住宅不動産業界が震撼!?――地盤情報を無料で教えてくれる「地盤カルテ」発表


そして同社が「地盤セカンドオピニオン」の次にサービスを開始したのが「地盤安心住宅+(プラス)」というもの。不動産業者を訪ねると、駅から何分とか、その周りの眺望などを知ることはできるが、あくまでもそれは表面的な情報。最近の災害などが発生する際の問題点は、地盤に対するリスクがオープンにされていないことにある。その土地にどのようなリスクがあるのか、何も分からないうちに土地を買っている現状がある。

そこで同社は2014年5月から無料で利用できる「地盤安心マップ」を提供。これまでは土地を買って家を買い、立てる直前に地盤調査が入っていたのだが、その時点で地盤の軟弱さなどが分かっても遅いと山本氏。「不動産業者などが提供しにくいリスクを、住所を入れるだけで検索して知らせることができるのが最大の特徴だ」(山本氏)。

地盤安心マップは100万アクセスを越えたそうだが、見ているのは業界の人たちがほとんどだという。これは、掲載されている情報の判読が難しいからだと山本氏は語る。そこで、一般の人でも分かるように「地盤カルテ」という形で、その土地の評価を総合得点で提示するサービスを開始することにしたというわけだ。

s-jiban03

発表会の行われた赤坂は50点だった

地盤カルテで表示されるのは改良工事率。浸水リスク、地震による揺れやすさ、土砂災害危険リスク、液状化リスクの5項目。改良工事率は同社によるデータを元にしているが、そのほかは国交省や各地方自治体が提供する災害マップを元にしたとのこと。試しに発表会の行われた赤坂について調べてみると50点だった。

しかし駅の近くなどは一般的にこういう判定になると山本氏。「駅などの大規模開発は、元々沼であるとか池であるとか、人が住んでいなかったからできたこと。このため駅前一等地は安定していない地盤であることが多い」とのこと。逆に、駅から10分以上歩いたところや、バスを使うような、昔から人が住んでいるところはおおむね地盤も安定しているそうだ。

「地盤安心マップ」は事前に無料で何回でも見ることができるので、いろいろな場所をくまなくチェックできる。加えて土地を見たあとに住宅会社を決めることができる。地盤の状況が分かった状態で土地の購入に踏み切れるので、不動産業界の中へ一石を投じたサービスであることは間違いない。

s-jiban05

地盤測定器「グラウンド・プロII」

地盤安心マップ
地盤ネット株式会社

ITライフハック
ITライフハック Twitter
ITライフハック Facebook

■住宅・生活に関連した記事を読む
GOOD DISTANCE研究会が提唱する最新の「東京都市生活」で求められる価値観とは?
公共事業関連企業が元気! 注目銘柄を斬る
年間6.4万円も通信費を削減!丸山晴美さん、スマホの「替え活」セミナーを体験
消費税、五輪、PM2.5絡みでも注目される住宅機器関連! 注目銘柄を斬る
原発に代わる代替エネルギーに向け盛り上がりを見せる太陽光発電の技術


京商EGG 1/50 6ch IRC コマツ油圧ショベル PC1250-8 ハイグレードバージョン バンドC [おもちゃ&ホビー]

固定ページ:
1

2

関連記事

コメントは利用できません。

カテゴリー

アーカイブ

ページ上部へ戻る