- 2026-7-17
- ITビジネス
- カメラなしで転倒を検知!Deepfens AIの転倒検知センサー「LiveMore Sense」が介護現場を支援 はコメントを受け付けていません
高齢化が進むなか、医療機関や介護施設では、入居者や患者の転倒をいかに早く発見するかが重要な課題となっている。「TAIWAN EXPO JAPAN 2026」に出展したDeepfens AIは、こうした課題に対応する転倒検知システム「LiveMore Sense」を展開している。複数のセンサー情報とAIを組み合わせ、カメラやウェアラブル端末を使わずに転倒の可能性を検知する仕組みだ。
■転倒事故をAIで早期に発見
「LiveMore Sense」は、医療・介護環境に向けて開発された非接触型の転倒検知システムだ。複数のセンサーから得た情報をAIが解析し、転倒の可能性がある動きを検知すると、介護ステーションやモバイル端末、施設内のシステムへ通知する。
特に、浴室や寝室といった転倒リスクの高い空間に最適化された検知アルゴリズムを採用している。同社サイトによると、転倒事故の52%が浴室や寝室で発生しているという。転倒は骨折や要介護状態につながる可能性があるため、事故の予防だけでなく、発生後の迅速な対応も欠かせない。
「LiveMore Sense」は転倒や異常の早期発見を支援し、発見までの時間を短縮することで、被害の深刻化を防ぐことを目指している。
■カメラを使わずプライバシーに配慮
「LiveMore Sense」の大きな特徴が、カメラを使用しない点だ。浴室や寝室などのプライベートな空間では、映像による見守りに心理的な抵抗を感じる利用者も少なくない。
同システムは映像を撮影せず、複数のセンサー情報を組み合わせて人の動きや状態を判断する。利用者のプライバシーを守りながら、24時間継続して異常を監視できる仕組みだ。
利用者が端末を身に着ける必要もない。ウェアラブル端末の場合、着け忘れや充電切れによって検知できない可能性があるが、非接触型であれば、利用者に特別な操作や装着を求めずに見守りを続けられる。
■音声による緊急通報や長時間滞在も検知
「LiveMore Sense」は、AIによる動作検知に加え、音声を使った緊急通報にも対応する。転倒した利用者が自力でボタンを押せない場合でも、声によって助けを求められる可能性がある。
また、同じ場所に長時間とどまっている状態を検知する「Loitering Alert」も備える。明確な転倒動作が確認できない場合でも、通常とは異なる滞在状況を捉えることで、体調不良や異常の早期把握につなげる。
複数の検知方法を組み合わせるマルチモーダル方式によって、単一のセンサーだけでは判断しにくい状況にも対応する。検知処理にはエッジコンピューティングを採用し、転倒の可能性を素早く判断して関係者へ通知する設計だ。
■医療機関や介護施設の既存システムと連携
「LiveMore Sense」は、病院や長期介護施設、デイケア施設、在宅介護など、さまざまな環境での利用を想定している。複数のベッドや部屋を備えた施設への導入にも対応する。
病院情報システム「HIS(Hospital Information System)」、看護情報システム「NIS(Nursing Information System)」、医用画像管理システム「PACS(Picture Archiving and Communication System)」をはじめ、既存の介護システムとの連携も可能だ。API(Application Programming Interface)や個別のシステム連携サービスも用意し、施設ごとの運用環境に合わせた導入を支援する。
転倒や異常に関する情報をデジタル記録として残せるため、施設における安全管理や業務改善にも活用できる。夜間勤務や人手不足の時間帯における見守りリスクを抑え、スタッフの負担軽減につなげることも期待されている。
転倒検知システムでは、検知精度だけでなく、利用者の尊厳やプライバシーへの配慮も重要だ。「LiveMore Sense」は、カメラやウェアラブル端末に頼らず、AIと複数のセンサーで見守る点に特徴がある。人手不足が深刻化する医療・介護現場において、スタッフの目を補いながら迅速な対応を支える技術として、今後の導入動向が注目される。
■Deepfens AI
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代表取締役・ITライフハック代表
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