アルバムに貼られた写真をデジタル化!PFU、iPhoneスキャナー「Omoidori(おもいどり)」発表会レポ


株式会社PFUは2016年6月1日、都内 代官山 T-SITE GARDEN GALLERYにおいて、報道関係者向けにiPhoneスキャナー「Omoidori(おもいどり)」発表会を開催した。「Omoidori」は、アルバムに貼られた写真を簡単にデジタル化できる全く新しいタイプのスキャナーだ。

家族や友人、大切な人たちとの想い出をアルバムでお持ちの方もいるだろう。これまでアルバム写真をデジタル化するのは、フィルムや写真が反射したり、台紙から無理に剥がして大切な写真を傷つけたりと、大変な作業だった。

本製品を使えば、ボタンひとつでアルバム写真を簡単にデジタル化できる。PFUオフィシャルショップでの価格は、1万2,800円(税込)。

■大切な想い出を手軽に残したい – PFU 宮本氏
発表会は、株式会社PFU執行役員(兼)執行取締役専務 宮本研一氏の挨拶から始まった。宮本氏は開口一番、「今日6月1日は写真の日ということで、PFUが長年培ってきたスキャナー技術を活かして、写真をターゲットにした新商品を開発したので、ここに紹介します。」と語ったのち、「Omoidori」をお披露目した。

開発の経緯だが、10年前に「アルバム写真をデジタル化したい」と技術開発のトップに相談したことがキッカケだという。開発の担当者は様々な装置を試作して試みたがうまく行かず、半ば諦めかけていた頃、2011年3月11日に東日本大震災が起こった。

テレビの画面には、瓦礫の中から泥だらけになったアルバム写真を大切に抱える姿、一時帰宅を許された人たちは真っ先にゴミ袋に持ち出したのが写真だった。これは何とかしたいという強い思いで開発担当者に掛け合い、試行錯誤の末に完成したのが「Omoidori」というわけだ。

シンボルマークをはじめとするブランディングデザインは、株式会社エイトブランディングデザインにお願いすることになり、同社代表 西澤明洋氏がデザイン部長として加わって監修した。「世界にたったひとつしかない大切な想い出を、もっと手軽に身近に残しておきたくて『Omoidori』は生まれました。」と、「Omoidori」への熱い想いを語った。

株式会社PFU執行役員(兼)執行取締役専務 宮本研一氏

株式会社PFU執行役員(兼)執行取締役専務 宮本研一氏

■ボタンを押すだけで、簡単にスキャン
「Omoidori」は、iPhoneをセットして使う全く新しいタイプのアルバムスキャナーだ。iPhoneをセットした本製品をアルバムの上に置き、ボタンを押すだけで、簡単にスキャンできる。

これまでのスキャナーでは、写真からの反射がテカりとして残ってしまうこともあった。本製品は2方向からフラッシュ撮影する独自の機構「Wスキャン」によって、大切なアルバム写真をフィルムの上からでも、写真からの反射のない綺麗なスキャンが可能だ。

本製品をアルバムの上に置き、ボタンを押すだけで、簡単にスキャンできる

本製品をアルバムの上に置き、ボタンを押すだけで、簡単にスキャンできる

写真に印字された日付は自動で認識され、当時の日付情報にExif データを変更してくれる。昔の写真を時系列で並べたり、デジタル化された写真を整理したりするときに便利に使えるわけだ。写真を半分ずつスキャンすることで最大2L判までスキャンできるほか、赤目に写っていた写真を補正することができる。

本製品は写真のサイズに合わせて自動トリミングも行える。さらに顔の向きを自動で検出して写真を回転させるので、大量の写真も楽にスキャンできる。スキャンした写真は、アプリからオンラインで簡単にフォトブックやプリントの注文ができる。大切な人に贈ったり、お気に入りの写真集を作ったり、写真の楽しみが広がるだろう。

さらにSNS やクラウドサービスを使えば、遠く離れた場所にいる人とでも、SNS やクラウドサービスを使えば、想い出を共有できる。

「Wスキャン」によって、写真からの反射のない綺麗なスキャンが可能だ

「Wスキャン」によって、写真からの反射のない綺麗なスキャンが可能だ

「Omoidori」は難しい操作が一切なく、誰でも簡単にスキャンできる。
想い出をアルバムをデジタル化したい人にはお手軽で便利なアイテムだ。

株式会社PFU
「Omoidori」製品情報

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