ルーチンワークをロボットが代行し業務を効率化! 業界初の「ロボットアウトソーシングサービス」が登場!


企業を取り巻く経営環境の変化や取引先のニーズに対しスピーディな対応が求められる現在、手間とコストを削減し、業務の効率化・サービスの向上を実現したいというニーズは、年々増大している。そうした状況を踏まえ、人の手を使わずにロボットを利用して自動化を図るロボットアウトソーシングサービス「Biz-Robo!」を提供するビズロボジャパン株式会社と、データ分析および関連サービスを提供する株式会社ブレインパッドは、ロボットプログラム「ブレインロボット」サービスを、2014年11月25日より開始した。

さらに、ビズロボジャパン株式会社は、人事・給与・採用アウトソーシング及びコンサルティングを提供するi6 コンサルティンググループ株式会社と「ロボットBPO工場」を設立し、2015年1月1日よりサービスを開始するという。この事業を説明するために、ビズロボジャパン株式会社は、株式会社ブレインパッド、およびi6コンサルティンググループ株式会社と共同で、プレスカンファレンスを実施した。

■人でやらざるを得なかった難しいことが、「Biz-Robo!」で解決できる
カンファレンスは、ビズロボジャパン株式会社代表取締役社長である大角暢之氏の挨拶から始まった。「Biz-Robo!」とは、米kofax/Kapow Softwareの開発したテクノロジーと日本・APACにおける同社のパートナーであるビズロボジャパンの業務ノウハウを組み合わせて提供する、業界初「ロボットアウトソーシング」サービスだ。専用のブラウザを利用して煩雑な定型業務をロボットに代行させることができる。

ロボットと言っても機械的なロボットではなく、業務の流れと参照情報を整理して処理するシステムだ。ツイッターで自動的にあらかじめ登録しておいたつぶやきをTLに流す機能を「BOT」と言うが、あれも「ロボット(ROBOT)」の文字から取られて「BOT」と名付けられたものだ。プログラミングで提携作業を自動化することを意味しているわけだ。なお、この自動化は「Kapow」の技術を使うため、API・コーディングの必要は一切ない。

ロボット化のポイントをまとめると、下記のようになる。

ポイント1:膨大な手作業を一瞬のうちにロボットが処理
インターネット上の情報、社内システム上のデータ、エクセルなどその他媒体の保存データから必要な情報を収集・加工・集計・保存・スキャンニングなど、今まで人が行っていた膨大な手作業を「ロボット」が代行する。

ポイント2:今すぐ、手軽に構築できるロボットで、簡単にオートメーション
従来の「システム開発」と違い、「必要な時に、必要な業務を、簡単に」ロボット化が可能。

ポイント3:コーディングは不要
操作に「コーディング」は不要。タスクを記憶した「ロボット」が、WebサイトやWebアプリケーションツール間の一連のトランザクション(処理)を「自動化」する。

発表会では、「Biz-Robo!」を利用したロボットアウトソーシングサービスのデモ動画と、実際の使い方について説明があった。

定型・ルーチンワークであれば、人から「Biz-Robo!」に置き換えることで、業務効率を劇的に向上させることができる。24時間365日対応可能であり、例外・エラーも確実に対応できる。マクロ機能がついた専用ブラウザ上で直感的に作業を実施すると、作業手順が記録されたロボットファイル(XML)が生成される。ユーザーは、ロボットファイルをスケジューラー、または手動で繰り返し実行するだけでいい。

発表会では、実務ロボットの一例として「交通費経費チェックロボ」のデモがあった。申請書のExcelファイルを読み込み、交通費計算アプリに入力、交通費の結果の把握、金額比較により、金額が間違っていたらワーニングといった一連の操作が直感的な作業で記憶され、実務ロボットとして動作するといったことが行われているのを見ることができた。

『今までシステム化が難しく、人でやらざるを得なかった難しいことが、「Biz-Robo!」で解決できるようになる。』と大角社長。国内では約1500のロボットが活躍しており、海外でもすでに800社以上の企業が導入しており、企業間の商取引やOSINTとして一般化してきているという。

同社は、「Biz-Robo!」パートナーズ戦略によって、様々な企業とコラボレーションを行っていくことにより、「Biz-Robo!」を普及していく構えだ。

ビズロボジャパン株式会社 代表取締役社長 大角暢之氏

ビズロボジャパン株式会社 代表取締役社長 大角暢之氏

■企業の効率化を支援したい~「ブレインロボット」~
引き続き、ブレインパッド ソリューション本部本部長である安良岡史行氏より新サービスである「ブレインロボット」サービスについての説明があった。

