- 2025-8-30
- カルチャー
- 来園者約200名が参加!よみうりランドで、首都直下地震を想定したリアルな避難体験 はコメントを受け付けていません
株式会社よみうりランドと大正製薬株式会社は2025年8月29日(金)、閉園後のよみうりランド園内にて、よみランCLUB 会員の来園者約200名を対象に、震度6 弱の首都直下地震を想定した避難訓練を共同で実施した。本訓練は、グッジョバ!!「SPACE factory」内のアトラクション「リポビタンロケット☆ルナ」において、地震発生を想定した緊急停止、乗客の救出、そして園内での避難誘導までを行う、実践型のプログラムとなっている。
今回の取り組みは、9月1日の「防災の日」に先駆け、南海トラフ地震や首都直下地震のリスクが高まる中、防災への意識と備えの重要性があらためて注目されている背景を踏まえ、“遊園地”という非日常の中でリアルな避難訓練を体験することで、防災意識を日常に引き寄せることを目的として行われた。
訓練終了後には、園内の防災用備蓄食としても採用されている「リポビタンゼリー長期保存用」<清涼飲料水(ゼリー飲料)>を、大正製薬から稲城市に贈る寄贈式も実施。同製品は「災害時に大人からお子さままで、栄養と元気を届けられる防災用備蓄食をつくりたい」という思いから開発されたもので、大正製薬は寄贈を通じて地域の防災力向上に寄与する。寄贈式には、稲城市 副市長 石田光広氏が登壇し寄贈をした後、稲城市消防本部の防災課長であり消防指令長の森田浩行氏より稲城市の防災に関するお取り組みについて話された。
イベント後半には、防災意識のさらなる向上を目的に、メディアにも多数ご出演している防災スペシャリスト 野村功次郎氏が招かれ、よみうりランド、大正製薬の担当者によるトークショーを実施。避難訓練に続き、「首都直下地震に備える、正しい避難と備蓄」をテーマに、多角的な視点を紹介することにより、防災への理解を深める機会となった。
■よみうりランドのアトラクションで避難訓練を実施
よみうりランドの「グッジョバ!!」は、自動車、食品、ファッション、文具、健康の5業種からなるfactoryで構成された遊園地エリア。今回避難訓練が行われたのは、2021年11月にオープンした、大正製薬とコラボした「SPACE factory」で、その中の座席が前後左右に揺れる吊り下げ型コースター「リポビタンロケット☆ルナ」。
閉園後に入場した約200名の避難訓練参加者は、実施に「リポビタンロケット☆ルナ」に乗り、18時45分頃に場内に地震アラートが鳴り、ジェットコースターは停止。停止したコースターにはまだ乗っている参加者もいたので、救助活動が行われた。
地震アラートが鳴ってしばらくしてから、参加者は「リポビタンロケット☆ルナ」の施設よりスタッフの案内で避難エリアに退避。冷静で落ち着いた避難が行われて、なにごともなく安全な場所に移動することができていた。避難エリアでは、スタッフから参加者へ「リポビタンゼリー長期保存用」が手渡された。
■よみうりランド、初の一般来場者が参加する避難訓練の意義
「リポビタンロケット☆ルナ」を終えた後、園内のアシカ館にて寄贈式および防災トークショーが行われた。寄贈式では、まず株式会社よみうりランド 常務取締役アミューズメント 事業担当 北原融氏より、避難訓練の背景などについての説明があった。北原氏は「今回このような取り組みをした背景ですが、近年、首都直下型地震あるいは南海トラフ地震というところで、非常に防災意識が高まってきているのかなと感じております。そのような中で、今回よみうりランドのグッジョバ!!「SPACE factory」でスポンサーをお願いしています大正製薬様から、9月1日の防災の日に向けて、何か防災の意識を高められるようなことができないかなというご提案を受け、今回初めて一般の方が参加いただく避難訓練をやってみようとなりました」と背景を説明。
さらに「今回このような訓練をすることで、遊園地という場所、通常では楽しい場所ですけども、もしもそういったところでも地震があったらということで、皆様にとっても何か気付きとか防災の意識について少しでも高まればという風に思っている次第です。今回のように、皆さん一般の方々にご参加していただく訓練というのは初めてだったので、私たちにとっても今回すごく気づかされることもあり、大変意味のあった訓練になったと思っています」と、避難訓練を振り返った。
■稲城市独自の災害対策
