- 2025-4-18
- カルチャー
- 株式会社こむぎのが新展開!ホリエモンが四大博多うどん『うちだ屋』を買収、全国展開へ はコメントを受け付けていません
株式会社こむぎのは、2025年3月31日付で、福岡県の老舗飲食チェーンである株式会社うちだ屋の発行済全株式を取得した。「うちだ屋」は、九州・福岡エリアに根ざした飲食チェーンとして、地域の皆様に長年親しまれてきた店舗で、こだわりの麺やスープを使ったうどん、そして家庭的で温かみのある和定食や丼ものなど、幅広いメニューで多くのファンに愛されている。
同社は、ホリエモンこと堀江 貴文が主宰するオンラインサロンHIU(堀江貴文イノベーション大学校)から生まれた“地方活性型エンタメパン屋”「小麦の奴隷」をはじめ、沖縄そばをリブランディングした「沖縄そば くいな」など、地方から生まれる食の魅力を大切にしながら多様なブランドを展開し、新しい価値や可能性を追求している。
今回の資本提携は、M&A仲介会社 インクグロウ株式会社の仲立ちによってご縁が生まれ、同社が「うちだ屋」の事業理念に惚れ込み、両社の成長を共に目指し、本提携が実現した。
■福岡を代表する博多うどんブランド「うちだ屋」グループと株式会社こむぎのとの相乗効果について
株式会社うちだ屋は、昭和52年(1977年)、福岡市東区多々良にて、創業者の内田 勝行氏が「うちだ屋」第1号店を開店した。 平成初頭より、 新たなブランドとして「めん勝」「万福うどん」の展開も開始し、多角的な事業展開を図り、1998年(平成10年)には店舗数を120店舗まで拡大し、九州全域でのプレゼンスを高めた。 その後、こだわりの麺と秘伝のスープを提供し、多店舗展開を進め、現在では九州全域で42店舗を運営している。
「うちだ屋」は、厳選した小麦粉やそば粉を使用し、ふんわりもちもちのうどん、つるつるしこしこのそばを提供している。また、昆布・かつお・いりこなどの天然だしを活かした秘伝のスープを毎日店舗で作り、後味の良い味わいを追求している。創業以来、地域に根ざした和風レストランとして、うどんやそばを中心に多彩なメニューを提供し、地元の人々に親しまれている。
株式会社こむぎのは、東京都千代田区に本社を置く、食の総合プロデュース企業。 同社は、ベーカリーブランド「小麦の奴隷」をはじめ、「沖縄そば くいな」など、地方から生まれる食の魅力を大切にしながら多様なブランドを展開し、新しい価値や可能性を追求している。
同社が展開する「小麦の奴隷」は、堀江 貴文が主宰するオンラインサロンHIU(堀江貴文イノベーション大学校)から生まれたベーカリーブランドで、全国各地にフランチャイズ展開しており、設立後3年で150件以上のFC加盟契約の獲得に至っている。
経営陣には創業者である橋本 玄樹氏のほか、上場飲食企業グローバルダイニングの取締役副社長を経て「レモネードレモニカ」をはじめとする複数の著名飲食業態を開発してきた連続起業家の河村 征治氏、さらに河村と共に100店舗を超える飲食店を手がけてきた笹山 直人氏、大手ベンチャーキャピタルでキャピタリストを経験後、バイアウトファンド「日本創生投資」を創業した三戸政和氏、そして堀江 貴文氏らが名を連ねる。
また直近では、「sio」をはじめとする複数のレストランを手がける一流シェフ・鳥羽 周作氏との提携も行っており、共同での商品開発や業態開発に積極的に取り組んでいる。
本件資本提携においても、各領域のプロフェッショナルの卓越したノウハウ・ネットワークを集結させ、うどん業界の革新に挑戦していく構えだ。
■今、うどん業態がアツい!讃岐うどんとは真逆の哲学を持つ博多うどん「うちだ屋」がうどん業界に新たな風を吹き込む。ファミレスからの回帰!
〇うどん業態の再評価とファミレスからの回帰の潮流
近年、うどん業界は非常に盛り上がりを見せており、ひとりの食事はもとより、家族で楽しむ食事においても、ファミリーレストランのような業態を利用していた層の一部が、うどん業態に回帰する流れができつつある。
同社では、うどん業態が注目を集めている背景には、外食市場の構造的な変化があると考えている。
その1つの理由として、ファミリーレストラン業態が人件費の高騰やメニューの非専門性が原因で、消費者の関心を引きにくくなっているという点だ。そして、もう1つの理由に、ファストフード業態では原材料、エネルギーコスト、人件費等の上昇により価格改定が相次ぎ、手頃感が薄れてきたといった理由が挙げられるのではないかと考えられる。
こうした中で、専門性がありながらも価格を抑えやすいうどん業態、その中でも特に多彩なメニュー構成を持つ「ファミレス的うどん業態」は、相対的に高いコストパフォーマンスを感じさせる存在として消費者の支持を集めつつある。
シンプルで親しみやすい商品構成に加え、利益構造にも優れたうどん業態は、今の外食市場における“穴場”として再評価されている。
〇『うちだ屋』×『こむぎの』が描くうどん維新!
