楽天 三木谷氏らが京都大学基金「iPS細胞研究基金」へ約5億円を寄付


日本が成長し、より豊かになっていくことを祈念!安倍総理が「新経済サミット2015」で挨拶【NES2015】』『iPS細胞の山中教授やX JAPANのYOSHIKI氏を招聘!豪華なスピーカーが登壇した「新経済サミット2015」』という記事で紹介したように、一般社団法人「新経済連盟」は去る2015年4月7日(火)~8日(水)の2日間、ホテルニューオータニ ザ・メイン「鶴の間」において「新経済サミット2015」を開催した。

同サミットに合わせ、楽天株式会社代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏は去る2015年4月8日(水)、京都大学基金「iPS細胞研究基金」に寄付をするにあたり、同時期に寄付を予定している米国セールスフォース・ドットコム社会長兼CEOのマーク・ベニオフ氏とともに、京都大学基金「iPS細胞研究基金」への寄付に関する覚書調印式を行った。当日、ベニオフ氏はビデオによる参加となった。

■今まで救われなかった命が救われる可能性が大きく広がる – 楽天 三木谷氏
京都大学基金「iPS細胞研究基金」への寄付に関する覚書調印式は、別会場にてプレス関係者向けに実施された。楽天と米国セールスフォース・ドットコムは、京都大学基金「iPS細胞研究基金」に、それぞれ約2.5億円(計約5億円)を寄付する。

趣意は、iPS細胞研究の成果を一日も早く社会に還元するため、iPS細胞研究所において基礎から応用研究まで実施できる研究環境を整備し、研究の加速化を図るためとしている。

寄付金の使途としては、下記のとおり。
・知的財産(特許)の確保と維持
・優秀な研究者、研究支援者の確保
・安定的な研究の推進
・医療応用に向けた研究費としての支出

三木谷氏は、「人類の将来を大きく変える可能性が高いiPS細胞研究を少しでもお手伝いできるということで、大変嬉しく思っている。山中先生がノーベル賞を受賞して世界中から注目を集めているが、医療分野での応用を加速していかなければならないと思っている。国から助成もあるが、使い方が限られていることもあり、今回の寄付を通じて少しでも自由な研究を続けていただければと思っている。環境が整うことによって、研究成果が花開いていくのではないかと思っている。iPS細胞の研究が進めば、今まで救われなかった命が救われる可能性が大きく広がると思っている。」と、今回の京都大学基金「iPS細胞研究基金」への寄付について述べた。

楽天株式会社 代表取締役会長兼社長 三木谷浩史 氏

楽天株式会社 代表取締役会長兼社長 三木谷浩史 氏

山中教授は、「国から非常に大きなご支援をいただいている。国からの支援の大部分は『競争的資金』という数年単位のプロジェクトに対してご支援をいただいている。『競争的資金』でなかなかできないことがいくつかある。ひとつは研究者を支援する。たくさんの才能が必要です。たとえば、私的財産の専門家、国からの許認可を得る専門家、生命倫理の専門家、そしていろんな難しい実験をされる『技術員』と呼ばれる方々、こういった方々を安定的に雇用することが国からの競争資金ではできない。

私たちの研究所300人のうちの9割が不安定な有期雇用となっている。また若手研究者の教育も非常に大切だが、こういった教育にも『競争的資金』は使えない。こういった国のお金でできないことを一生懸命やるために、私たち『iPS細胞研究基金』というものを儲けている。今回、非常に大きなご支援を頂いたことは、研究側にとって非常に有り難く、心より御礼申し上げる。今回のご支援を最大限に活かして、iPSの臨床応用に向かって頑張っていきたい。」と述べた。

京都大学 iPS細胞研究所 所長/教授 山中伸弥 氏

京都大学 iPS細胞研究所 所長/教授 山中伸弥 氏

米国セールスフォース・ドットコム社会長兼CEOのマーク・ベニオフ氏

米国セールスフォース・ドットコム社会長兼CEOのマーク・ベニオフ氏

京都大学基金「iPS細胞研究基金」への寄付に関する覚書調印式の様子

京都大学基金「iPS細胞研究基金」への寄付に関する覚書調印式の様子

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すごい! iPS細胞
齋藤 勝裕
日本実業出版社
2015-02-19


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