- 2014-6-5
- カルチャー
- 社会現象を巻き起こした「ブレイキング・バッド」全シーズンの放送がスタート はコメントを受け付けていません
奇抜な発想や正確な学術的知識に基づいて制作される海外のテレビドラマシリーズ。「ゴシップガール」「メンタリスト」「フリンジ」といった大ヒットを飛ばした海外ドラマは、その発想が日本では考えられないようなスケールで描かれていることがほとんどだ。
そうした人気の海外ドラマを数多く放送しているのが海外ドラマ専門チャンネル「スーパー!ドラマTV」である。すでに同チャンネルを視聴している人も多いだろう。「スーパー!ドラマTV」は日本最大の海外ドラマ専門チャンネルであり、海外で話題となった多くのドラマを、どこよりも早く独占で日本初放送してきた。
その「スーパー!ドラマTV」がエミー賞、ゴールデングローブ賞など、数々のアワードを受賞し、全米で社会現象を巻き起こした衝撃の大ヒットドラマ「ブレイキング・バッド」(原題: BREAKING BAD)の放送を、2014年6月6日(金)の22時より開始する。今回は、毎週金曜のレギュラー放送だけでなく、一気見したいという人向けに毎月 第1土曜日 の夜9時(21時)から「ブレイキング・バッド」を夜通し一挙放送する。
この大ヒットドラマ「ブレイキング・バッド」を知らない人もいると思うので、ここでざっと簡単に紹介しておこう。
■全米を席巻した「ブレイキング・バッド」
2008年に、これまで「マッドメン」や「ウォーキング・デッド」など質の高い人気シリーズを輩出しているベーシック・ケーブル局AMCで放送をスタートした「ブレイキング・バッド」は、衝撃的かつ独創的な映像世界で米国TV界を席巻した大ヒット・シリーズとなった。放送直後から爆発的な人気を得、批評家たちが熱狂、同局のオリジナル番組のブランドを決定付けたモニュメント的な作品へと成長。
2013年に全5シーズンで完結を迎えるまでには、数々の主要なアワードに輝く。2013年にはエミー賞作品賞、2014年にはゴールデングローブ賞の作品賞を受賞するという快挙を成し遂げた。中でも、主演のブライアン・クランストンの熱演は鬼気迫るものがあり”近年のハリウッドで最も素晴らしい演技”と放送開始当初より各方面から絶賛を得た。エミー賞では主演男優賞を3年連続で受賞したほか、日本では7月より公開する「GODZILLA」にも出演するなど話題となっている。相棒役のアーロン・ポールも同賞助演男優賞を2度獲得して記憶に残るなど、その名演技が伊達ではないことを証明している。
対抗する麻薬組織との銃撃戦にバイオレンスといったド派手で過激な描写もさることながら、内面に込められた家族ドラマや追い詰められた人間の心理が上手に描かれており、ストーリーを追っていくだけで誰もが自分を登場人物たちに重ね合わせることができるよう人生の皮肉と残酷さを伝えて、普遍的な感動を呼ぶ。脚本家兼監督である番組の生みの親、ヴィンス・ギリガンのブラックなテイストとユーモア、鋭く現代社会の問題をつく視点の秀逸さでアメリカTV史にその名を残す傑作シリーズと言っても過言ではないだろう。
■余命いくばくもないと知ったまじめ一筋の化学教師が家族に何を残せる?
それではドラマのあらすじを紹介しよう。ニューメキシコ州アルバカーキにある高校で、化学教師をしているウォルター・ホワイトは、第二子を妊娠中の妻スカイラーと、脳性麻痺のため、軽度の言語障害と松葉杖を使っている高校生の長男ウォルター・ホワイト・Jr.と静かに暮らしていた。
カリフォルニア工科大学を出たウォルターは、ノーベル賞獲得の研究に貢献したり、いまでは超大企業となった会社を創設したりと、将来を嘱望された優秀な科学者だった過去を持つ。
そんなすごい経歴を持つ彼だが、その経歴すら知らず、まったくやる気のない生徒たちを相手に淡々と授業を行う毎日。安月給のため洗車場のレジ係のアルバイトをして家計の足しにしている。普通なら管理職で人を使う側でもおかしくない齢50歳にして過酷な労働を黙々とこなしていた。ある日、洗車場で激しく咳き込んで倒れたウォルターは病院へ。検査の結果、肺ガンであることが判明し、医師からは余命2年であると宣告される。
自宅のローンは、まだ10年以上残り、大学進学を希望している長男の費用、妻のお腹にいる新しい命を考えると、ウォルターは、とてもじゃないが死を受け入れることができなかった。借金以外残せるものはないか、ノーベル賞級の頭脳が回りだす。
そんな心配を抱えていたウォルターであったが、ある日、彼の義理の弟で麻薬取締局(DEA)のエージェントであるハンク・シュレイダーが麻薬絡みの大金を応酬した事件をTVで目撃する。ドラッグ・マネーに興味を抱いたウォルターは、ハンクの捜査に同行させてもらい、その仕事ぶりを見学させてもらうことにした。
そしてハンクらが追い詰めたドラッグディーラーのひとりに、かつてウォルターが教えたことのあるジェシー・ピンクマンの存在に気が付く。DEAの手を逃れたジェシーを捕まえたウォルターは、ジェシーに取引を申し出た。彼のノーベル賞級の化学の知識を生かして自分がメスと呼ばれる覚醒剤を製造するので、それを販売するパートナーとなってほしいと・・・。手っ取り早く家族に残せるものを手に入れるには、犯罪に手を染めるのが最善の方法だと彼の頭脳が導き出したのであった。しかも、捕まらないように・・・。
■「ブレイキング・バッド」 6月6日(金)22:00、放送スタート!
レギュラー放送:6/6(金)22:00より放送スタート!【字幕版】毎週金曜22:00ほか
シーズン1~5 全話一挙放送(予定)
■毎月第1土曜日よる9時(21:00)からは「ブレイキング・バッド」を夜通し一挙放送!
・シーズン1全話一挙放送:6/7(土)21:00~(全 7 話)【字幕版】
・シーズン2全話一挙放送:7/5(土)21:00~(全13話)【字幕版】
・シーズン3全話一挙放送:8/2(土)21:00~(全13話)【字幕版】
・シーズン4全話一挙放送:9/6(土)21:00~(全13話)【字幕版】
・シーズン5全話一挙放送:10月放送予定(全16話)【字幕版】<日本初放送>
タイトルの「ブレイキング・バッド(Breaking Bad)」とは、「to break bad」=したいことをする(よくないことに使う)というスラング (俗語)だ。「規則や法を破る、道を踏み外す、悪事に手を染める」といった意味だ。本作の主人公のようにまじめ一筋、家族のために頑張ってきた人が、齢50歳にして危機を迎え、それを乗り越えるために闇社会の超大物となっていく本作の内容をそのまま表していると言える。果たして主人公は、家族に何を残せたのか? それはアナタの目で確かめてほしい。
■海外ドラマ専門チャンネル「スーパー!ドラマTV」
■ブレイキング・バッド番組詳細ページ
■カルチャーに関連した記事をもっと見る
・ステリラガイドがコーディネート!ユニクロ「ステリラ横丁」取材レポ
・取材してきました!日本最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2014」フォトレポート
・これが強者の戦いか!? Ragnarok Online Japan Championship2014決勝戦レポート
・松井玲奈さんも登場! ファッション絵本LARMEとGUのコラボレーションイベント
・niconicoにて「ふぉっくす紺子公式チャンネル」オープンのお知らせ