- 2025-10-10
- 未分類
- 持続可能な社会を考えるきっかけとなる展示!「火星の石」を鑑賞した、日本館【大阪・関西万博】 はコメントを受け付けていません
大阪・関西万博では、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとして掲げている。日本館は、開催国である日本がこのテーマに沿って、自国の価値観・技術・思想を発信する中心拠点の一つだ。日本館のテーマは 「いのちと、いのちの、あいだに」 。この言葉には「命同士のつながり」「循環」「相互作用」といった意味合いが込められており、来場者が持続可能な社会を考えるきっかけとなる展示や演出がなされていた。また、会場内の生ごみ(厨房残さなど)を活用した「バイオガス発電」を行い、日本館に必要な電力の一部を賄う仕組みを導入するなど、持続可能性を意識した取り組みも大きな特徴だ。
■“展示”と“建築”とを一体化
日本館は“展示”と“建築”とを一体化する発想で設計されている。建材には、国産杉材のCLT(直交集成板)を内外壁に用いており、強度を確保しながら温かみや木材らしい表情を出している。建築は木材活用建築や美術館、公共施設などで実績を持つ設計チームが携わり、建築美術性と技術的信頼性の両立を目指した。建築構造そのものが展示となるよう、展示と建築の“重なり”が意図されている。また建築そのものがテーマの提示を担う「建築+展示融合」の例として注目されている。
■三つのエリアで構成
展示は、1. プラント、2. ファーム、3. ファクトリーという三つのエリアで構成されている。
1. プラント
生ごみを微生物で処理し、電気や水、ガスといった資源に転換するバイオガスプラントを紹介する。
ごみから綺麗な水ができる。
「火星を石」を鑑賞して、その一部を触ることができた。鑑賞した人には、シリアルナンバー付きの鑑賞証明書も発行される。
2. ファーム
食料供給や生態系、資源循環に関わる展示がなされ、未来の農業や生物多様性の姿を提示している。
「CO2から作られた器」は、微生物によって分解され、再び自然へ還ることができる。
藻をイメージしたキティちゃんも展示されていた。
3. ファクトリー
日本の先端技術やリサイクル技術を通じて、持続可能な社会を支える工業的側面を学べる展示をしている。注目点として、直径19メートルの水盤が正面に設けられ、会期中は水が満たされる演出が実施されている。
3Dプリントで製造されたスつーつは、藻類と植物由来のプラスチックを合わせた、特別な素材で作られている。日本館の3つのエリアをイメージした3つの座面で構成されていて、使い終わったら解体しやすいように設計されている。
設計者によるガイドつきで バイオガスプラント内部の見学ツアー も実施された。
約560枚の木材パネルを輪環状に並べた、日本館の外観は「循環」を象徴している。万博終了後、日本館は解体され、再利用することが決まっている。
日本館は、展示と運用が重なり合う「生きたパビリオン」としての挑戦を担っている。来場者は単に展示を観るのではなく、自分たちの行動が資源循環や持続可能性にどう関わるかを学ぶことができた。
■日本館公式サイト
■大阪・関西万博 公式サイト
■大阪・関西万博 特設サイト - ITライフハック
■ITライフハック
■ITライフハック X(旧Twitter)
■ITライフハック Facebook
■ITライフハック YouTube
■カルチャーに関連した記事を読む
・雅楽演奏や漫才説法、生前葬等が決定!250名超の僧侶が集まる「万博寺」【大阪・関西万博】
・突っ張るだけで簡単設置!カスタマイズが自由自在な有孔ボードの突っ張りラック
・軽い&キャスター付きで移動が楽!折りたたみ式3連結パーティション
・秋の味覚を贅沢に味わう!天丼はま田「大粒牡蠣とかき揚げの秋天丼」
・小さくたためて、大きく使える!2WAY折りたたみボストンバッグ