- 2020-8-31
- ITビジネス
- ランドスケイプが「名刺将棋」を開発! 特許技術により人脈を可視化 はコメントを受け付けていません
ランドスケイプは、報道関係者を対象にリコーの特許ライセンスを活用した「名刺将棋」に関する発表会を開催した。「名刺将棋」は、同社が独自構築した820万拠点の法人データベース「LBC」と連携した名刺管理ツール「ユー名刺(u名刺)」に新たに搭載される、未取得名刺の可視化機能だ。
■企業情報を活用したマーケティングを実現する「ユー名刺(u名刺)」
発表会は、株式会社ランドスケイプ 代表取締役社長 長竹克仁氏の挨拶から始まった。
同社は日本最大の820万件の法人・事業所マスターデータ(LBC)を元にしたデータベースマーケティング支援事業を展開している。
LBCでは、
・日本に存在するほぼすべての会社と事業所を網羅(国内拠点網羅率99.7%)
・現在の情報だけでなく、過去の変遷情報も網羅(3,680万拠点)
・資本関係に応じてひも付された法人情報を網羅
この3つを活用し、企業のデータベースマーケティングの支援を行っている。
また最近では、「ユー名刺(u名刺)」という名刺管理ツールのサービスも提供している。
今回発表された「名刺将棋」は、「ユー名刺(u名刺)」のオプションサービスという位置づけとなっている。「ユー名刺(u名刺)」は、スキャナーやスマートフォンにより名刺情報を読み取ることにより、データベース化する。最近では、オンライン名刺交換にも対応した。
特徴は、データ化するタイミングで法人事業所マスター(LBC)とマッチングを行い、
・正確な企業情報に補正できる
・名刺情報にない属性情報を付与できる
・高い精度でCRM(顧客関係管理)やSFA(営業支援)、MA(マーケティングオートメーション)と瞬時に連携できる
この3つにより、即座に企業の連携情報を活用したマーケティング展開を実現することができる。
■コミュニケーションの状況を可視化する「名刺将棋」
「名刺将棋」は、
・クライアント企業の未接触者を含む担当者
・自社の従業員
この2つを日本将棋の棋譜のように対局に配置することにより、
・名刺情報の閲覧回数
・名刺登録数
などの情報を利用し、線の太さや色の濃淡でコミュニケーションの状況を可視化できる機能だ。
プロジェクト担当別での組織内の重要人物の特定や、未接触者へコンタクトするための最短経路、部署や役職を軸にコミュニケーションなどをビジュアル的に把握することが可能となる。
この「名刺将棋」は現在、特許出願中の技術であり、名刺管理ツール「ユー名刺」に搭載される。
実際のビジネスシーンでは、「名刺将棋」はどのように役に立つのだろうか。
従来、コンタクトを取りたい人物と直接的なつながりがなければ、実際にその人物とコンタクトをとることは困難なことが多くあった。そのため、コンタクトを取りたい人物とつながりのある人から紹介してもらったり、その人物が参加するイベントに出席したりする必要があった。
「名刺将棋」の機能を搭載した「ユー名刺」であれば、自分の名刺交換履歴だけでなく、
・展示会やセミナー
・資料請求
・ニュース記事
・人事異動情報
・有価証券報告書の役員情報
・ヒアリング情報
・Webクローリング情報
など、自分の名刺以外の他から収集した様々な情報も一元管理し、つながりを有する人物を線の太さや色の濃淡で表現できるので、未接触者の把握や、コンタクトを取りたい人物とのつながり経路を容易に把握できる。
また連絡経路を介してコンタクトを取ることができるように構成しているだけでなく、ランドスケイプが提供する日本最大の企業データベース「LBC」が持つ
・企業属性(業種や売上規模など)
・CRM/SFAやMAツールなどの行動履歴(購買・商談履歴やメールクリック履歴など)
とも顧客データ統合ツール「ユーソナー(uSonar)」を通してデータ連携し、包括的に顧客の状況を把握できるため、より効率的な営業展開が可能になる。
ランドスケイプは今後、従来の名刺管理ツールの領域を超え、企業に紐づく部署や担当者ベースで様々な外部データと連携し、一元化を図り、多くのクライアント企業がより効率的な営業展開を実現できる環境を構築していく構えだ。さらにオフィスサービス事業で知見を持つリコーと、今回の名刺に関わる分野をはじめとしてセールステック領域で協業し、ソリューション提案を行っていくとしている。
「名刺将棋」を活用すれば、今までのマーケティングツールでは実現できなかった顧客開拓が可能になる。新規の顧客開拓に困っている企業にとって、「名刺将棋」は強力なビジネスツールになることは、まず間違いないだろう。
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