ソニーマーケティングは、2015年3月13、14日をもって長きにわたる定期運行を終えた寝台特急「北斗星」が、最後に上野駅に発着する様子をハイレゾ音源として記念収録。収録音源は、「mora」にて1万ダウンロードの数量限定無料配信される。
収録されているのは多くの鉄道ファンに見守られた最後の上野駅発着の様子。収録ではハイレゾ音源に対応したソニーのリニアPCMレコーダー「PCM-D100」2台を上野駅ホームに設置。出発に際し鳴り響く警笛や唸るように鳴り響くブロワー、最後の旅の出発を一歩一歩踏みしめるかのように静かにゆっくりと通過するジョイント音、そしてラストランを見届けた約3,000人の地鳴りのような歓声など、あの日あの場所にあった“音”が忠実に再現されている。
■二度とない瞬間の音を遺す。“鉄道ファンで良かった”と唸らせたハイレゾの実力
ハイレゾでこのような鉄道の音を収録してみて、これほど鉄道の音に向いているものはないなと思いました。左右だけではなく、上下、全体の奥行き感、リアルな迫力全てを感じ取ることができる。
今まで聴いていた世界よりもずっと生々しく記録されるんです。“鉄道ファンで良かった”と感じる程の迫力で、音というのは奥が深いなと改めて感じさせられましたね。
また今回、もう二度と来ない「北斗星」のラストラン収録という事で、入線から上野駅発車、上野駅到着、そして車庫に帰るまでの音を録りましたが、列車の発着に数々のドラマがあり、音で全ての情景が浮かぶんです。「北斗星」の最後の姿、それを見送るたくさんの人達の気持ちまで、この音を聴くことで想像できるんですよ。そんな素晴らしい瞬間をハイレゾ音源で遺し、このような形で世に出せた事はとても誇らしいし、今後も多くの鉄道ファンに語り継がれるものになるでしょう。音で新たな視野が広がるというのが、ハイレゾの世界にはあると思います。
■列車が通過する空気の動きから、その場にいる人の“想い”まで、音と共に蘇る
けたたましく鳴り響く汽笛や、電気機関車のブロワー音、電源車の唸るような音、客車が揺れる音…もう聴けることのない最後の“姿”が、横を通過し遠のいていく、または近づいてくる様は必聴。
通過する空気の動きまでも感じることができ、切なさがこみ上げます。また、上野駅発車の際に、演奏を背に姿が遠のいていく「北斗星」を多くの人が声援で見送るシーンや、到着の際に駅員が自動放送でなく生で「上野~、上野~」とアナウンスをするシーンは、様々な人の想いが音と共に巡り、グッときましたね。特に駅員が生でアナウンスをするシーンは、JR社員達の「北斗星」に対するリスペクトの念が音を通じてひしひしと伝わってきます。
さらに今回、「北斗星」だけでなく、「ななつ星in九州」で使われている機関車DF200-7000の音もハイレゾ音源化。通常立ち入ることができない機関室における音を収録した大変貴重な音源となっている。
鉄道の音とは思えない迫力で唸るエンジン音やメリハリあるアイドリング音、タタンと微かに聴こえてくる客車の牽引音など、独特な鉄道車両音から列車自体のメカニズムをも垣間見ることができ、“音鉄マニア”必聴。こちらもmoraにて3月27日(金)より数量限定で無料配信される。
配信される音源
【北斗星 ラストラン上野駅発着シーン】
①2015年3月13日 上野駅 入線音
②2015年3月13日 上野駅 出発音
③2015年3月14日 上野駅 到着音
④2015年3月14日 上野駅 車庫への回送出線音
収録協力:JR東日本
【機関車 DF200-7000】
①アイドリング~加速~惰行~再加速音
②減速~停止音
③ハイアイドルモード切替え音
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