- 2014-10-9
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- CEATECで東芝とワコムで共同開発したスタイラスで快適に入力できるWindowsタブレットが参考出展中【デジ通】 はコメントを受け付けていません
東芝が今週末まで開催中のCEATEC 2014のブースで、面白いWindowsタブレットを参考出展している。そのタブレットだが在販売している同社のWindowsタブレット「dynabook Tab」と同じ8インチと10インチの2モデル。液晶サイズは現行モデルと同じだし、デザインも似ている。決定的に異なるのがワコムと共同開発したアクティブ静電結合方式のスタイラスペンが付属しており、このペンを使って非常に快適に手書き入力ができるようになっている。なお価格や発売時期は未定ながら、その完成度が非常に高かったので紹介しよう。
東芝は、ここ数年、ずっと手書き入力に力を入れてきている。たとえば2013年に1024段階の筆圧を検出できるペンが付属するAndroidタブレットの「REGZA Tablet」をリリースしたが、このタブレットは、紙に書いているような手書き入力のフィーリングを実現するために通常の細いスタイラスとは異なる太めのペン、そして液晶画面上でのペンの滑り具合を紙のようにするよう意識したフィルムが貼られており、ハードとソフトの両方であたかも紙に文字を書くような手書きフィーリングを実現した。
ソフト面では手書き入力関連アプリケーション「TruNote」によってイラスト付きのメモ作成など、手書き入力を活用できるアプリが用意されていた。ほかにもホワイトボードを斜めの位置から撮影しても自動的に台形補正を行って正面から撮影したように見せることができる「TruCaputre」がプリインストールされていた。TruCaptureで画像を加工し、TruNoteに貼り付けて、手書きでメモを作成といった手書きデータを活用できる環境を整えていたわけだ。
さらに手書きしたデータを後でテキスト化する機能もあり、手書きメモを画像としてではなく、テキスト変換し編集し直すことができるようになっていた。このように東芝は単にスタイラスペン入力ができるというだけではなく、手書き入力をとことんまで追及してきているのである。
このような手書き入力機能が今回参考出品されたWindowsタブレットにも搭載された。こちらもAndroidタブレットと同じ、いやそれ以上にハードウェアとソフトウェアの両方で手書き入力を存分に活用できる製品になる。今回参考出品されているWindowsタブレットではAndroid版に搭載していた「TruNote」と「TruCaputre」は当然入っているが、これに加えてボイスレコーダーの「TruRecorder」もプリインストールされる。
こちらの詳細は、まだよくわからないが、スピーチの切れ目を視覚的に確認できるようになっており、それぞれの切れ目を色分けして表示することで部分的に切り取ったりできる高性能なボイスレコーダーになっている。
WindowsタブレットではマイクロソフトのSurfaceシリーズもペン入力を特徴の1つとしている。東芝のタブレットでは手書き入力のフィーリングに加え、手書きデータをデジタル化して取り扱うためのアプリが用意されており、手書き入力なら東芝が抜きんでているといったように、他社製品とは一線を画す製品に仕上がっている。
今回の参考出品モデルが商品化されて出てくるのかは不明だが、間違いなくその流れをくむ製品が登場してくるだろう。CEATECは11日まで開催しているので、ぜひとも実物を見て、触れてみてほしい。
上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]
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