1台ですべてをこなすすごいヤツ。ZIGSOWユーザーが「dynabook T75」を試す


パソコンを買い換えるときに重視するポイントはどこだろう? CPUの性能はもちろんのこと、メモリーやHDD・SSDといったストレージ容量も重要な要素。もちろんグラフィックスの性能も気にしたいところ。

中でもパーツ交換が、ほぼできないノートパソコンとなれば、なおさらのことだ。今回お届けするのは、東芝の「dynabook T75」(以下、T75)をZIGSOWユーザーである稲蔵さんがZIGSOW PREMIUM REVIEWで紹介している。

「コレ1台あれば何でもOKの、スタンダードなノートパソコン」とまで言い切るほど惚れ込んだT75は、どのような機械なのか、さっそく紹介しよう。

■東芝2015年夏モデルの「dynabook T75」を試す
まずはスペックの比較から。T75は、東芝の2015年の夏モデルで、ラインアップ的には上位から2番目に位置する。スペックは以下の通り。なお最上級モデルとなる「dynabook T95/R」はスペック的に相違点が多すぎたため省略している。基本的に下位グレードの相違点は「CPU」、「メモリー」、「液晶」、「光学ドライブ」の4点だ。
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最初に驚いたのは箱の薄さだったと稲蔵さん。手持ちの「Prime Note Galleria QF560」、「Prime Note Critea DX2」、「Windowsタブレット LaVie Tab W「TW710/S2S」(キーボード付)」と比較することに。
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T75に搭載されているCPU「Core i7 5500U」は、第5世代と呼ばれるシリーズ。稲蔵さんが所有しているノートパソコンに搭載されているのは「Core i7 2720QM」「Core i3 2310M」の第2世代に属するCPUであるとのこと。今回、メイン比較は「Prime Critea」にて行われた。

まずはサイズの比較を見てみる。T75の薄さに驚いた、と稲蔵さん。Prime Criteaと比べて厚さが断然違うという。もちろん数字だけでなく体感的にもその薄さを感じられたそうだ。

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T75のキーボードは光沢仕上げ。カメラを構えている稲蔵さんの手が映り込むくらい。タッチパッド部とキーボード部に境界がないのが特徴だそうだ。

「今までのノートパソコンとは違って見える」(稲蔵さん)。

Prime Criteaも同じように光沢仕上げになっており、キーボード配列もよく似ているが、キーボードのタッチ感が雲泥の差であるとのこと。T75の方がしっかりと作り込まれていて、今回のレビュー原稿も軽快に打ち込めたとのこと。その辺は、さすがに“技術の東芝”の面目躍如といったところだろう。

またACアダプター(ユニバーサル仕様)のサイズが小さいことにも驚いている様子。Prime Criteaと比べると、3回りくらい小さい作りとなっているという。

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付属のワイヤレスマウスも比較している。写真中央がT75に付属のもの。奥にあるのがマイクロソフトのワイヤレスマウス「Microsoft Wireless Mobile Mouse 3500」で、手前にあるのが「ROCCAT Kone Pure」。

サイズ的にはいかにもモバイル向けのサイズとなっている。このマウスだが、ワイヤレスであるもののUSB接続となっており、ノートPC本体にUSB接続でレシーバーが内蔵されている形だ。2.4GHz帯を使ったワイヤレス接続のUSB受信部をUSBで接続している仕様になっているわけだ。

なお、タッチパッドとの有効・無効切り替えはF5キーに割り当てられているので、Fnキー+F5で切り替えることができる。このあたりに「『かゆいところに手が届く』国産メーカーなのだな」と稲蔵さんは実感している。

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■どの程度のCPU性能を発揮できるのか比較してみた
次に稲蔵さんは性能面への比較レビューへと移る。同じコンディションとするため、T75のHDDをサムスン製の128GB SSDへ換装。裏にひっくり返してネジとバッテリーを外すだけでふたが開き、簡単にHDDを交換できるメンテナンス性の良さについても好印象を持つ稲蔵さん。

そして実際の性能比較に際しては、「ノート用CPUの性能を比較することがノートパソコンそのものの比較になる」との考えから、CPU性能の比較を重点としてレビューすることに決定。「Intel Media SDK Hardware エンコード性能対決」が行われた。

稲蔵さんが用意したのは以下のメディア。

・フルHDサイズのアニメ
・地上波サイズのアニメ
・地上波サイズのバラエティ番組

すべて、30分。これを「TMPGEnc Video Mastering Works 5」を使い、Intel Media SDK HardwareでH.264にエンコードする。

まずはPrime Criteaから。結果は以下の通りで、それぞれのエンコード時間は実再生時間を超えているが、3つを同時にエンコードしているので計算上の実再生時間は90分。そう考えると、実再生時間の半分でエンコードしていることになる。
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次に本命のT75の計測へ。比べてみると、同じことをしているのに相当スピードアップされていることが分かる。CPUクロック自体はほとんど変わらないので、GPU性能のアップだろうということも推測できる、と稲蔵さん。
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なお最後に、稲蔵さんが使っているデスクトップパソコン(Core i7-3770K)と比較。「想定の範囲内ですが、かなり高速にエンコードできています。コア数も違えばクロックも違うので、想像できた結果です」(稲蔵さん)。
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次に1つずつエンコードした場合を計測。まずはT75から。
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そしてデスクトップ。
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次に稲蔵さんはコア数に合わせてエンコードしてみることに。2つ同時にエンコードを開始する。T75の結果は以下の通り。「相変わらずの高速っぷりで、どちらも実再生時間内で余裕です。ハードウェアエンコーダーの恩恵なのでしょうが、この性能は驚愕です」と稲蔵さん。
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デスクトップマシンの結果は以下の通り。T75は速度では勝てなかったものの「この時間に消費した電力はおそらく桁違いでしょう。それを考えると、1、2秒を争う状況でもない限りdynabook T75で十分です」という結果に。
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これまでのレビューを通して、最終的には「これだけの性能でこれだけ薄くて軽いのなら、普段は自宅で使いつつも出張へ持って行くのすら苦になりません」という感想に。自宅や出張先で使うなら、T75は必要十分な性能を発揮するマシンであると感じたそうだ。

筐体サイズも薄く、持ち運びも可能なT75。新しいノートパソコンの購入を検討しているなら、是非とも候補に挙げてほしいマシンであることには間違いない。

「dynabook T75」 ~ ノートPC事業30年間の結晶!音楽や映像が思う存分楽しめるスタンダードノートPC ~
株式会社 東芝 dynabook T75 製品情報ページ

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