- 2021-6-9
- カルチャー
- ABC Styleと共同開発した作り置き時短レシピも発表!「らくらく食卓を考える会」記者発表会 はコメントを受け付けていません
ブラウン ハウスホールド(デロンギ・ジャパン株式会社)は、株式会社ママプロジェクトJapanとNPO法人ファザーリング・ジャパンの2団体の協力のもと、「食卓」が抱える課題に向き合う啓発プロジェクト「らくらく食卓を考える会」を、2021年6月1日(水)に発足した。「らくらく食卓を考える会」の立ち上げにあたり、当日は発足記者会見が開催された。
■今だから何か新しいことができるのではないか
発表会は、デロンギ・ジャパン株式会社 代表取締役社長 杉本 敦男氏の挨拶から始まった。
昨年から続く新型コロナウイルスの流行は、家庭や食卓の在り方にも大きな影響を与えた。在宅勤務や外出自粛で家にいる時間が長くなったことにより、家族で食卓を囲む機会も増えており、ブラウン ハウスホールドが行った調査では新型コロナウイルスの流行以降、約3割の家庭が「家族そろって食事する機会」が増えたと回答している。
一方、家族の時間が増えたことで、「家事分担の偏り」や「料理時間の増加」といった家庭の課題も現れている。
そこで、ハンドブレンダー等の調理家電を通して家庭をサポートするブラウン ハウスホールド、子どもの家庭教育について提案するママプロジェクトJapan、父親の家事参画を啓発するファザーリング・ジャパンの3団体が協力し、「食卓」が抱える課題に向き合う啓発プロジェクト「らくらく食卓を考える会」を発足した。
杉本 敦男氏
『今だから私たちにできる役割、責任、何か新しいことができるのではないかと協議し続け、本日させていただくのが「らくらく食卓を考える会」です。なかなか1社では難しいので、今回素敵なパートナーの方と一緒に取り組むことになりました。本日は、そのキックオフということです。』
まずは三者協働プロジェクトとしてスタートし、今後は時代に即した新しい提案をしていくとしている。
■より立体的に食卓を観察できる
ブラウン ハウスホールド マーケティング部 ブランド マネジャー 芦田 倫子氏からは、「らくらく食卓を考える会」プロジェクトの概要説明があった。
「食卓」とは、社会を形づくる最小単位である家族が、一堂に会し、重要なことから日々の他愛のないことまで、語らい、吟味し、喜怒哀楽を共有し合う場だ。また、生きていくうえで誰にとっても不可欠な食事を共にし、互いの健康と喜びを願う場でもある。平成から令和へと元号が変わり、私たちの生活様式は大きく変化した。家で過ごす時間が増え、健康のありがたさが改めて見直されるなかで、私たちは改めて、「幸せ」とは何かを自ら問い直す時期にある。そんな中、「食卓」のもつ価値や力を、もう一度考えたい。こうしてプロジェクトがスタートした。
芦田 倫子氏
「調理家電を提供してきた我々の目線に加え、父親、母親、双方の目線が加わることで、より立体的に食卓を観察することができるようになったと思います。」
3者が集い手始めに実施したのが現代日本における食卓の現実と課題の調査だ。
配偶者のいる男性、女性、100人ずつに調査した結果は、下記のとおり。
Q 家事の中で、あなたの分担している割合を教えてください。配偶者を持つ女性 n= 104
いろいろな家事の中で料理がもっとも女性に偏っており、既婚女性の8割以上が90%以上の割合で自分が担っていると回答している。この値は次に偏りが大きかった洗濯を10ポイント以上も引き離している。
芦田 倫子氏
「これは仮説ですが、洗濯や掃除など、ほかの家事と比べて料理は経験やテクニックが必要なので、ご家庭の中で料理メインで担当している人が挑戦しようとすると、難易度が高いというかたちになっているのかもしれません。」
Q 毎日料理するあなた、またはパートナーのストレスを軽減するため、「やってほしい」「やりたい」と特に思うことを教えてください。
(上位3つまで)(配偶者を持つ女性n=103)
「献立を夫婦で一緒に考える」が24.3%でトップ、次いで「ふだん料理をしない夫(妻)がもっと料理をする」が20.4%、「毎日料理してくれることにこまめに感謝を伝える」が18.4%と、上位を占めた。
Q 食事の準備から後片付けまでで、最もストレスを感じる作業は何ですか?(配偶者を持つ女性n=103)
加熱や仕上げ、盛り付けの部分のストレスが低いのと裏腹に、「献立を考えること」「食器洗い」のストレスが大きく、V字型になっていることがわかった。
芦田 倫子氏
「こうした結果から導き出したのが食卓を献立、買い物、仕込み、仕上げ、食べる、後片付けの6つの段階に分解して考えることで、食卓の課題とその解決に近づけるということです。」
