- 2026-9-2
- ITビジネス
- 電磁波シールドから生体電極まで!広がるナノファイバーの用途【IVS2026】 はコメントを受け付けていません

建設機械用油圧フィルタで培った技術が、ドローンやウェアラブルデバイスの進化を支える新素材へ。IVS2026に出展したヤマシンフィルタは、独自のナノファイバー技術を活用した軽量・薄型の電磁波シールド素材と、ジェルを使わずに生体信号を計測できる生体電極を披露した。フィルタの枠を超え、新素材メーカーとして成長を目指す同社の取り組みに迫る。
■フィルタ技術から生まれたナノファイバーが新たな用途へ
ヤマシンフィルタのナノファイバー技術は、建設機械向けフィルタのろ材開発で培った技術を基盤としている。極細繊維を立体的に形成し、用途に応じた機能を付与することで、フィルタにとどまらず、幅広い産業分野への応用が期待されている。
ブースでは、現在開発や評価が進められている代表的な応用例について、担当者から説明を受けた。

〇1. 軽量・薄型・柔軟性を備えた電磁波シールド素材
同社が展示していた電磁波シールド素材は、非常に薄く、柔軟性や加工性に優れていることが特徴だ。
金属製のシールドに比べて軽量化が期待でき、限られたスペースにも組み込みやすいことから、ドローンや産業用ロボットなどへの応用を想定しているという。

担当者によれば、ドローンの内部では電子機器同士の電磁ノイズがGPSなどに影響を及ぼす場合があり、同素材によるノイズ低減を目指しているという。現在は各種メーカーと評価試験を進めている段階で、今後の実用化に向けた展開が期待される。
〇2. ドライ状態で長時間計測が可能な導電性ナノファイバー生体電極
もう一つの注目展示が、導電性ナノファイバーを活用した生体電極だ。

担当者によれば、この生体電極はジェルなどを使用せず、乾いた状態のまま心電図などの生体信号を取得できることが大きな特徴だという。
従来の湿式電極では、長時間装着すると、ジェルによる不快感や皮膚への負担が課題となる場合があった。一方、この生体電極は高い通気性を備えており、長時間装着したまま心電図などを計測できるため、日常生活における継続的なモニタリングへの応用が期待されている。
展示品は配線接続部を備えた試作品だったが、今後は医療分野をはじめ、さまざまなウェアラブルデバイスへの展開を目指しているという。
■フィルタ技術から新素材メーカーへの挑戦
ヤマシンフィルタは、建設機械用油圧フィルタメーカーとして培ってきた技術を基盤に、独自開発した「YAMASHIN NANO FILTER™」を活用した新規事業を積極的に展開している。
ナノファイバーはフィルタ用途にとどまらず、断熱材や防音材、難燃材、電子材料など、幅広い分野への応用が期待されている。同社もナノファイバーを中長期的な成長分野として位置付けている。
今回のIVS2026への出展では、スタートアップや研究機関、大企業など幅広い来場者に向け、ナノファイバー技術が持つ新たな可能性をアピールしていた。
■ヤマシンフィルタ株式会社
■IVS2026 公式サイト
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代表取締役・ITライフハック代表
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