吉野機械製作所、「対話型メンテナンス支援AIシステム」で省人化を目指す【CEATEC 2025】

  • 2025-10-28
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日本最大級のテクノロジー総合展「CEATEC 2025」が、幕張メッセにて2025年10月14日(火)~10月17日(金)の期間に開催された。千葉県は「CEATEC 2025」に千葉県ブースを出展し、優れた技術をもつ県内中小企業のPRやマッチングを支援していた。千葉県ブースには千葉県内の10社が出展されていて、その中の1社で千葉市内にある株式会社吉野機械製作所のブースを取材した。同社は、プレス機械を主力にベンダー・ノッチングプレス・リベッターなど汎用機から専用機械や搬送装置も含めた生産ラインの設計・製造を行っている。

■ACサーボプレスブレーキ「YSPシリーズ」をVRで体験

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ブースでは、金属の曲げ操作を行うACサーボプレスブレーキ「YSPシリーズ」の外観や動作をVRで体験できた。実物は巨大なため会場に持ってこられず、今回はVRでの展示になったそうだ。

YSPシリーズは従来の油圧式やハイブリット式に比べて大幅な省電力化・静音化・低振動化を実現。さらに、従来のACサーボプレスブレーキの課題とされていた100トン以上のパワーと、6mの曲げ長さも達成している。

加工精度はACサーボの特徴である高精度とYSPの圧倒的な機械剛性により、抜群の高精度を実現。周辺装置も充実していて、中でもQTC装置の効果は抜群とのこと。数台で加工をしていたワークを一台に集約することが可能で、これにより材料横持ち移動や中間ストックが不要になり、省スペースで高い作業効率を可能としている。

■生成AIでサポートを行い保守人材不足の解決を目指す

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そのほかに、ブースには開発中の生成AIを活用した機械の異常検知や対策提案を行う新システム「対話型メンテナンス支援AIシステム」が展示されていた。「設備ステータス一覧」の画面には、「全サーボ軸-モータ電流率」や「システム稼働時間」「システム稼働率」「ロボット稼働時間」など、多数の項目があり、それぞれ「正常」というステータスや異常を知らせる「稼働率30%│改善必要」などの表示が出ていた。

また、AIとのチャットで利用者自らが機械の異常を質問し回答を得ることもできる。その場ですぐにAIで異常を確認できるため、省人化や作業の効率化が期待できるシステムとなっている。

テクニカルライター 後藤 響平


株式会社吉野機械製作所

CEATEC 2025 公式サイト
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