怒る気持ちもわかるけど・・・UQコミュニケーションズが「3日間で3GB」制限についての見解を発表


UQコミュニケーションズは、同社が4月より運用を開始した「『3日間で3GB』制限」について、現段階での同社の考え方について発表した。「3日間で3GB」制限に関しては、ヘビーユーザーから規制を受けた際に使い物にならないといった声が聞かれたり、集団訴訟を起こす等の動きが見られるなど、混乱の様相を呈していた。

筆者もWiMAXユーザーであるが、ヘビーユーザーたちのクレームは、気持ちは理解できるし、言っていることに一定の説得力はある。ただしWiMAX 2+以外にもネットワークインフラを準備しておくなど、制限がかかって使えないときの対応はしておくことをおススメしたい。

元々、2013年10月のWiMAX 2+サービス開始時に、本年4月から速度制限を導入すると発表済みであったとしている。実際2月13日に掲載した「WiMAX 2+の220Mbps開始! 栃木県真岡市からWiMAX 2+用周波数帯の拡張を開始」という記事内においても

「ネットワーク混雑回避のため、『WiMAX 2+』による通信について、2015年4月以降、前日まで直近3日間の通信量が3GB以上となった場合に、翌日にかけて通信速度を制限する場合がある。また、基地局の混雑状況によって速度を制限する場合がある。」

という文章が明記されている。こうした記事を読んでいれば、3日間3GB制限について理解することができたはずである。

しかも、同社としては、最初の規制を考えた場合、利便性と電波の公平な利用のバランスを考えた結果、速度制限の対象を当初案内していた「3日間で1GB」ではなく、その3倍の「3日間で3GB」に拡大しており、かつ規制後の速度についても、YouTube動画の標準画質レベルが見られる速度を基準とした運用をしている、と説明。ただ、ふたを開けてみれば、ヘビーユーザーたちにとって、とても納得できる速度ではなかったということだろう。

なお、同社は220Mbpsでの運用開始後に寄せられた広告表現等における意見や要望については真摯に受け止め、今後の広告表現等にいても、より分かりやすく誤解のない内容に速やかに改善していくとのこと。規制は従来通り続けるが、規制後の速度については現行よりも速度を上げ、不便を緩和する方向で運用していくとのことだ。

■220Mbps端末への無償乗り換えに失敗した筆者が現状では勝ち組か?
筆者は、中途半端な時期にWiMAX2+に乗り換えたために現在の最大220Mbps端末ではなく、最大110MbpsのWiMAX 2+に加えて最大40MbpsのWiMAXも利用可能な「NAD11」のまま利用し続けている。最新端末への無償乗り換えの条件を満たしていないためである。いまのところ220Mbpsが利用できないことに対する不便さをまったく感じていない。

しかも例えば3日で3GB制限に引っかかった場合、NAD11であればWiMAXに切り替えるだけで、速度はWiMAXに落ちるものの制限なしの青天井で利用できる。実は、NAD11を、そのまま使い続けている筆者は、現状UQユーザーとしての選択は大正解だったのではないかとさえ考えている。今後、制限が緩くなるとみられるが、それでもいずれ規制がかかると思われ、そうであるのなら、現状の110MMbpsの端末を、WiMAX 2+とWiMAXを切り替えることで、いましばらく利用し続けるのが賢い方法であろうと思っている。

NAD11はWiMAX2+の110MbpsとWiMAXの無制限を切り替え可能だ

NAD11はWiMAX2+の110MbpsとWiMAXの無制限を切り替え可能だ

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