- 2026-9-25
- ITビジネス
- 「レシ活」のさらなる普及へ!クラシル「レシチャレ」が「ゆうちょ通帳アプリ」との連携を開始 はコメントを受け付けていません
クラシル株式会社と株式会社ゆうちょ銀行は2026年9月17日、東京・日比谷スカイカンファレンスで、節約サービス「レシチャレ」と「ゆうちょ通帳アプリ」の連携・サービス提供開始記者発表会を開催した。サービス連携は9月15日に開始。1,662万口座超が登録する「ゆうちょ通帳アプリ」からレシチャレを利用し、対象商品のレシート投稿で獲得した特典を、ゆうちょ銀行口座で直接受け取れるようになった。
発表会には、クラシル 執行役員兼レシチャレ BU GMの野村知己氏と、ゆうちょ銀行 デジタルサービス事業部長の七海英喜氏が登壇。日常の買い物を節約につなげる「レシ活」の仕組みや、金融サービスとの連携が生み出す価値を紹介した。第二部では、シニア約30名を対象とするレシ活体験ワークショップも開催された。
※「ゆうちょ通帳アプリ」の口座数は2026年3月末時点。
■いつもの買い物の延長で始める「レシ活」
レシチャレは、レシピ動画サービス「クラシル」を手がける同社が提供する節約アプリだ。対象商品を購入し、そのレシートをスマートフォンで撮影・投稿すると、審査を経て特典を獲得できる。通常のレシチャレアプリでは、ためたコインを他社ポイントやデジタルギフト、電子マネーなどに交換でき、累計ダウンロード数は1,500万を突破している。
同社が普及を進める「レシ活」は、レシートを活用した節約行動を指す。買い物後に受け取るレシートを撮影するというひと手間を、普段の生活に加える仕組みだ。今回の連携では、残高や入出金明細を確認する「ゆうちょ通帳アプリ」が、その入り口となる。
この仕組みを支えるのは、メーカーや小売企業の販売促進費だ。クラシルは企業に販促支援を提供し、受け取った費用の一部を利用者への還元に充てる。メーカーには商品の購入促進、小売企業には来店や売り上げの拡大、利用者には買い物の負担軽減という、それぞれの利点がある。
今回の連携は、両社が2026年4月に締結した「クラシルリテールネットワーク」に関する業務提携契約に基づく取り組みだ。発表資料によると、レシチャレにとって金融系アプリとの連携は初めてとなる。
■交換申請も手数料も不要、少額の特典が口座に届く
今回の大きな特徴は、特典の受け取り方にある。「ゆうちょ通帳アプリ」経由で獲得した特典は、クラシルから利用者のゆうちょ銀行口座に振り込まれる。特定の決済に使うポイントや電子マネーを新たに発行する仕組みではなく、現金として受け取れる形だ。
交換申請や交換手数料は不要で、最低換金額を気にせず少額の特典も受け取れる。一定額までためてから交換するサービスで生じがちな、交換先を選ぶ手間や、交換可能額に届くまで待つ負担を減らせる点が特徴だ。
利用する際は、「ゆうちょ通帳アプリ」のメニュー画面から「レシチャレ」のアイコンを選び、対象商品や参加条件を確認する。商品を購入したら、レシート全体が入るように撮影して投稿。審査で対象商品の購入が確認されると、特典が確定する。
発表会の説明資料では、投稿後の審査を通過した特典は翌々月20日ごろに振り込まれると案内された。投稿してすぐに入金されるわけではないため、受け取り時期も確認しておきたい。
また、対象期間や商品、店舗などの条件は案件ごとに確認する必要がある。レシートは店舗名、日付、商品名、合計金額が読み取れるよう、明るい場所で全体を撮影するのが基本だ。いつもの買い物で購入する商品が対象になっているかを事前に確かめることで、無理なく利用しやすくなる。
■「使う」に加えて「残す」へ、銀行アプリとの連携が広げる選択肢
ゆうちょ銀行側の説明では、通帳アプリに日々の暮らしで役立つ機能を加え、利用者の利便性を高める方向性が示された。同行は、2028年度に「ゆうちょ通帳アプリ」の登録口座数2,500万口座を目標としており、登録口座数と月間の利用者数の両面で拡大を目指している。
残高確認や送金などに使う銀行アプリから、日常の買い物を支えるサービスへアクセスできるようにすることで、利用者との接点を増やす狙いだ。クラシルにとっても、これまでレシチャレを知らなかった人や、レシ活の経験がない人にサービスを届ける機会となる。
さらに、特典を銀行口座で受け取る仕組みは、その後の使い方にも幅を持たせる。日々の生活費に充てることも、そのまま口座に残しておくこともできるからだ。発表会では、日常の買い物から生まれた特典を残していく「ついで型貯金」という考え方も紹介された。
少額の特典でも、入出金明細を通じて受け取りを確認できる。普段使う金融サービスの中で節約の成果を把握できることは、レシ活を継続するきっかけにもなりそうだ。
■シニア約30名がレシ活を体験、連携記念で特典1.3倍も
第二部では、シニア約30名を対象とする「レシ活体験ワークショップ」を開催。ゲストに、ポイントで生活『食費・日用品・投資まで』全てまかなう、しんぽい氏を迎え、日常生活に取り入れられる節約術のミニ講座と、レシチャレの使い方の解説、レシートの撮影・投稿体験を組み合わせたプログラムが用意された。
講座資料では、普段の買い物でポイントやクーポンを活用し、受け取ったレシートも節約につなげる方法を紹介。すべての節約術を一度に実践するのではなく、自分の生活に合うものを1つから取り入れる考え方が示された。
操作の案内では、「ゆうちょ通帳アプリ」からレシチャレを開き、対象商品を選び、レシートを撮影して投稿する流れを説明。撮影時に文字をはっきり写すことや、必要に応じてアプリのカメラへのアクセスを許可することなど、利用を始める際の具体的なポイントも取り上げた。
連携開始を記念し、2026年9月17日から9月30日までは「連携開始記念 特典付与1.3倍キャンペーン」を実施する。「ゆうちょ通帳アプリ」経由でレシチャレを利用し、対象商品のレシートを提出すると、特典付与額が通常の1.3倍になる。説明資料によると、増量分の0.3倍相当は通常特典よりさらに1カ月遅れて付与される。対象商品や参加条件などは、キャンペーンページで確認できる。
筆者が今回の連携で注目したのは、サービスを始める入り口から特典の受け取りまでを、日常的に使う銀行アプリにつなげた点だ。買い物後にレシートを投稿し、後日、口座で成果を確認する。そこで得た特典を生活費に使うか、残しておくかも自分で選べる。こうした分かりやすさが、節約サービスを使い慣れていない人にもレシ活を広げるきっかけになりそうだ。
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たてばやし淳
2025-08-07
















代表取締役・ITライフハック代表
ITライフハック編集長・ライター
ITライフハック副編集長・ライター