城市消防本部の防災課長であり消防指令長の森田浩行氏からは、よみうりランドがある稲城市の防災に関するお取り組みについての話があった。森田氏は「稲城市の防災の特徴として、稲城市消防本部は、東京都の中で唯一の市単独消防です。東京消防庁ではないです。そして、消防本部に防災課を配置しております。消防というのは、24時間365日、市民の生命財産を守るために活動しています。
まず災害が起きた時というのは、119番の通報が消防本部の指令室に入ります。そして、出動した消防隊からは被害状況が伝えられます。災害が大きくなれば、災害対策本部というものが消防庁舎の中に設置されることになります。消防本部に防災化を配置することで、正確な情報収集と、あとは迅速な初動対応、そして被害状況の把握が可能になると思っています」と、稲城市独自の災害対策を説明。
つづいて「備蓄の食料につきましても、稲城市内では想定される避難者の3日分の食料を市で計画的に備蓄することとしています。備蓄食料とする種類ですが、アルファ米やおかゆ、クッキー、スープ、子供用粉ミルクもあります。そして、本日ご寄付いただきました『リポビタンゼリー』ですが、これはまず調理が必要ないということですね。そして、高齢者から小さなお子様まで誰でも食べられる。栄養があり、ごみも少ない。何よりも長期保存が可能ということで、備蓄食料には最適なのではないかなと思っています。本日は寄付をいただきまして、本当にありがとうございます」と、寄贈された「リポビタンゼリー」の特長を伝えた。
■防災スペシャリストが地震直後の安全な姿勢や動作を伝授
防災トークショーにて、防災スペシャリスト 野村功次郎氏は、今回のよみうりランドでの避難訓練を見て、遊園地での避難訓練だからこそ得られた気づきについて「遊園地というのは、家族で来られてる方、友人と来られてる方など、いろんなパターンがあると思うんですが、やはり毎日来る場所ではありません。そして、今日、8月29日、この19時現在であると、気温は29度、湿度75、6パーセント、風が南から3メートル、海抜はどれくらいですか?という意識を持つ必要もあります。
なかなか来ないんだけども不特定多数の方がたくさん来られる遊園地という場で訓練をする。なおかつ、よみうりランド単体だけではなく、大正製薬さんと稲城市さんも加わってやる。要は、災害が一つ発生すると、火災もある、水害もある、停電もある、交通事故も起こるし感染症も起こる、盗難などの二次災害もあり、一つの災害でたくさん連動するんですね。それに対応するには、よみうりランド、大正製薬、稲城市、そして勇気ある参加者のみなさんが連動して、複合して重なることで成功した訓練になったと思いました」と語った。
危機管理の基本として、野村氏は「予測・予防・対応」が大切だと説明。先ほどの避難訓練を振り返り「緊急地震速報があったときに、スタッフから『しゃがんで頭を守ってください』という指示がありました。そこで、頭の守り方を伝授します」と言い、身振り手振りでNGな頭の守り方とより安全な頭の守り方を説明した。
野村氏は足を3点にしてしゃがむことや、腰を落としすぎず少し浮かし、手は卵を握るようにして頭頂部ではなく後頭部を守る、両手と両足で肺と心臓を守る、目は周りと見て危ない!と思ったらすぐ動く。片方の膝を地面につけてしゃがみ3点で支えることで、すぐ動けて退避がしやすい、といった地震が起きた際の姿勢や動作を伝授した。
テクニカルライター 後藤 響平
<実施概要>
主催:株式会社よみうりランド、大正製薬株式会社
日時:2025年8月29日(金) 18:30~20:30
会場:よみうりランド (〒206-8725 東京都稲城市矢野口4015-1)
第一部 避難訓練:よみうりランド グッジョバ!!「SPACE factory」
第二部 防災イベント:アシカ館
ゲスト:東京都稲城市 副市長 石田 光広 氏 / 稲城市消防本部 防災課長 消防司令長 森田 浩行 氏
防災スペシャリスト 野村 功次郎 氏
登壇者:株式会社よみうりランド 常務取締役 アミューズメント事業担当 北原 融 氏
大正製薬株式会社 ブランドマネジメント1部長 佐藤 征也 氏
内容:第一部:グッジョバ!!「SPACE factory」内の避難訓練
第二部:主催者挨拶(よみうりランド・大正製薬) / 寄贈式 / トークショー / フォトセッション
■よみうりランド遊園地
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