同社は「データ活用の促進を通じて持続可能な未来をつくる」を企業理念としており、創業以来、一環してデータ分析サービスの提供をコアビジネスとし、50名超のデータ分析の専門家(データサイエンティスト)を擁している。主な事業としては、アナリティクス事業、ソリューション事業、そしてマーケティングプラットフォーム事業の3つとなる。

「我々の培ってきたデータの分析技術と、Biz-Robo!を組み合わせてサービスすることで、さらに企業様の効率化をご支援できるのものではないかと思い、ブレインロボットというサービスを、今後やっていこうという話になりました。」と、安良岡部長は新サービスを提供する経緯を語った。

株式会社ブレインパッド ソリューション本部 本部長 安良岡史行氏

株式会社ブレインパッド ソリューション本部 本部長 安良岡史行氏

本サービスは、ビズロボジャパンが提供する情報収集・定型業務をロボットプログラムで行う「Biz-Robo!」に、ブレインパッドのデータマイニング技術と精緻な分析アルゴリズムをエンジンとして付加することで、これまで「Biz-Robo!」では実現できなかった非定型業務の自動化を行うことが可能となる。

ブレインロボットサービスのイメージ

ブレインロボットサービスのイメージ

「Biz-Robo!」にブレインパッドのデータマイニング技術と豊富な実績による精緻な分析アルゴリズムをエンジンとして付加することで、予測に基づく判断や、最適化の結果に基づく処理を実行し、人が判断しなければならないような高度な業務の効率化を支援していく構えだ。

■人事部の今のオペレーションを進化させられる
最後に、i6コンサルティンググループ株式会社代表取締役の佐藤竜司氏より、「ロボットBPO工場」設立についての説明があった。

同社は、人事・給与・採用アウトソーシング及びコンサルティングを提供しており、ヒトと組織、業務の課題を解決し、人事部が経営課題に集中できるようにすることをビジネスとしている。

近年、社内の業務だけではなく携帯電話など日々の申込や契約の手続きは、ITにより電子化が進んでいるが、依然「紙」の書類が減ることはない。この「紙」が阻んできた事務作業の効率化は、社内だけでなくアウトソーサー側においても大きな問題となっており、事務職の生産性向上の制約条件となっている。

「人事部は、もっとも従来型の効率化がなかなか進まない部門かなと思います。凄く紙が多くて手間のかかる仕事がたくさんあります。何かよいものがないかと探していたところ、たまたま今年の5月大角さんとアメリカで出会って、人事部の今のオペレーションを進化させられるのではないかということで、一緒にやることになりました。」と佐藤社長。

i6コンサルティンググループ株式会社代表取締役佐藤竜司氏

i6コンサルティンググループ株式会社代表取締役佐藤竜司氏

今回、「Biz-Robo!」に文字認識機能が搭載され、PC媒体だけではなく、紙媒体への対応が可能となった。そこで、i6グループが提供する”マネージドサービス”(次世代型のアウトソース)で実現してきた広範で効率化された人事・給与 BPOのノウハウを「Biz-Robo!」に組込むことにより、効率化された大規模な事務アウトソーシングセンター「ロボットBPO工場」を設立する。

さらに「ロボットBPO工場」を設置する北九州市と連携。人材、BCP、コストの優位性を活かし、産官学の連携による大規模なBPO集積地への展開も視野に入れ勉強会も始めている。

「ロボットBPO工場の活用」のイメージ

「ロボットBPO工場の活用」のイメージ

すでに海外では保険の申込などにロボットの活用が進んでおり、申し込みの審査といった部分で人が価値を出すべき業務に集中できるようになり、手続きの迅速化や効率化に繋がっている。

今後、日本においても「ロボットBPO工場の活用」により、全国の企業の皆様が付加価値の高い業務へリソースシフトできるよう貢献し、新たなアウトソーシングサービスとして2015年中に30社50000人にサービスを提供していくとしている。

人の手が必要な部分に人的リソースを集中させることのできるロボットサービス。省力化のためではなく業務効率を高めるためにこうした技術を導入し、人的リソースが必要な部分に既存の社員を割り当てることで、さらに品質の高いサービス提供が行えるようになるだろう。

ビズロボジャパン株式会社

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