たとえば、キッチンに立っておこなう「料理」は、経験やスキルの不足している人にはなかなか難しい行為だが、「買い物」や「後片付け」であれば、無理なく誰でも担当することができる。一口に家族といっても、構成するメンバーや住まい、働き方、置かれた環境などは、それぞれ大きく異なる。ある家族にとってよいことが、ほかの家族には窮屈に感じることも出てくる。
そこで、6つの段階に分解し深い考察を加えることで、どんな家族でも無理なく気軽に取り組めるためのヒントを発見した。
■「よりストレスフリー」にする8つのヒント
パネルディスカッションでは、「食卓」を『献立』『後片付け』までの6項目に分解し、各項目を「よりストレスフリー」にする8つのヒントが提案された。
「らくらく食卓」実現のヒント1
料理の協力は難しくても「食卓の協働」はできる
家事の中で特に負荷が高い「料理」。その理由は、手間が多いうえに「テクニック」が必要だからです。今まで包丁を握ったことのない家族が、いきなり料理を手伝うのは難しいので、『献立』『後片付け』までの「食卓」というプロセスで家族の協働を考えてみましょう。
「らくらく食卓」実現のヒント2
1週間分まとめて決める「週末献立会議」を開く
家族がリビングに顔を合わせられる週末に「献立会議」を開いてみませんか。先週美味しかった献立は何だったか。今週は何を食べたいか。家族が「献立」をテーマに会話をすることで、食卓がストレスフリーになるだけでなく、お互いをより深く理解し、もっと仲良くなれるチャンスにもなります。
「らくらく食卓」実現のヒント3
「買い物キャラバン」で感覚から共有する
食卓に並んだ料理。「食べるだけ参加」の家族も、たまにはスーパーへ一緒に買い出しに行きませんか。まるで冒険をする感覚で、家族で相談し合いながら食材をハンティングすれば、出来上がった料理への思い入れがより深まり、もっと美味しく感じること間違いなし。
「らくらく食卓」実現のヒント4
料理前後の面倒な作業は「家電にアウトソース」
「手間を掛けること=愛情」という考え方は捨て、料理とその前後の面倒な部分は、どんどん家電にアウトソースしましょう。工程がらくになれば、時短ができ、浮いた時間でよりゆっくり食卓を囲んだり、他のことをする余裕が生まれます。手間を省くことの罪悪感から解放されましょう。
「らくらく食卓」実現のヒント5
「週イチ仕込み」で毎日のストレスが激減
食事のたびに、毎回「献立を考えることから後片付け」までやるのはとても大変。そんなストレスを激減してくれる秘訣が、「献立~仕込みまでを一週間ぶんまとめてやってしまうこと」。それさえ済めば、あとは毎食、仕上げと後片付けだけの“らくらく食卓”が実現します。
「らくらく食卓」実現のヒント6
調理家電は「上級者のものではない」
新しい調理家電。お金も掛かるし、覚えるのが大変そう。それに私、そんなに料理得意じゃないし。なて思っている人、いませんか?調理家電ってじつは真逆で、料理が苦手な人こそ、その苦手を補ってくれるツールなんです。テクニックの要る部分を家電に任せれば、料理がらくに、楽しくなること請け合い。
「らくらく食卓」実現のヒント7
結果で評価しない。「プロセスを褒め合う」
慣れない家族が、家族のために一念発起して作った料理。それなのに、「あまり美味しくないね」なんて言われたら、「二度とするもんか」ってなっちゃいますよね。家族が協力し合って料理に参加するコツは、「結果ではなく、プロセスを褒め合うこと」。家族にも、自分にも。まずはやる気になったことを褒めてあげましょう。
「らくらく食卓」実現のヒント8
後片付けは「べきにしばられない」
「食器は、食べたらすぐに洗う”べき”」「シンクに洗い物は溜めない”べき”」。そんな”べき”にしばられると、結局料理が面倒なものになってしまいます。後片付けは、出来るタイミングでやれる人がやったらいい。食卓の最後の工程である後片付けこそ、気楽に構えてなるべくストレスから解放されましょう。
ブラウン ハウスホールドは、1週間の料理を「らく」にするための作り置き時短レシピをクッキングスタジオのABC Styleと共同で開発した。ブラウン ハウスホールドが販売するブラウン ハンドブレンダーを活用し、週末のたった1時間で、平日5日分の食材の仕込みを行うことで、平日の料理時間の短縮が図れる。
料理時間が短縮されることで、毎日の献立を考えたり、下ごしらえをするストレスがなくなる。ABC Styleと考案した栄養豊富で多彩なレシピが、豊かな食生活を演出。日々の生活に余裕を生み、ライフスタイルをアップデートする手伝いをすると考えている。
「らくらく食卓を考える会」では、様々な活動を通して、コロナ禍における家族協働の形や、より楽しく、らくに食卓を形成する在り方を提案していくとしている。
■1週間の料理を「らく」にする作り置き時短レシピ「一気に仕込んで、余裕の毎日。 みんなのらくらく食卓プログラム」
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