- 2014-5-14
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- ウェアラブルデバイスやバーチャルリアリティなどを実体験できる「富士通フォーラム2014」【デジ通】 はコメントを受け付けていません
富士通は自社開催のイベントとしては最大規模となる「富士通フォーラム2014」を5月15日から16日まで東京国際フォーラムで開催する。
展示内容だがInternet of Things(IoT)やビッグデータ関連の各種ソリューションや、パソコン、タブレット、スマートフォンといった同社の得意とするIT関連機器に加え、どうつながっているのか?と思えるようなレタス栽培といった富士通関連会社の最新製品の展示もある。
このように富士通フォーラムでは、同社のハードウェアを活用した各種ソリューションの紹介が多い。ビッグデータの活用に関するソリューションもあり、関連するセミナーも開催されている。展示されているデモンストレーションの中から興味深いソリューションやテクノロジーをいくつか紹介しよう。
■視線からどの商品を見ているか検知し情報を表示するソリューション
ブティックといった衣料品関連のお店に入ると、ちょっとオシャレな店員さんが「何かお探しですか?」と聞かれるのが苦手という人もいるだろう。また、そういった店員さんに商品の説明を聞くのも勇気がいるという人もいるわけで、こうしたことを気にせずに解決してくれるソリューションがこれ。客が商品を選んでいると、その視線を検知し、いま見ている商品が何なのかを判定、その商品情報をディスプレイに表示する。
視線検知技術は、店頭でどのような商品が顧客に注目されるかを分析するのにも使えるが、この技術は客が商品情報を得やすいようにも応用できるということがわかる。
ヘルメットに取り付けられたウェアラブルカメラ&ヘッドマウントディスプレイで、実際に現場での映像をコントロールセンターに送信、マニュアルが存在しない状況などでも、遠隔地からの支援によって的確に現場作業がおこなえるようにするデモ。予備知識を持たずに現場に出向いても、このソリューションがあれば、指示を受けながら作業ができるため対応できないといったことがなくなる。これに加えてグローブ型ウェアラブルデバイスも用意されており、入力操作もスムーズに行えるような配慮もあった。
裸眼による実現とはなっていないが偏光グラスを利用したゴーグルを装着することで立体的にモノを捉えることができるホログラムソリューション。たとえばCADデータから実際にレンダリングされた3D映像をホログラムとして見ることで、その図面の整合性を検証できる。実例として飛行機のジェットエンジンや工場の中の作業性などを再現し、実際の場所で作業しているかのように検証できるソリューションを紹介していた。SF映画で見たホログラムが、もうすぐ現実のものとなる日も近いだろう。
通常タブレットはタッチ液晶画面をタッチしてもツルツルなガラスの感触しか感じることはない。バイブレーション機能と連動させて、感触があるかのように擬似的に再現させるものもあるが、子供だまし程度の感覚しか感じられない。ところが、このデモは、タッチパネルの表面を超音波で振動させることで、表示している内容に合わせて触った感覚を変化させている。表示されている画像を指でなぞると実際にデコボコしているかのような感覚を得られる。これはすぐにでも実現してほしい技術だといえる。
他にも様々なソリューションが展示されている「富士通フォーラム2014」。ITの今後を占うといった意味でも、足を運んでみることをおススメしたい。
上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]
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