「愛知デスティネーションキャンペーン」~2日目、徳川歴代将軍の位牌がある「大樹寺」、「SNSでも話題の「水野教雄陶房」、源氏物語の世界も楽しめる「徳川美術館」~

  • 2018-11-30
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愛知県とJRグループ6社が厳選した観光地を巡る「愛知デスティネーションキャンペーン」プレスツアーが2日間に渡って開催された。

「愛知デスティネーションキャンペーン」~初日、奥三河地域名物「五平餅」、特別拝観の「鳳来寺山」、希少な「鳳来牛」、三河湾の「とらふぐ」~」に引き続き、2日目の模様をお届けしよう。

■徳川歴代将軍を祀った「大樹寺」
2日目は松平家八代の墓、徳川歴代将軍の位牌、家康73歳時の木像などがある古刹「大樹寺」からスタート。大樹寺と岡崎城を結ぶ約3キロメートルの直線は「ビスタライン」と呼ばれており、本堂から三門、総門を通して岡崎城を望むことができる。

徳川三代将軍家光が寛永18年(1641年)大樹寺の伽藍の大造営を行う際、「祖父生誕の地を望めるように」との想いを伝えた。おかざき観光ガイドの会会長小島祥弘氏によれば、住民たちは長年、家光公の想いをかなえるため、自主的に高い建物を建てなかったそうだ。

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松平家初代から八代の墓がある。家康は松平家九代にあたるが、徳川家の菩提寺は江戸の増上寺と寛永寺にあり、大樹寺に徳川家の墓はないが、歴代将軍の位牌がある。

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徳川歴代将軍の位牌は、初代から十四代将軍まで等身大の位牌だ。十五代将軍慶喜は明治維新のあと死去したので位牌はない。なお、一般拝観はすべて写真撮影禁止なので、今回は貴重な一枚を収めることができた。

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家康公が先祖の墓前で自害しようとした際、大樹寺住職登誉天室上人がこれをとどめ、「厭離穢土(おんりえど)、欣求浄土(ごんぐじょうど)」の教えを説いた。それ以来、家康公はこの八文字を座右の銘とし馬印にしていたことは有名だ。こちらも一般拝観はすべて写真撮影禁止。

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■桜ともみじの紅葉が一度に楽しめる「川見四季桜の里」
その後は、「川見四季桜の里」を散策した。四季桜は春と秋の年2回花開く淡いピンク色の桜だ。もみじの燃えるような紅葉と同時に見ることができた。

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のどかな風景が広がり、しばし散策を楽しんだ。

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■インスタで話題の「水野教雄陶房」
散策後は、Instagram上でも話題の陶芸品を制作する「水野教雄陶房」を訪ねた。前述したように水野智路さんの作品はインスタで有名だ。色の異なる粘土を重ね、模様を作る「練り込み」の技法を祖父から継承する中で、独自のセンスを活かしたパンダやひよこなど可愛らしい作風で世界から注目されている。

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パンダの粘土をカットした様子。

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これまで作ってきた様々な作品が置いてある。

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■瀬戸焼の歴史がわかる「瀬戸蔵ミュージアム」
水野教雄陶房のあとは、瀬戸焼の歴史を紹介する博物館「瀬戸蔵ミュージアム」に立ち寄る。明治後期(20世紀初頭)から昭和30年代まで活躍した石炭窯が高さ約9mの煙突と合わせて復元されていた。

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せとものの作り方や歴史を楽しみながら学ぶことができる。

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「せともの屋」では、せとものが店先に置かれている雰囲気を再現していた。昔は家でお客さんをもてなすことも多く、まとめて購入したそうだ。

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平成13年に解体された駅舎を再現した「尾張瀬戸駅」もあった。

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■昔ながらのゴモを再現した「名代五目めし 四季乃舎」
昼食は「名代五目めし 四季乃舎」へ。店主加藤康氏によれば、焼き物の町である瀬戸の窯元では、窯焚きの時などに「ゴモ」と呼ばれている五目めしを食べる習慣があるという。四季乃舎では、当時の窯元を忠実に再現した空間で瀬戸伝統の五目めしを味わえる。

今回は黄瀬戸(きぜと)2,160円を頼んだ。メニュー内容は鮎の榾火焼き(1匹)、他六品、瀬戸伝統五目めし、デザート。五目めしはおこげの部分も香ばしく、非常に美味しかった。

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鮎の榾火焼きも美味しく頂戴した。頭から尻尾まで丸ごと食べることができる。

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■国の登録有形文化財「愛岐トンネル群」
昼食後は、明治時代の意匠がそのまま残る大自然に抱かれたトンネル群「愛岐トンネル群」へ行った。1900年に掘られた総レンガ造りの13ものトンネルは、明治期の貴重な産業遺産であることから2016年に国の登録有形文化財になった。現在は春と秋の特別公開時に入場でき、新緑や紅葉に包まれたトンネル群を歩くことができる。

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愛岐トンネル群保存再生委員会理事長村上真善氏によれば、愛岐トンネル群は長い間忘れ去られており、ジャングルのような密林から発見後は、ボランティアの力で整備していったという。

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トンネルだけでなく、のどかな景色も堪能することができる。自然散策にも持って来いだ。

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■春と秋の特別公開時に入場可能
公開期間:2018年11月23日~12月2日
時間:9:30~15:00(14:00最終入場)
料金:100円

■源氏物語の世界が楽しめる「徳川美術館」

旅の最後は「徳川美術館」へ。徳川家康の遺品をはじめ尾張徳川家初代義直以降の歴代当主などの遺愛品を中心におよそ1万件余りを収蔵している。

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昭和初期の我が国の美術館建築を代表する建造物として国の有形文化財にも登録され、公募で決まった外観のデザインにも注目だ。

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通常展示に加え、12月16日(目)まで開催中の特別展「源氏物語の世界一王朝の恋物語-」を見ることができる。

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■特別展 源氏物語の世界
時間:10:00~17:00(最終入館16:30)
期間:11月3日~12月16日


以上、JR東海が厳選した観光地を巡る「愛知デスティネーションキャンペーン」プレスツアーの2日目をお届けした。

愛知県は日本の礎を築いた織田信長、豊臣秀吉、徳|||家康をはじめとした英傑たちの歴史遺産や、長い歴史の中で培われた高度なものづくり文化など、多彩な観光資源に溢れている。今回紹介したように、遠いようで近い場所なので、思い切って訪ねてみてはいかがだろうか。

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