これまで、うどん業界では、「丸亀製麺」を展開する株式会社トリドールホールディングスが、現在国内外で約1,951店舗を運営し、業界トップを走ってきた。創業者であり現社長の粟田 貴也氏は、「“丸亀製麺”を日本発のグローバルブランドにする」 という目標を掲げ、2027年度には世界4,900店舗体制を目指すと明言している。
しかし、現在のうどん業界には、大きな変革が起こりつつある。北九州のソウルフードとして人気の「資さんうどん」が全国展開へと動き出し、空前の”博多うどんブーム”を巻き起こしている。
「資さんうどん」は、創業者から地域密着型ファンドへの譲渡を経て、2018年に独立系ファンドのユニゾン・キャピタルが全株を取得し、70店舗超まで店舗数を拡大してきた。その後、外食大手・株式会社すかいらーくホールディングスが240億円の資金を投じ、「資さんうどん」を傘下に収めた。
そして現在、すかいらーくホールディングスは、九州を中心としていた店舗網を全国に広げ、今後3〜5年以内に200店以上に拡大する目標を掲げている。2025年2月には、東京初となる両国店がオープンし、開店前には約170人が列をつくるなど、空前の人気を博した。現在の「資さんうどん」の人気を考えると、市場を先行する「丸亀製麺」と「はなまるうどん」の2強を射程圏内に捉える未来も、そう遠くない勢いだ。

「うちだ屋」のこだわりうどんは、昔ながらのふんわりもちもち食感
■今や定番化した「讃岐うどん」に「博多うどん」が挑む
「資さんうどん」が火付け役となって、ブームを巻き起こしている博多うどんは、讃岐うどんと比較すると以下のような特徴がある。
このような違いが生まれている理由として、その背景にあるうどん文化や食文化にも着目する必要がある。
博多うどんは、福岡を中心とした「やわうどん文化」
・戦後、屋台文化や炭鉱労働者向けに「やわらかくて消化の良いうどん」が好まれるように。
・福岡・北九州では、ごぼ天うどんや丸天うどんなどのご当地メニューが定着。
・食堂や定食屋に近い雰囲気を持ち、家族連れや高齢者にも根強い支持。
讃岐うどんは、香川を中心にした「麺が主役」の食文化
・朝ご飯代わりや軽食感覚で「さっと食べて、さっと出る」文化。
・茹でたて命。麺のコシとツヤが命。行列のできる店が多く、うどん巡り観光も浸透。
今や、「丸亀製麺」を筆頭とするうどんチェーン店の拡大で、日本全国で讃岐うどんのスタイルや文化が「うどんの常識」として定着しており、「うどん=讃岐」と連想する人も多いだろう。その特徴や文化背景から見てもわかるように、讃岐うどんとは対極の哲学を持ち、地元で根強く、ひっそりと愛され続けてきた博多うどんが、今まさに九州を飛び出し全国区となり、うどんの常識を変えつつある。
そして、博多うどんは「資さんうどん」だけではありません。そうした博多うどんカルチャーの醸成を担ってきた老舗の1社が「うちだ屋」だ。同社は、この素晴らしい博多うどんカルチャーと「うちだ屋」の魅力に惚れ込み、全国各地でより多くの人に、博多うどんの文化と味に触れていただきたいという想いから、今回の資本提携に至った。博多うどんを代表する一社として「うちだ屋」が全国デビューを果たし、讃岐うどんに挑む取り組みを、株式会社こむぎの、そして福岡県出身の同社経営メンバーである堀江 貴文氏とともに一体となって始めていく。
さらに、讃岐うどんに挑むことは、単なる対抗ではなく、「麺文化の多様性を広げる」という意義ある挑戦でもある。博多うどんを食べる人の心を包み込むような柔らかさと、地域に根差した温かさで、うどん業界に新たな風を吹き込む。
現在、日本では諸説あるが、「讃岐うどん」、そして献上品として名高い秋田県の「稲庭うどん」が”二大巨頭”と言われている。同社は「うちだ屋」とともに博多うどんを盛り上げ、“日本三大うどん”として名を連ねることを目指し、挑戦していく構えだ。
■博多うどんの勢力図(4大博多うどん)
博多うどん業界には、出店数を伸ばしている「資さんうどん」が全国的には取り上げられることが多いが、ほとんど同じ時期に創業し、各々独自の特色や魅力を生かしながら競い合ってきた4社が存在する。それが、「資さんうどん」「牧のうどん」「うちだ屋」「ウエスト」の4社だ。
