東芝がアメリカで開催される家電ショーのCESにあわせ、日本メディア向けの説明会を開催した。同社製4KテレビをHDMI 2.0、HDCP 2.2やHEVCに対応させることなど、テレビ関係のアップデートもあったが、PC関連でもいくつかアナウンスがあった。4K対応のノートパソコンと、 Androidデバイスや東芝として初参入するChromebookなどだ。
4K対応のノートパソコンはワークステーション用と、通常のタッチ対応ノートパソコンに4Kディスプレイを搭載した2モデル。ワークステーション用途では、より高精細な画面解像度が必要とされるようになったが、そこで4K対応のノートパソコンはハイエンド市場のプロシューマーに向けた製品となる。
Android関連では、日本や海外でも手書き機能を重視したREGZA Tablet AT703を発売している。この製品と同等の手書き認識機能を搭載し、海外ではすでに発売されている2-in-1のPORTAGE Z10tや、デタッチャブル型でディスプレイ側にHDDを搭載したSatellite Clickなど、特定機能に注力した製品を、このタイミングで日本向けに紹介している。
また、オールインワン型でタッチパネル機能を利用することで、家族で利用できるBorderless Boardも紹介していた。本製品は従来の単なるパソコンという枠にとらわれず、使い方の提案をするような製品に仕上げており、付加価値のある製品となっている。
一方で、低価格パソコンとして、Chromebookにも参入する。ChromebookはGoogleのChrome OSを搭載するクラムシェル型のノートパソコンで、価格は2万円から3万円程度となっている。
ここ数年、パソコン市場の成長が伸び悩んでいるが、その原因としてより価格が安いタブレットなどの普及がある。この価格の安いタブレットと同等価格帯で提供されるChromebookは、機能などよりも価格を重視するような用途ではある程度の需要があるようで、アメリカなどでは一部人気になっているようだ。
この市場に東芝が参入することになるわけだ。低価格製品や今後まだまだ成長の余地のある分野ではChromebookに参入し、さらにAndroidやWindowsのタブレットは継続して強化する。これ以外に、特定の機能を強化する製品として、手書き入力機能を重視した高価格帯のタブレットや2-in-1、4K搭載のハイエンドパソコンなどを提供していく。
東芝は競争が激しい中でも、新しいコンセプトの製品などを続々と投入していくようだ。これ以外に5-in1のノートパソコンなどを展示会場で紹介するなどしているので、続報があれば紹介したい。
上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]
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