インテル、タブレットや2-in-1ノートに最適化した「Core M」を正式発表【デジ通】


インテルが2-in-1や薄型軽量製品向けの新型プロセッサー「Core M」の各モデルを正式に発表した。2014年末までに搭載製品が登場してくる。6月に行われたCOMPUTEX TAIPEIで「Core M」というブランド名を発表。8月にはCore Mで始めて採用される14nmプロセスについて紹介したが、ドイツで行われたIFAの開催に合わせて製品自体が正式に発表された。

今回発表されたのは、「Core M-5Y70」、「Core M-5Y10a」、「Core M-5Y10」の3モデル。

2コア4スレッドで、TDPが4.5Wなのは各プロセッサーで共通だが、各製品の違いは動作周波数。Core M-5Y70はベースクロックが1.1GHzで、ターボブースト時の最大周波数が2.6Ghz。Core M-5Y10aとCore M-5Y10はベースクロックが0.8GHzで、最大クロックが2GHzとなる。

なおCore Mの1世代前の製品となるのが、第4世代CoreプロセッサーファミリーのYシリーズ。Core Mを1世代前の製品と比較するとトランジスター数は9.6億個から13億個で1.4倍。しかしダイサイズは131平方ミリから82平方ミリへと60%も縮小された。パッケージサイズは実におよそ半分になった。発熱量がグンと減り、ファンレスで厚さ9mm以下の2-in-1デバイスやタブレットに搭載できるようになったわけだ。

corem3

1世代前と比較したパフォーマンスの向上は、オフィスソフトの利用で2割程度、グラフィック系アプリの利用では、なんと5割も向上するという。バッテリー駆動時間は1時間程度伸びて、8時間程度使用可能と長持ちになっている。

corem2

ちなみにインテルのリファレンスデザイン「Llama Mountain」は12.5インチのIGZO液晶で解像度は2560×1440ドット(QHD)。本体の厚さが7.2mmで重さは670gとなっている。液晶サイズが大きく見やすいのにAtomタブレットクラスの厚みと重量になっている。しかもLlama Mountainでは、ハイエンドのゲーミングPCに比べるとフレームレートは落ちるがファイナルファンタジーXIVのベンチマークも動作しており、パフォーマンスも一般的な利用では問題なさそうだ。

現在20モデル以上のデザインが開発中とのこと。年内に搭載製品が登場するのは5社(それ以上?)からとなっている。2015年初頭には様々な価格帯やフォームファクターの製品が各社から登場する予定だ。今年の年末はCore Mが注目というわけだ。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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