- 2026-8-21
- ITビジネス
- 充電不要のスマートリングで決済・鍵・社員証を統合!EVERINGが示すウェアラブルの未来【IVS2026】 はコメントを受け付けていません

国内最大規模のスタートアップカンファレンス「IVS2026」(テーマ:Japan is Back)の展示エリアで、指輪型ウェアラブルデバイスを展開する「EVERING(エブリング)」のブースを訪れた。EVERINGが展開するのは、Visaのタッチ決済に対応したスマートリングだ。同社は「世界初のVisa決済対応スマートリング」としてEVERINGを展開しており、今回のIVSでは「AI cannot touch reality. People can.(AIは現実に触れられない。人は触れられる)」というメッセージを掲げていた。
ブースで配布されていたコンセプトブックも、製品の機能紹介を中心としたものではなく、AI時代にEVERINGがどのような役割を担うのか、その未来戦略を示す内容となっている。展示パネルには「EVERING is building the Trust Infrastructure for the Wearable Era.」と記され、「Payment / Identity / Access / Health」という4つの領域が提示されていた。

■「充電不要」が大きな特徴。決済から鍵、交通、社員証へ

EVERINGの大きな特徴のひとつが、「充電不要」であることだ。
睡眠や活動量などを計測するセンサー搭載型のスマートリングでは、定期的な充電が必要となる製品が多い。一方、EVERINGはバッテリーを搭載しておらず、NFCを利用して決済端末などにかざした際に動作する。このため、日常的な充電作業が必要ない。5気圧防水にも対応している。
機能の中心となるのは、Visaのタッチ決済だ。プリペイド方式を採用しており、専用アプリにクレジットカードを登録し、EVERINGに残高をチャージして利用する。
チャージ元として登録できるカードブランドはVisaだけでなく、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubにも対応する。複数のカードを登録し、チャージ時に選択することも可能だ。
さらに、残高が設定した金額を下回ると、自動的にチャージするオートチャージ機能も用意されている。担当者は「基本的に、その設定さえしておけば、アプリを開くことはほとんどない」と、その手軽さを説明していた。
紛失時には専用アプリから利用を停止できるため、リングをなくした場合でも決済機能を止めることが可能だ。
用途は決済だけではない。スマートロック「SESAME(セサミ)」との連携により、リングをかざしてドアを施錠・解錠できるほか、LIXILの玄関ドア用スマートロックシステム「FamiLock」にも対応している。
公共交通機関でもVisaのタッチ決済対応が広がっており、EVERINGを改札機にかざして乗車できる路線が増えている。2026年3月25日からは、東京メトロ、都営地下鉄、東急、東武、小田急、京王、京浜急行、西武、相鉄、横浜高速鉄道、小田急箱根の関東11社局・54路線・729駅で、タッチ決済の相互利用が開始された。Osaka Metroなどでも利用できる。
一方、EVERINGは交通系ICカードそのものを搭載しているわけではないため、利用できるのはVisaのタッチ決済による乗車に対応した交通機関や駅に限られる。
こうした仕組みによって、財布やスマートフォンを取り出すことなく、買い物をし、電車に乗り、自宅の鍵を開けるといった一連の行動を、リングひとつで行えるようになる。
さらに法人向けでは、EVERINGを社員証として利用する取り組みも進めているという。
取材時、担当者は同社の株主でもあるMTGでの活用例を挙げ、社員証をリングに置き換える取り組みについて説明した。また、EVERINGがプリペイド方式であることを生かし、将来的には企業が食事補助などの福利厚生費をEVERINGにチャージし、従業員へ付与するといった活用も検討しているという。
決済、鍵、交通、社員証など、ひとつのリングをさまざまな場面における「認証」に活用していくことが、EVERINGの描く方向性だ。
■全国に販売網を拡大、18サイズを用意
EVERINGはオンライン販売に加え、全国のドコモショップやauショップ、家電量販店などの実店舗にも販売網を広げている。担当者によると、購入可能な店舗は全国約4,000店舗に達しているという。

※EVERINGはUSサイズ4.5~13まで、0.5刻みの計18サイズを用意している。一部商品ではサイズ展開が異なる。
指輪型デバイスだけに、フィット感も重要だ。EVERINGでは、USサイズ4.5から13まで、0.5刻みで計18サイズを用意している。ブースにもサイズ確認用のリングが並べられており、実際に自分の指に合うサイズを確認できるようになっていた。
■Osaka Metroとの提携で、万博への移動にもEVERING
同社は、インバウンドを含む移動シーンでの利用拡大も進めている。
EVERINGは2024年、Osaka Metroとスマートライフ分野における業務提携契約を締結した。Osaka Metroでは同年10月から、2025年大阪・関西万博を見据えたキャッシュレス・チケットレス改札の取り組みとして、クレジットカードなどによるタッチ決済を開始しており、EVERINGでも対応改札を利用できる。
取材時、担当者は「EVERINGで万博会場へ行こう」というコンセプトのもと、Osaka Metroとの取り組みを進めたと説明していた。
財布やスマートフォンを取り出すことなく公共交通機関を利用し、そのまま買い物もできるという体験は、日常生活だけでなく、荷物をできるだけ減らしたい旅行者とも相性が良さそうだ。
■2027年に向けて「ヘルスケアリング」を開発
EVERINGが次の領域として見据えているのが「Health」だ。
担当者によると、同社は2027年に向けて、新たなヘルスケアリングを開発しているという。
取材時点では詳細が明かされなかったものの、既存のスマートウォッチやスマートリングで一般的になっている、睡眠や活動量の計測とは異なる領域を狙っているという。
担当者は、Visa決済対応スマートリングで「世界初」を実現したのと同様に、新たなヘルスケア領域でも「世界初」を目指す考えを示した。
具体的な機能についてはまだ公表できない段階とのことで、その全貌は今後の正式発表を待つ必要がある。
決済から始まったEVERINGは、鍵、交通、社員証、そしてヘルスケアへと用途を広げようとしている。ブースに掲げられていた「Payment / Identity / Access / Health」という4つのキーワードは、同社がスマートリングを単なる決済デバイスではなく、ウェアラブル時代におけるさまざまな接点を担うデバイスへと発展させようとしていることを象徴していた。
■株式会社EVERING
■IVS2026 公式サイト
■IVS2026 特設サイト - ITライフハック
■ITライフハック
■ITライフハック X(旧Twitter)
■ITライフハック Facebook
■ITライフハック YouTube
■カルチャーに関連した記事を読む
・大津市・シエリアシティ大津におの浜(西武大津店跡地)に設置!『成瀬は信じた道をいく』デザインマンホール
・ふわふわボア素材で癒される!サンリオキャラクターズ「ぬいコロン」「ねむりタイ」
・選べる豊富なラインアップ!にんにく香る、こってり特製醤油だれが決め手『牛キャベ丼』
・フォーミュラE、Disney+でグローバルストリーミング配信が決定!
・最優秀作品1点と優秀作品2点を決定!埼玉県狭山市の下水道マンホールふた新デザイン





代表取締役・ITライフハック代表
ITライフハック編集長・ライター
ITライフハック副編集長・ライター