4社はみな1960~1970年代に創業し、1990年代から2000年代初頭にかけては、「うちだ屋」と「ウエスト」が店舗数において2強を形成し、博多うどん業界を牽引していた。近年では「資さんうどん」が急速に店舗数を増やし、全国展開を進めるなど、新たな勢力図が形成されつつある。
【資さんうどん】
・創業:1976年、北九州市で創業。
・特徴:「肉ごぼ天うどん」や「ぼた餅」など、多彩なメニューと24時間営業で知られる。
・店舗展開:2023年11月には関西地区初出店となる「今福鶴見店」をオープンし、関東進出も果たすなど、全国展開を加速。
・戦略:2024年、株式会社すかいらーくホールディングスが買収し、既存の「ガスト」店舗を転換して資さんブランドに変えていく方針を明らかにしている。
【牧のうどん】
・創業:1970年、福岡県糸島市で創業。
・特徴:極太のやわらかい麺が特徴で、食べても食べても減らない「増えるうどん」として地元で親しまれている。
・店舗展開:福岡県を中心に18店舗を展開。
・戦略:郊外型の大型店舗を中心に展開し、地元密着型の経営を続けている。
【うちだ屋】
・創業:1977年、福岡市で創業。
・特徴:うどんを中心に、定食や丼ものなど多彩なメニューを提供し、家族連れに人気。
・店舗展開:最盛期には100店舗を超え、ウエストと並ぶ2強として博多うどん業界を牽引していた。現在は42店舗を運営。
・戦略:2025年、株式会社こむぎのと資本提携を結び、新たな戦略を打ち出す。
【ウエスト】
・創業:1966年、福岡市で創業。
・特徴:うどんを中心に、焼肉や居酒屋業態も展開する多角経営が特徴。
・店舗展開:福岡県内を中心に、全国で約250店舗を展開。
・戦略:24時間営業やリーズナブルな価格設定で、幅広い客層を取り込んでいる。
直近では、1951年に福岡市で創業し、福岡県内に8店舗を展開する「因幡うどん」(力の源カンパニー運営)が、2025年春に東急プラザ原宿ハラカド店をオープンし、関東初進出を果たしている。看板メニューには「ごぼう天うどん」「肉うどん」「えび天うどん」などがあり、「かしわ飯」や「いなり寿司」などとの丼物セットも人気を集めている。
「資さんうどん」を筆頭に各社全国展開の機運が高まる中、同社と「うちだ屋」は、ひとつの旗の下、全国各地で『博多うどんといえばうちだ屋』といってもらえるような未来に向かって、挑戦を始めていくとしている。
■『こむぎの』と『うちだ屋』の挑戦~5年後に80店舗超の展開に向けて~
同社がこれまでに全国で100店舗超の出店を進めてきたベーカリーブランド「小麦の奴隷」は、北海道大樹町で誕生し、“人口5,000人のローカルエリア発”というバックグランドを持ちながら、ユニークなプロデュース力とその拡大スピードによって大きな話題を呼んできた。
そして今、次なる挑戦の舞台は「うどん」だ。
「小麦の奴隷」ブランドの成功を支えてきたのは、同社が擁する各領域のプロフェッショナルによるノウハウや経験、そして発信力といった他飲食業態でも活用可能な経営資産だ。
今後は、こうした同社の経営資産を活用し、以下のような取り組みを推し進め、より魅力的な店舗・ブランドづくりの後押しを進めていく構えだ。
・さまざまな採用手法の導入による人員不足の解消
・営業の運営に関するDXによる運営効率改善
・規模拡大に備えた店舗標準化
・本部機能の拡充
・ガバナンスの整備
・全国各地での新規出店と全国への発信、PR活動強化
『全国各地のあらゆる地域で、より多くの方々に「うちだ屋」の味と温もりに触れていただけるよう、グループ一体となって邁進し、5年後には現在の店舗数の約2倍、80店舗超への店舗数拡大を目指してまいります。そして、うちだ屋の経営理念でもある「地域社会の食文化を通じお客様の幸福を達成(顧客満足度の最大化)」と、「従業員の生き甲斐と幸福を達成」および「取引先各社の幸福を達成」を実現いたします。』
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