- 2025-10-28
- ITビジネス
- TDKが「絶対に勝てないじゃんけん」を開発!リザバーコンピューティングによる高速計算がカギ はコメントを受け付けていません
日本最大級のテクノロジー総合展「CEATEC 2025」が、幕張メッセにて2025年10月14日(火)~10月17日(金)の期間に開催された。TDK株式会社は、「AIエコシステム」というコンセプトを掲げて出展。TDKのブースでは、同社が「AIエコシステム」と定義する、AIに関連する多様なマーケットにむけて、独自の革新的な技術や製品で社会のトランスフォーメーションに貢献することをコンセプトとして展開していた。
ブースでは、AI関連や重点3市場(「自動車」「ICT」「産業機器・エネルギー」)の技術に関する展示のほか、ポルシェモータースポーツと技術提携した運転の体験、じゃんけんデモ体験、最新ARグラス体験、WeWALK社「Smart Cane2」(視覚障害者向けの白杖にTDK先端電子部品・センサを搭載)の体験など、さまざまな体験コンテンツも用意されていた。
■「イノベーション部門賞」を受賞した技術で「絶対に勝てないじゃんけん」が実現
展示の中でも注目度が高いのは、リザバーコンピューティングによって実現した、ユーザーが「絶対に勝てないじゃんけん」だ。TDKの「エッジ向けアナログリザバーAIチップを用いたリアルタイム学習機能付きセンサシステム」は、CEATEC AWARD 2025において「イノベーション部門賞」を受賞した。
この「エッジ向けアナログリザバーAIチップを用いたリアルタイム学習機能付きセンサシステム」は、アナログリザバーAIチップ(北海道大学と共同開発)の特徴であるリアルタイム学習機能と、TDKの加速度センサを組み合わせたもので、時間的に変化する(時系列変化)情報を低消費電力で高速に処理することが可能となっている。
そして、このセンサシステムを利用した「絶対に勝てないじゃんけん」は、じゃんけんを出し終わる前に指の動きを判断して勝つ手を先に出すようにできている。
じゃんけんでは、指の動きに個人差があり、次に何を出すかを正確に判断するためにはその個人差をリアルタイムで学習する必要がある。
デモ機を体験者の手に装着して指の動きを加速度センサで計測し、アナログリザバーAIチップにおいてじゃんけんで何を出すかというシンプルなタスクをリアルタイムで高速に処理し、ユーザーが「絶対に勝てないじゃんけん」が実現する。
「絶対に勝てない」と言われてしまうと挑みたくなるのが人の性なのか、デモ機には多くの人々が並んでいて、「絶対に勝てないじゃんけん」に挑んでいた。
テクニカルライター 後藤 響平
■TDK株式会社
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代表取締役・ITライフハック代表
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