座ったままVRでリハビリ!医療現場から生まれた「mediVR カグラ」【IVS2026】

  • 2026-9-4
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2026年7月1日〜3日、国内最大規模のスタートアップカンファレンス「IVS2026」が「Japan is Back」をテーマに京都で開催された。国内外から次世代を担う起業家や投資家が集結し、会場が熱気に包まれる中、医療現場発の実践的なアプローチで注目を集めていたのが株式会社mediVRだ。

同社は、VR技術を活用したリハビリテーション用医療機器「mediVR カグラ(KAGURA)」を展示。医療現場の課題から生まれた「ニーズドリブン」のプロダクトとして、多くの来場者の関心を集めていた。

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■メインコンテンツ:従来とは異なるアプローチのVRリハビリ
株式会社mediVRが展開する「mediVR カグラ」は、座ったままVRゴーグルを装着し、仮想空間上の目標物に向かって手を伸ばすリハビリテーション用医療機器である。一見するとVRゲームのようにも見えるが、その根底には同社が提唱する「体性認知協調療法(SCCT)」というリハビリテーション手法があり、関連する特許も20種以上保有している。

代表取締役の原正彦氏は医師であり、ブースで説明を担当していたスタッフも作業療法士だった。テクノロジーありきではなく、医療現場の課題を出発点として開発が進められている点が同社の特徴である。

担当者によれば、従来のリハビリでは患者が無意識に視覚情報などを利用して動作を代償してしまう場合があるという。一方、VR空間では身体の状態をより正確に認識しやすい環境を作り出すことで、自身の課題を把握しやすくなるとしている。

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VR空間では、目標物までの距離や大きさを細かく調整できるため、患者一人ひとりに応じた難易度設定が可能となる。担当者は、成功体験を積み重ねることで脳の学習を促し、神経機能の改善を目指すアプローチであると説明していた。歩行機能などの改善例も報告されているが、効果には個人差があり、症例ごとの評価が重要となる。

■IVS会場でのデモ体験:緻密に設計されたリハビリ空間
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実際にブースでデモを体験した。椅子に腰掛けVRゴーグルを装着すると、果物を収穫するようなゲーム感覚のVR空間が広がる。目標物の位置や距離はテンキー操作でリアルタイムに調整でき、患者の状態に応じた細かな設定が可能となっていた。

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管理画面では左右それぞれの課題数や動作速度などを細かく設定できる。左手が動かしづらい患者にはコントローラーを肩へ装着する方法や、左右交互に動かす課題なども用意されており、身体機能だけでなく認知機能へのアプローチも考慮されているという。

また、「KAGURA」という名称は、日本の伝統芸能である「神楽」に由来しており、しなやかな身体の動きを取り戻してほしいという思いが込められているという。医療現場発の技術を世界へ広げたいという同社の姿勢が印象的だった。

■背景解説:スタートアップの熱気渦巻くIVSエリアでの存在感
mediVRが出展したのは、京都市勧業館「みやこめっせ」を中心に開催されたIVSエリア内のStartup Marketである。IVS2026は、一般参加可能なIVSエリアと、完全招待制の「IVS COREエリア」(ホテルオークラ京都)の2拠点で開催された。

Startup Marketでは、多数のスタートアップが最新技術を披露していた。その中でも、医療現場で培われた知見をもとに開発されたmediVRの展示は、多くの来場者が足を止めて説明に耳を傾けるブースとなっていた。

■IVS2026 開催概要
・正式名称:IVS2026
・日程:2026年7月1日(水) 〜 3日(金)
・場所:京都市勧業館「みやこめっせ」、ホテルオークラ京都 他
・主催:IVS KYOTO実行委員会 (Headline Japan / 京都府 / 京都市)
・公式サイト:https://www.ivs.events/
・公式SNS:https://x.com/IVS_Official

■取材企業 概要
企業名:株式会社mediVR
事業内容:VRを活用したリハビリテーション用医療機器「mediVR カグラ」の開発・販売。医師やリハビリ専門職などの医療従事者が中心となり、臨床現場の課題を解決するニーズドリブンなアプローチで事業を展開。
公式サイト:https://www.medivr.jp/

■IVS KYOTO実行委員会について
IVSの京都開催にあたり、スタートアップ・エコシステムのさらなる発展と地域産業のより一層の振興を図ることを目的に、株式会社Headline Japan、京都府、京都市が共同で設立。京都に集積する企業、大学・研究機関、文化資源等とスタートアップとの融合を促進し、新産業の創出と世界に伍するスタートアップ企業の輩出へと繋げていく。

<構成団体>
株式会社Headline Japan、京都府、京都市

IVS2026 公式サイト
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