2016年3月31日~4月4日まで東京ビッグサイトで開催された「Interpets ~人とペットの豊かな暮らしフェア~」。この会場に設けられたTomofunのブースで、おやつが飛び出すスマートドッグカメラ「Furbo」の日本上陸記者説明会が開催された。当日は同社のCEOであるビクター・チャン氏がFurboの機能について解説した。
チャン氏はTomofunが、台湾・日本・アメリカで30名という体制で開発に当たっていることを紹介。「テクノロジーよりもペットの方が好き」と語る。「我々は、ペットは家族だと信じている。私たちのビジョンは、世界中のすべてのペットとペットの飼い主に喜びとイノベーションを与えることだ」(チャン氏)。
「イノベーションだが、まずは何が問題なのか? それをどう解決するのか? というところから始まる」とチャン氏。このため1000人以上の飼い主にリサーチをしたという。そこで得られたのは、85%以上の飼い主が、仕事中にペットを家で留守番させることが心配だという声だった。
「留守番中のペットが退屈していないか、寂しがっていないか」という心配。この問題を解決するにはどうしたらよいのか。そこでFurboのプロトタイプ開発が始まった。試作した製品についての飼い主の感想を得ながらの開発は続く。そして最終的に、おやつが飛び出すドッグカメラが出来上がった。
「飼い主さんが求めたのは、犬がはっきりとクリアに写ることだった」とチャン氏は続ける。このためFurboは、クリアなビジョンで撮影できるだけでなく、120度のワイドアングルで写すことができるようにした。仕事が遅くなる飼い主のために、暗くても写る暗視機能も採り入れた。
そしてFurboの一番の特徴は、おやつが飛び出すこと。これによって犬は楽しくFurboに向かってくる。ドッグトレーナーとも一緒に開発したので、犬にとってどういう仕組みがよいのかも研究したそうだ。このため、おやつが飛び出すときに音を出すようにした。さらに犬は青や黄色しか見えないので、おやつが飛び出すときに青い光が点灯するようにしたそうだ。
飼い主たちがFurboの機能で気に入ったのは、ツーウェイトーク。どこにいても、犬と双方向の会話ができるようになっている点について評価が高かったそうだ。
また犬の飼い主であれば分かることだが、犬の無駄吠えに困っている飼い主は多い。そこでFurboには「ワンワンアラート」があり、留守番中に犬が吠えるとすぐに通知が届くようになっている。吠えるとすぐに通知が届くので、犬がなぜ吠えているのかを知ることができるわけだ。「わんちゃんが静かになればFurboでおやつをあげる。こうしたしつけ機能も備わっている。これで近所のクレームもなくなるはず」(チャン氏)。
そして出来上がったFurboは、1000人の飼い主に設置してのテストも実施したとか。「毎日使っているが、犬もとても喜んでいるという感想をもらった。私たちがただ開発をしたのではなく、飼い主さんと一緒に開発した」と語るチャン氏。
そして会場にはInstagramで240万人ものフォロワーを得ている柴犬「まる」と飼い主の小野慎二郎氏も登場した。
まるの飼い主である小野慎二郎氏は、日本におけるFurboのマーケティングパートナーとして携わっていくとのこと。「240万人というInstagramのフォロワーの意見を集約できる立場。デモ機を通じて日本の事情をフィードバックしていくのが役割」と語る小野氏。文京区にあるギャラリーにFurboを置いて、いろいろな犬に試すデモも行われるそうだ。
「小野さんと私たちは共通の夢があります。すべてのわんちゃんに温かい家庭を持ってもらうこと。飼い主さんとわんちゃんがいつも一緒にいられることだ。Furboはその夢を語る第一歩」とチャン氏。日本でもFurboが広がっていけば、わんちゃんとの生活も楽しいものとなるに違いないだろう。
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