精密にトラッキングできるようになっている。2014年版では、手や指のトラッキングが10ポイントから22ポイントになり、指の関節ひとつひとつの動きを正確に認識できるようになる。

顔は動きのトラッキングが7ポイントから78ポイントになり、顔の部位を認識できるように進化、これにより表情による感情の予測がより正確にできるようになる。最新のハードウェアを採用した開発者向けの外付けカメラと開発キットは、第3四半期に提供予定。

開発者向けのコンテストが「Intel RealSense アプリチャレンジ 2014」として賞金総額約1億円で行われる。2013年にも同様のコンテストは行われ、日本の「しくみデザイン」が開発した「Kagura for PerC」がグランプリを受賞した。今回も日本から参加したアプリのグランプリ受賞や入賞を期待したい。Windows用の最新開発キットは、外付けカメラと同じく第3四半期に予定されている。Android用も今後提供予定だ。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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