- 2025-7-28
- カルチャー
- 五感で味わう“森の和菓子体験”!和歌山ブースで出会う自然と文化の融合【大阪・関西万博】 はコメントを受け付けていません

関西パビリオンの和歌山ブースでは、「森を食す」という特別な体験を通じて、訪れた人々が和歌山の自然と文化を全身で感じられるプログラムを展開している。まるでアート作品のような和菓子とドリンクのペアリングは、五感に深く訴えかける圧巻の一皿である。日本文化の粋と職人技が凝縮されたこの体験は、万博内でも際立つ唯一無二のひとときとなっている。
〇 森をテーマにした没入空間──和歌山の魅力が詰まったブース構成
和歌山ブースのテーマは「和歌山百景―霊性の大地―」。漆塗りの映像トーテムやパイル生地のソファ、一枚板のカウンターなど、県産の素材や伝統技術を用いた空間演出が印象的である。番留京子氏による版画や、子どもたちによる押し花アートが展示された壁面も相まって、まるで森の中に迷い込んだかのような静謐な雰囲気が漂っている。


この空間で提供されるのが、「Wakayamaの森と恵みのペアリングセット」である。銀座の名店「FARO」のシェフパティシエ・加藤峰子氏が監修し、和歌山県の老舗和菓子店や果樹園が協力して創り上げた逸品である。
〇 まるで森を口にするよう──驚きの和菓子とドリンクのペアリング
和菓子は6種類、ドリンクは2種から1杯を選べる豪華なセットであり、特注の木製器に美しく盛り付けられている。外観は丸太そのもので、引き出し付きの器には、上段と下段にそれぞれ3種ずつの和菓子が配置されている。
和菓子ラインナップ(抜粋):
咲匂ふ杜(上生菓子)
熊野の森をイメージした練り切り。薔薇蒸留水や和歌山ライムの香りが清涼感を演出。
朝露のかけら(錦玉羹)
うすいエンドウ豆を使い、朝露に濡れた新緑を再現した涼菓。


ドリンク(ノンアル2種):
若苗の露(煎茶と柑橘のカクテル)
川添茶の香りとハーブが調和した、山間の朝露を思わせる一杯。
桃花源の森(桃と檜のスパークリング)
桃の芳香と檜の涼感が広がる幻想的な味わい。

セット価格は6,000円(税込)で提供されており、事前予約もしくは当日受付で体験が可能だ。
〇 森の香り、職人の技──すべてが「五感で味わう」ための演出
セットの提供方法も体験型である。カウンターには9席のみ。スタッフが一品ずつ丁寧に説明しながら提供するため、まるで懐石料理のような贅沢さがある。ヒノキの香りを移した温水で膨らむペレット式のおしぼりや、熊野の森の香りが漂う空間設計など、視覚・味覚・嗅覚・触覚に至るまで、徹底したこだわりが随所に見られる。
製作・監修を担ったのは、福田屋(新宮市)、儀平(串本町)、ふく田(御坊市)、角濱ごま豆腐総本舗(高野町)、四季の味ちひろ(和歌山市)といった、和歌山を代表する老舗の名店である。ドリンクの開発は観音山フルーツガーデン、器の製作は紀の川市の家具店「あづま」が手がけた。
この和菓子セットは、単なるスイーツではない。和歌山の自然と文化をまるごと体験できる“エディブルアート”である。五感で味わうこのひとときは、万博会場を訪れた誰にとっても忘れがたい特別な思い出となるだろう。静かで、豊かで、美しい──そんなひとときを味わいたい人は、和歌山ブースへ足を運ぼう。
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