【代表コメントあり】契約業務の“進め方”を支援するAIエージェント!Hubble、「Contract Flow Agent」をリリース

  • 2025-7-11
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株式会社Hubbleは、契約業務・管理のクラウドサービス「Hubble」において、契約業務フローにおける進行や意思決定を支援するAIエージェント「Contract Flow Agent(コントラクト・フロー・エージェント)」のリリースを開始する。

■ 従来のAI活用の限界と、生成AIへの期待
近年、働き方改革の推進に加え、早期退職制度の拡充、人材の流動化、リモートワークの定着など、企業を取り巻く環境は大きく変化している。このような状況下において、企業内での業務遂行に必要なノウハウや背景知識といった“暗黙知”──すなわち、非構造的かつ属人的な知識の蓄積・継承が困難になりつつある。

なかでも契約業務は、その性質上属人化しやすく、「契約書の読みづらさ」「誰に何を確認すべきかの不明確さ」「過去の判断履歴の不透明さ」など、多くの課題が現場に山積している。こうした“小さな詰まり”の連鎖が、組織全体の生産性を損ね、業務停滞の一因となっている。

このような背景を踏まえ、各企業においてはAIを活用した生産性向上の取り組みが加速している。しかしながら、契約業務領域におけるAIの活用は、これまで「AIレビュー」と呼ばれる契約書の条文チェックなど、限定的な文書処理にとどまっていた。

一方で、実際の契約業務は、法務部門と事業部門との連携、交渉、承認、更新といった複層的かつ文脈依存のやり取りで成り立っている。単に助言を提示するだけのAIでは、かえって判断の遅延やプロセス全体の非効率化を招くというジレンマが浮き彫りとなっている。

そうした状況を踏まえ、Hubbleは、「判断や意思決定は人が担うべきである」という信念のもと、AIにはその前後の業務プロセスを円滑に進め、ユーザーが迷うことなく前進できるよう支援する役割を担わせるべきだと考えている。特に生成AIは、繰り返し発生する定型的な処理や、意思決定の前提となる情報の整理といった“業務を前に進める”支援においてこそ、真価を発揮する。

■契約業務フローにおける進行や意思決定を支援!AIエージェント「Contract Flow Agent」
「Contract Flow Agent」は、Hubble上に蓄積された契約業務の履歴、やり取り、承認プロセス、社内判断基準などをAIが横断的に参照し、「次に何をどう進めるべきか」を提示する。

たとえば、担当者が法務に契約審査を依頼する際の前提情報を整理したり、過去の類似事例をもとに進行方法をガイドしたりすることで、担当者が迷うことなく判断を下せる環境を提供する。
これにより、属人性の排除、業務品質の標準化、さらには定型処理の自動化を通じて、より生産的な業務への集中が可能となる。

「Contract Flow Agent」は、このような柔軟かつ革新的な業務支援の在り方を具現化するものであり、従来の「契約書を確認する(レビューする)AI」ではなく、「契約業務を前に進めるAI」という新たなカテゴリを創出する存在だ。

■「Contract Flow Agent」の独自性
Hubbleはサービス開始当初より、契約業務を「一貫したデータフロー」として捉え、契約書の編集・コメント・承認・管理・更新に至るまでのプロセスと履歴を、構造化して蓄積するアーキテクチャを構築してきた。契約の発生・起案から、締結後の保管・管理に至るまで、契約業務に関わるドキュメント、やり取り、関連情報、履歴を、一貫したユーザーの権限構造に基づき、統合的に管理している。

この一元的なデータ基盤は、Hubbleの中核的資産であり、AIエージェントである「Contract Flow Agent」はこの基盤上に実装され、契約業務全体のプロセスを支援する。

Hubbleのこのアプローチは、従来型の「モジュール型」リーガルテック──すなわち、業務プロセスごとに案件管理・レビュー・文書管理などが分断されたシステム──とは本質的に異なる。

モジュール型システムにおいては、各機能が独立しているため導入コストは抑えやすい一方で、データが分散しやすく、ユーザー権限の設定もプロセスごとに統一されていない。そのため、AIエージェントがデータを活用する際には、データボリュームや権限・セキュリティの制約から、分析や判断支援に限界が生じる。一方、Hubbleは契約業務全体を統合的に設計し、データを一貫したフローで管理しているため、AIエージェントによる高度かつセキュアな支援を可能とする基盤を備えている。

「Contract Flow Agent」は、あらかじめ設定されたルールブックや、業務フローの各プロセスで日々蓄積される膨大な契約業務ナレッジデータベースを参照し、ユーザーの権限に応じて、その時点で最適な次のアクションを明確に提示する。

ユーザーは従来通りの業務フローを進めながら、自然な形で「進め方」のガイドを受け取ることができ、「Contract Flow Agent」は意思決定と業務進行を支える“伴走者”として機能する。

