- 2017-11-6
- カルチャー
- 楽天トラベル、2017年 湯治体験が人気の温泉宿ランキングを発表 はコメントを受け付けていません
旅行予約サービス「楽天トラベル」は、「2017年 湯治体験が人気の温泉宿ランキング」を発表した。
「湯治」のキーワードを含む宿泊プランについて、年間の宿泊人泊数(=宿泊人数×泊数)を集計した結果、 1位は青森県の「酸ヶ湯温泉旅館」だった。トップ5を、青森・群馬・岩手の3県の宿泊施設が占める結果となった。
2017年 湯治体験が人気の温泉宿ランキング 順位 都道府県名 宿泊施設名
1位 青森県 酸ヶ湯温泉旅館
2位 群馬県 四万温泉 積善館本館
3位 岩手県 大沢温泉 自炊部
4位 岩手県 岩手 花巻温泉郷 鉛温泉 藤三旅館
5位 群馬県 草津温泉 お宿 木の葉(このは)
1位となった青森県の「酸ヶ湯温泉旅館」がある酸ヶ湯温泉は、約300年前から湯治に利用されているといわれ、温泉利用の効果が十分期待できる健全な保養地として「国民保養温泉地」第一号に指定された。
同旅館の大浴場「ヒバ千人風呂」は総ヒバ造りで約160畳もの広さを誇り、酸度の強い硫黄泉は、慢性湿疹、腰痛症、神経痛、冷え性などに効くとされている。客室は一般旅行者向けの「旅館棟」と長期滞在者向けの「湯治棟」に分かれ、夕食も「旅館料理」と連泊でも飽きないように配慮された素朴な趣の「湯治膳」の2種類があり、一般旅行者も長期滞在の湯治客も、ともに快適に滞在できるよう工夫されている。
2位にランクインした群馬県の「四万温泉 積善館本館」は、江戸時代に湯治場として開業した伝統ある湯宿。本館は、元禄4年(1691年)に建てられた木造の湯宿建築で、群馬県の重要文化財に指定されており、現在でもその長い歴史を感じさせる。
ここでは布団の上げ下ろしを宿泊客自身が行うなど、滞在中の過ごし方についても、伝統的な湯治場でのスタイルを守っている。大正浪漫を感じさせる内装の「元禄の湯」では、「四万の病を癒す霊泉」「飲めば胃腸によく、入浴すれば肌によい」とされる四万温泉の湯が楽しめる。
3位の岩手県「大沢温泉 自炊部」は、宮沢賢治や高村光太郎ら文人に愛された大沢温泉にあり、湯治を目的に長期滞在する人のための宿泊施設として、自炊ができる共同の炊事場やコインランドリーなどを備えている。豊沢川に面し、四季折々の風景が楽しめる混浴露天風呂「大沢の湯」をはじめ、女性用露天風呂など計5つの浴場で湯めぐりができる。泉質はアルカリ性単純温泉で、神経痛、筋肉痛、慢性消化器病などに効くといわれている。
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