- 2024-7-17
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- 水中使用可能なワイヤレスヘッドフォン「Shokz OpenSwim Pro」レビュー はコメントを受け付けていません
スポーツ用イヤホン「Shokz OpenSwim Pro」が発売された。防塵・防水規格IP68に対応しており、水中でも使用できる骨伝導ワイヤレスイヤホンであるだけに、どういうイヤホンか気になる人も多いだろう。同製品をレビューしよう。
■Shokz OpenSwim Proとは
Shokzのブランドで5月に発売されたOpenSwim Proは、骨伝導タイプのスポーツイヤホンだが、なんと、水中でも音楽を楽しむことができるという。水中で使えるキーポイントは3つ。まず、IP68防塵防水等級に適合していること。コネクタ部を含めしっかり防水構造になっている。そして、水中ではさすがに電波が届かないので、MP3等の音楽ファイルを内部に取り込んでおき再生できること。さらに、骨伝導タイプであること。この3つにより、水泳をしている最中も音楽を楽しむことができるのだ。
「骨伝導」とは、音を骨を通じて内耳に直接伝える方式のことだ。普通のヘッドフォンのスピーカーにあたる部分(振動子、もしくは トランスデューサと呼ぶ)が骨に振動を伝えるための特別な形になっていて、これを耳の前あたりにあてて使う。直接骨に振動を伝えるので、水中でも音楽が聴けるのである。本製品両側のイヤフックの部分を両耳にかけ、ネックバンド部分は首の後ろに装着する。ネックバンドは軽く内側に力が加わるバネ性を持っており、これで振動子が正しく耳の前に当たるようになるはずだ。
Shokzは本製品のような骨伝導タイプやオープンイヤータイプのイヤホン、ヘッドフォンを得意にしている。耳の穴を塞がず、ジョギング中に使うスポーツタイプのイヤホンや長時間オフィスで使う人向けのヘッドセットなど、個性的な製品をいくつも出しているブランドだ。もちろん、本製品は通常はスマホやパソコンとBluetoothで接続して利用する。スマホには「Shokzアプリ」をインストールして使う。いつも使っているApple Musicでストリーミングの音楽を楽しむことができた。設定はとても簡単である。
Shokzアプリの画面。本体電池容量の確認、モード切替などができる
■音質と使用感
さっそく音楽を聴いてみた。骨伝導のヘッドフォンは以前にも使っていたことがあるが、本製品はそれに比べてかなり良い音で大幅な進化を感じることができた。以前の機種はこもった感じが否めなかったが、本製品はそれがなく、音楽をクリアに再生してくれる。高域は伸びているとまではいいにくいが、骨伝導方式ではかなり伸びている方ではないだろうか。
一方、低域は迫力不足である。残念ながらこれは骨伝導方式の限界なのかもしれない。ただ、スポーツをしながら音楽を楽しむには十分な音質とはいえると思う。そして、本製品の特徴である「水中」での音質を実際に試してみた。
プールに出かける時間はなかったので、自宅のバスタブに耳まで潜って本製品の音楽を聴いてみた。もちろん、付属の耳栓を利用した。結果は素晴らしかった。水中も全く音質が変わらない。骨伝導のため、水中でも空気中でも音の伝導経路は変わらないためだろう。防水性能も十分なので、ジョギングなど陸上のスポーツだけでなく水泳をしながらでも音楽を楽しめる。これは素晴らしい。
骨伝導方式で耳を塞がないので、運動中も周りの音が聞こえ、安全性も確保できる。また、長時間使っても比較的疲れにくい。スポーツ時以外の使い方として、長時間音楽を楽しむのにも良いだろう。水中使用が可能な仕様ではあるが、サウナやシャワーでの使用や海中での使用は非推奨となっている。本製品の腐食や故障の原因になる可能性があるとのことである。水泳用プールでの利用、水深2m以内が推奨されている。
■バッテリーと充電
本製品はバッテリーを内蔵しており、付属の専用ケーブルを使ってUSB Type-Cポートに接続して充電できる。このケーブルは本体との接続コネクタに磁石が使われており、着脱がしやすく便利である。本製品のバッテリーはメーカーによると、Bluetoothモードで中音量の場合約9時間、MP3モードで中音量の場合約6時間もつという。充電には90分かかるが、30分の充電で3時間の音楽再生が可能という。
MP3ファイルを本製品にロードするときにもこのケーブルを使う。また、MP3以外の音楽ファイルにもいくつか対応しているのでマニュアルを参照して試してほしい。
■OpenSwim Pro 総合評価は?
OpenSwim Proは骨伝導方式のヘッドフォンだが、その特長を活かし、水中でも音楽を楽しむことができるという、かなりユニークな製品に仕上がっている。骨伝導方式としてはかなり音が良いのも特徴だ。耳を塞がないので、ジョギングにもピッタリなのは多くの骨伝導方式やオープンイヤーのヘッドフォンと同じである。長時間音楽鑑賞をしても比較的疲れが少ないのも良いところだ。
価格は25,880円(税込、メーカー公式オンラインショップ価格)と、それなりだが、装着感や操作性もよく、水泳と音楽好きのスポーツピープルにぜひ試していただきたい製品である。
テクニカルライター 鈴木 啓一
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