Hubbleは、契約業務における「迷い」や「停滞」を排除し、現場が本来注力すべき価値ある判断に集中できる世界の実現を目指している。

■「Contract Flow Agent」が提供する仕組み

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【Contract Flow Agentで実装される契約業務フロー全体の仕組み一覧(2025年7月時点)】

「Contract Flow Agent」は、2025年10月以降を目途に、主要機能の段階的リリースを予定している(一部機能はβ版として既に提供を開始済み)。各機能の正式提供時期は、ユーザーからのフィードバックや開発状況に応じて順次調整する方針である。詳細なリリーススケジュールについては、確定次第、弊社サービスサイト(https://hubble-docs.com/)にて随時案内する。

以下に、「Contract Flow Agent」によって実装される契約業務全体をカバーする主な仕組み(※一部β版含む)を示す。

(1)前捌き(契約書起案前・案件管理):アップロードのみで完結する法務申請
営業などの事業部門は、契約書案や見積書、提案書、メモなどをドラッグ&ドロップでアップロードするだけで申請が完了する。AIが数秒で取引先や金額、期間、更新条件を抽出し、商流を整理した「契約スキーム」を自動で図示するため、フォーム入力や資料作成は不要となる。これにより、法務が必要とする情報が自動的に整理され、事業部門と法務のやり取りやリードタイムが大幅に削減され、契約品質の向上も期待できる。

さらに、AIはアップロードされた内容を基に、適切な業務フローを自動判定する。たとえば、定型的なNDAドラフトであれば「法務確認は不要」と通知し、業務委託契約書をマネージャーが登録した場合は「部長の〇〇さんに確認依頼を送りますか?」とナビゲートする。このようにAIが前捌き段階から判断をサポートすることで、契約業務のスピードを飛躍的に向上させる。

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事業部門が契約書や関連書類をアップロードするだけで、AIが当該データの内容を読み取り、精査した上で、法務に必要な情報を整理・可視化する仕組みである(正式リリース時に一部変更される可能性がある)。


(2)契約書作成・編集(起案・発生):取引内容に応じた契約書ドラフトの自動提案
取引金額、業務内容、提案書に記載された情報など、ビジネス文脈を踏まえて、「Contract Flow Agent」が自社の契約書ひな形、契約類型別ルール、過去事例、条項集を参照し、案件に適した契約書ドラフトを自動構成・提示する。

※なお、弁護士法の遵守の観点から、AIは法的判断や独自条文の起案を行わない。

過去の社内実績やルールに照らして修正が必要な箇所を洗い出し、具体的な文言案を提示することで、法務および事業部門は内容確認と承認に集中できる。契約書作成初期段階における論点の可視化により、レビュー・調整の負荷も軽減される。

(3)レビュー(審査):ひな形・マニュアルに基づくリスク検知と対話型レビュー
AIが自社ひな形や法務マニュアルをもとに、契約書内のリスクや不整合を自動検知する。条文の抜け漏れや不備を洗い出し、整合性と網羅性を高める。また、過去の類似契約との比較により、表現や対応方針の差異を明示し、最適な判断を支援する。

レビューは対話形式で進行し、AIは質問や指示に即応。たとえば「自社基準との違いを整理して指摘」「英文契約の要約を日本語で提示」などの支援が可能であり、事業部門の主体的理解と参加を促進する。

すでに複数の大手企業がβ版を導入しており、「レビューのスピードと精度が向上」「操作が直感的で業務に馴染む」といった評価を得ている。正式リリース版では、1画面に契約書とAIとのチャットが並ぶインターフェースが提供される予定である。

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画面左に契約書、右にAIとの対話が並び、1画面上で確認および操作が可能である。契約書の内容に対し、チャット形式でAIに質問や指示を行いながらレビューを進める、対話型の審査体験が実現されている(正式リリース時に一部変更される可能性がある)。


(4)承認ガイダンス(押印・捺印):承認フローにおける“滞留”と“迷い”の解消
契約書の種類、組織の承認ルール、関係者情報を基に、AIが「誰が・いつ・何を承認すべきか」を判断し、Hubble上に次のアクションを明示する。たとえば全承認完了後には、「〇〇株式会社との契約締結に向け、電子署名依頼を送信しますか?」といった締結案内まで自動で誘導する。

従来、属人的な把握に頼っていた進行管理がAIにより一元化され、関係者全員が迷うことなく業務を遂行可能となる。承認の滞留や対応漏れを未然に防ぎ、契約業務の停滞解消と意思決定の迅速化に貢献する。

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契約締結に向けた一連の業務フローが、AIを起点としてスムーズに進行する様子を表した画面イメージである。AIが会話の流れや内容をリアルタイムで把握し、承認ステータスの更新漏れを防止しつつ、次のアクションを的確に促す。画面左から順に、1. 案件の基本情報、2. AIとのやり取り、3. 承認者ごとの進捗ステータスが表示される構成となっている。


(5)契約更新ガイダンス(契約管理):重要契約の見極めと優先対応の自動支援
契約内容、取引金額、契約期間などに基づき、AIが更新対応の優先順位を自動で判定する。重要契約に対しては、適切なタイミングでアラートや対応提案をGmail、Slack、Salesforce等を通じて通知する。

