- 2025-4-11
- カルチャー
- 不快感による経済損失額は年間約7,616億円※1!「仕事中の“くり返す汗・ベタつき”」を調査 はコメントを受け付けていません
花王株式会社のスキンケアブランド「メンズビオレ」は、全国の20代から50代のビジネスパーソン218名を対象に、”くり返す汗・ベタつき、身体のニオイ”に関する調査を実施した。その結果、仕事中の”くり返す汗・ベタつき”が生産性に影響を与えている実態が明らかになった。慶応義塾大学大学院教授 岸博幸氏も「快適な肌状態の持続が生産性向上の一つになる」とコメント。20代から50代の約9割※2が仕事中に”くり返す汗・ベタつき”に悩んでおり、また、約9割※3が他者の目を気にしていることがわかった。
また、このくり返す汗・ベタつきによる業務効率の低下が、経済全体に損失を与える可能性も見えてきた。九州大学教授 馬奈木俊介氏が試算した結果、くり返す汗・ベタつきによる損失額は年間約7,616億円に上る可能性があると推定された。日本は深刻な労働力不足が懸念される中、限られた人材での生産性向上が求められている。この結果を受け、慶応義塾大学大学院教授岸博幸氏は、「快適な肌状態の持続が生産性向上の一つになる」と指摘している。
※1 九州大学 馬奈木教授が試算
※2 4段階中「少し悩んでいる」「ほぼ常に悩んでいる」の合算
※3 4段階中「よくある」「ある」「たまにある」の合算
<調査概要>
調査方法:インターネット調査(Webアンケート)
調査対象:全国の20歳~59歳のオフィスワーカーの男性
回答者数:218名
調査期間:2025年2月3日(月)~2月10日(土)
1. くり返す汗・ベタつき、身体のニオイが仕事の悩みに?99%※3が「他者の目」を意識
調査結果によると、仕事中に「くり返す汗・ベタつき」に悩んでいると回答したビジネスパーソンは93%※2に上った。また、99%※3が「他者の目が気になる」と答えており、仕事中の対人コミュニケーションにおいて「くり返す汗・ベタつき」に悩んでいる人が多いことがわかった。
※2 4段階中「少し悩んでいる」「ほぼ常に悩んでいる」の合算
※3 4段階中「よくある」「ある」「たまにある」の合算
2. ビジネスシーンで行動にも影響 「会食」で発言を控えた人が6割以上に※4
ビジネスシーンでよくあるシチュエーションを複数提示し調査を行ったところ、「会食」の場面においてくり返す汗・ベタつきが気になって発言をためらった経験があると回答したビジネスパーソンは67%※4にのぼった。
※4 4段階中「よくある」「ある」「たまにある」の合算値
<1位 会食>
会食など、飲食を伴う場面では相手との距離が自然と近くなりがちだ。その際に、くり返す汗・ベタつき、身体のニオイを気にしてしまい、相手に気を遣うあまり積極的に会話を楽しめなかったという声が多く寄せられた。
<2位 社内イベント>
社内イベントなど、多くの人が集まり、動きのある場面では、くり返す汗・ベタつきを気にすることで周囲との距離感に影響を与えてしまうことがあるようだ。人との接触が増える中で、自分の身体のニオイが相手にどう思われているか気になり、結果的に積極的なコミュニケーションを控えてしまうという声が多く聞かれた。
<3位 会議や雑談>
会議では、発言のタイミングや周囲の視線を意識することが多く、緊張による汗をかくこともある。特に、吹き出す汗が気になり会議に集中できなかったという声があり、できるだけ端の席を選ぶなど、無意識に距離を取る工夫をする人もいた。また、グループ討議のリーダーを務める場面では、緊張のあまり汗が止まらず、サポートを受ける必要があったという意見も見られた。
3. くり返す汗・ベタつきによる生産性が落ちたと感じた時間は1日あたり平均約22分に!九州大学 馬奈木教授は生産性低下による日本の経済損失額は年間約7,616億円と試算
くり返す汗・ベタつきによって生産性が落ちたと感じた時間は1日あたり平均約22分にのぼることが判明。九州大学 馬奈木教授は、この影響を経済損失に換算すると年間約7,616億円※1に達すると試算している。社会全体の生産性に大きな影響を与えることが分かった。
