- 2025-12-8
- ITビジネス
- あらゆる用途に対応する新時代のモビリティ!ヒュンダイのMobEDが示す、多用途ロボットの未来 はコメントを受け付けていません
Hyundai Motor Groupは2025年12月3日(水)~6日(土)に開催された「2025国際ロボット展(iREX 2025)」にて、Hyundai Motor Group Robotics LABが開発した初の量産型モビリティ・ロボット・プラットフォーム「MobED(Mobile Eccentric Droid/モベッド)」を発表した。
■未来型モビリティの完成形、MobEDが「国際ロボット展」で革新を示す
2022年のConsumer Electronics Show(CES)でコンセプトロボットとして披露されたMobEDは、人工知能(AI)を活用し、量産体制が整った完全自律型モビリティ・ロボット・プラットフォームへと進化。同グループのiREX 2025ブースにおける中心的な展示物となった。
Hyundai Motor Group Robotics LAB 責任者であるDong Jin Hyun(ドン・ジン・ヒョン)常務は、
「MobEDは、単なるモビリティプラットフォームを超え、多様な産業や日常生活に適応可能な次世代ソリューションを提供します。MobEDは、世界のロボティクス市場に新たな基準を打ち立て、人間とロボットが共存する未来を加速させるでしょう。」と、MobEDについて語った。
■“Pro”と“Basic”、目的に合わせて選べるMobEDの構成
MobEDは、Hyundai Motor Group Robotics LABの最先端ロボット技術を結集して開発されたモビリティプラットフォームだ。
ラインアップは、各種センサーを搭載し自動運転が可能な「MobED Pro」と、センサーからトップモジュールまでユーザー仕様で開発できる「MobED Basic」の2モデル。
両モデルは、独立制御が可能な4輪システムと革新的な偏心メカニズム(Eccentric Mechanism)を備えており、未舗装路や凹凸のある地形でも安定した走行を実現する。「MobED Pro」は自動運転技術により、複雑な環境でも障害物を安全かつ効率的に回避しながら走行できる。
またMobEDは、汎用マウンティングレールとAPIを提供しており、誰でも容易にカスタム上部モジュールの開発・搭載が可能。配送、パトロール、サイネージ、研究・教育など多彩な用途に適応する拡張性を備えている。
■初公開のMobED、スムーズな移動と運搬の実機デモ
12月3日(水)の展示初日には初公開となるMobEDを取材するため多くのメディアが集まった。Hyundai Motor Groupのブースでは、MobEDの実機が披露され、移動や運搬を行うデモが実施された。
まず通常モデルのMobEDが走行を開始し、平坦な場所はもちろん、約10センチの段差も4輪の独立制御を使って乗り越え、坂道では水平を保ちながら滑らかに移動する姿が確認できた。
続いて、上部にロボットアームを搭載したバージョンが登場。アーム先端に取り付けられた真空吸着式のハンドが地面の段ボール箱をつかみ上げ、その箱を別のMobEDの荷台へと正確に移載。荷台側のMobEDは、指定の場所まで運搬し、車体を傾けることで荷物を傷つけることなく静かに地面へ置いた。
さらに、ゴルフバッグを搭載したスポーツ用途モデルや、人が座って乗れる移動型MobEDなど、多様な設計のバリエーションが動態展示された。
■一つのプラットフォームで幅広い拡張性を実現
MobEDは、単なるロボットを超え、マルチユースを前提に設計された汎用モビリティプラットフォームだ。マウントレールや通信・電源ポートを搭載し、配送、パトロール、サイネージ、研究・教育など幅広い用途に応じてカスタマイズが容易。複数の専用ロボットを揃える必要がなく、運用の複雑性とコストの削減を可能にする。
屋内外で安定稼働し、堅牢なアーキテクチャが長期的な信頼性を支えることで、変化するニーズに対応し続ける未来志向のソリューションとして位置づけられている。
無人カメラプラットフォーム、実験用モビリティ、屋内外の運搬、食品配達、移動式デジタルサイネージなど、MobEDという一つのプラットフォームから多様な応用可能性が広がっている。
テクニカルライター 後藤 響平
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代表取締役・ITライフハック代表
ITライフハック編集長・ライター
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