例として、「この契約は半年後に更新が必要。取引金額が大きいため、見直しを推奨」といった通知が自動送信される。単なる期限管理にとどまらず、対応すべき契約にリソースを集中させることで、契約最適化の継続的支援が可能となる。

Hubbleではこれまで、契約書の保管・管理フェーズにおいて「カスタム項目自動抽出」や「関連契約の自動紐付け」などのAI機能を先行実装してきた。今回の「Contract Flow Agent」は、起案・審査・承認・締結・更新といった契約業務全体にわたるAI支援を体系化し、それらを統合する新たな概念として位置付けられている。

■Hubbleによる手厚いAI活用支援
Hubbleは、契約業務に特化した生成AIの活用を支援するため、実務に即したプロンプトを個社ごとに設計し、導入後の運用においてもテクニカルサポートが伴走する体制を構築している。難解な設定を必要とせず、現場ですぐに活用可能な高精度のAI出力を実現できる点が特長である。

他社にはない、実務に最適化されたプロンプト設計力こそがHubbleの強みであり、契約業務において生成AIを“使える水準”で実務活用することを可能にする。

■お客様の声
GMOフィナンシャルゲート株式会社 コーポレートサポート本部 法務部 部長 西澤 朋晃 氏
「初めて早川社長からAI構想の方向性を伺った際、「その領域に注力するのか」と大きな驚きを覚えると同時に、企業法務の実務を担う立場として深い納得感を抱きました。なぜならHubble社は、サービス初期からユーザー自身が気づきにくい潜在ニーズを可視化し、先回りで解決する力に長けているからです。

今回の新機能は、そのDNAを一段と深化させ、契約業務を個別タスクではなく業務フロー全体で捉え直す発想から生まれており、単なる効率化を超えた業務変革(真のDX)をもたらすと確信しています。これまでの成長軌跡が私自身の思考プロセスと重なる部分も多く、今後の進化を想像すると胸が高鳴ります。この先も続くイノベーションに大いに期待しています。」

■代表コメント 株式会社Hubble 代表取締役CEO 早川 晋平氏
契約業務は、内容のレビューやドキュメントのやり取りだけで完結するものではありません。関係者間の認識調整や判断の積み重ねといった、“目に見えないプロセス”がその裏には必ず存在します。私たちは、そこにこそ組織の知恵や文化が宿ると考えています。

こうした目に見えないプロセスは、ときに「どう進めればいいのか分からない」「誰に確認すればいいか迷う」といったかたちで、業務の流れに見過ごせない停滞をもたらします。判断の背景や進め方が共有されないまま時間だけが過ぎていく──その積み重ねが、現場のストレスや非効率を生む温床となっています。

この停滞が取り除かれれば、業務は自然と前に進みます。コミュニケーションは滑らかになり、判断や連携の手応えが増すことで、共に働く仲間との信頼も育まれていきます。契約という共通の基盤の上で働きやすさが高まり、組織文化は少しずつ、しかし確実に豊かになっていく──それが、私たちHubbleが向き合い続けてきたテーマです。

「Contract Flow Agent」は、そうした現場の迷いに寄り添いながら、これまでに蓄積されたプロセスや社内の判断基準をもとに、「次にどう進めるべきか」を示してくれる存在です。判断を肩代わりするのではなく、判断の前提を整える。人がその個性や創造力を発揮できるよう、現場の前進を後押しする存在でありたい。

私たちはこれからも、手触りのある課題にテクノロジーで向き合い、働く人の力が自然と引き出される世界をつくっていきます。

・「Contract Flow Agent」特設ページ:https://lp.hubble-docs.com/ContractFlowAgent

■イベント告知

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CFA(Contract Flow Agent)に関する理解をさらに深めていただく機会として、2025年9月19日(金)に「Legal Leaders Conference 2025 〜戦略×AI×法務〜」を開催する。本カンファレンスでは、AIの進化や経営スピードへの対応といった今日的課題を踏まえ、戦略的な法務の在り方を探る実務家向けの対話の場を提供する。

注目セッションとしては、日本組織内弁護士協会理事(Airbnb)である弁護士・渡部友一郎氏と、Hubble CLO 酒井智也による「企業法務と事業部門の共創」に関する対談を予定している。さらに、契約業務AI「Contract Flow Agent(CFA)」について、Hubble CEO 早川晋平と、GMOフィナンシャルゲート法務部長・西澤朋晃氏が、それぞれ開発と実務の視点から議論を行う予定である。

〈開催概要〉
日 時  :2025年9月19日(金) 15:00〜20:45(開場14:30)
会 場  :渋谷ストリームホール(〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3丁目21-3)
開催方法 :オフライン開催(定員150名)
参加費  :無料

特設サイト:https://lp.hubble-docs.com/LLC2025

「Contract Flow Agent」特設ページ

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