※1 本試算は、九州大学 馬奈木教授が調査対象者の自己申告に基づく1日あたりの生産性低下時間をもとに、2024年推定の正規雇用の男性就業者数、年間労働日数、1分あたりの労働価値などを掛け合わせて推定。生産性の低下は、作業時間の物理的損失ではなく、ストレスなどによるパフォーマンス低下を意味している(参考:BMC Public Health 2022)
■試算結果を受けた考察
九州大学大学院工学研究院 都市システム工学講座 教授 馬奈木俊介氏
ビジネスパーソンの職場環境や働き方の改善が、個人のパフォーマンス向上に直結することは、これまでも多くの研究で明らかになっています。特に、汗やベタつきによる不快感が対人関係におけるストレスや業務効率に与える影響は軽視できません。長時間にわたり肌を快適な状態に保つことは、集中力の維持やストレス軽減につながり、結果として企業全体の生産性向上にも寄与します。
実際に私自身で試算を行ったところ、くり返す汗・ベタつきケアが企業の生産性に年間約7,616億円の影響を与えることが分かりました。このような視点からも、ベタつきの無い快適な肌を実現するための取り組みは、今後ますます重要になると考えています。

【プロフィール】
馬奈木俊介
九州大学大学院工学研究院 都市システム工学講座 教授、九州大学主幹教授、都市研究センター長。経済産業研究所ファカルティフェロー、農林水産政策研究所客員研究員を兼任。ストレス等の健康問題、気候変動、人口変動に焦点を当てたサステナビリティ指標の測定とその経済価値の証明の研究を進めており、自然資本、人的資本、物的資本を統合した包括的な富指数(新国富指標)を提案している。
4. くり返す汗・ベタつき、身体のニオイ対策の実態!全年代で汗拭きシートが主流、ロールオンやスプレーとの併用も
仕事中のくり返す汗・ベタつき、身体のニオイ対策として、最も多くのビジネスパーソンが選んだのは「汗拭きシート」。全体の76%が使用しており、圧倒的な支持を集めた。次いで「スプレー(58%)」「ロールオン(39%)」も利用されています。「汗拭きシートで表面の汗を拭き、ニオイ対策はロールオン」「衣服にはスプレー、身体にはシート」など、TPOに応じた使い分けをしている声が多く寄せられた。
■総評
経済評論家 / 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 教授 岸博幸氏
日本経済の最大の課題は労働生産性の向上ですが、今回の調査で、一見ささいに思われがちな”くり返す汗・ベタつきや身体のニオイ”がそれを大きく妨げていることが明らかになりました。
ビジネスのプロセスは単純化すると、新しいアイディアを創り出す、それを実行する、という二段階になります。どちらも個人ではなく組織で行なうことを考えると、その生産性を高めるには職場での円滑なコミュニケーションが不可欠です。それを促進するためにも、社員の日常的なベタつきケアという新たな視点を企業も意識すべきではないでしょうか。
また、新しいアイディアを創出する段階では、脳をフル回転して集中して考えることが必要ですが、スマホの影響で人間の集中力が大きく低下している中で、汗やベタつきによる不快感がそれを更に低下させているのも、生産性の観点から由々しき事態です。
長時間快適な肌を保つことは、働きやすさの向上だけでなく、対人関係の円滑化や企業の生産性向上につながります。一人ひとりが快適に働ける環境を整えることこそ、これからの企業や社会に求められる重要な視点ではないでしょうか。
【プロフィール】
岸博幸
一橋大学卒業後、通商産業省(現・経済産業省)入省。コロンビア大学経営大学院にてMBAを取得。小泉政権で竹中平蔵大臣の補佐官・政務秘書官を、また菅政権では内閣官房参与を務め、構造改革を立案、実行。現在は、テレビ番組のコメンテーターや講演会などで幅広く活躍している。
■花王「Men's Biore(メンズビオレ)」公式サイト
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