M84賞などを決定!飾りたいと思う写真展『アートの競演 2024白雨』受賞作品【Art Gallery M84】

  • 2024-7-25
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2024年7月15日(月)より開催している 飾りたいと思う写真展『アートの競演 2024白雨(はくう)』だが、今回の作品展は、Art Gallery M84で第142回目の展示として実施する一般公募展だ。通算21回目の開催となる。

■25点の作品を展示した中から3賞を決定
1800年代末期の欧州で、写真はその記録性のみが注目されて、芸術作品としての認識や評価はなされておりませんでした。日本の現写真分野において芸術作品の位置付けがどの様になっているのだろうかと考えるきっかけになればと思って開催しております。

今回も知人から見てきたらと言われて来たお客様が多いですが、皆さん『こんな発想無かった、面白い。』と言って下さってます。アートの写真に取り組まれている方が今回も来場され、都心でこんな考えの公募展を10年以上継続している事にびっくりされております。

写真を芸術として創作した25点の作品を展示した中から3賞(M84賞、G.I.P.Tokyo賞、フレームマン賞)を決定致しました。
Art Gallery M84オーナー 橋本 正則


●M84賞

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【作品】Title : 予兆
Shooting : 2024、Printed : 2024、Edition:Open、Signature : Yes、Image Size : 415 x 275㎜、Print Paper Size:425 x 285mm、Print Method:Gelatin Silver Digital Color Print、Mat・Frame Size:530 x 420mm
1.どんな点がアート(一番最初、又は ありふれていない)なのか?
視覚的な面白さを持った抽象的な絵によって、情緒そのものを表現しようとしています。本シリーズ「主役不在」は今まで背景になっていたものがまるで命を吹き込まれたかのように揺れ動き、踊っている様子を想像しながら、突発的で抑えきれない感情を彷彿とさせる視覚化を試みました。

2.誰かに購入(部屋に飾ってもらう)頂く為に、何をするのか?
 1)実際に作品を購入した時の気持ちを思い出して、自分が欲しくなるような、自分の心が打たれるような作品を制作します。
 2)その作品と似合う人と出会える可能性を増やすために、沢山の方に見に来ていただけるように、また次回の作品も期待されるように努力します。
 3)来てくれる方それぞれの個性や自由な想像に合わせて作品のたくさんの楽しみ方を共有します。
  
【選評】
アートは驚きである。まるで写真のような超リアルな鉛筆画や油彩画に魅せられる事がある。リアルな物を撮影して作品にするだけで無く、創作した造形物を、更に写真技法によって完成させて驚きを増した作品である。今まで気づかなかった発想。面白い。見る側を考えさせる行為こそがアートだと挑戦している様にも感じる。

【作家】ユアン(Yuan)氏
台湾出身。写真を撮るようになったきっかけは、友人に猫の写真を見せられ、その魅力に惹かれたことだった。アメリカ最大級の「IPA国際写真賞」で1位受賞。ヨーロッパ最大級の写真コンテスト「パリ写真賞」で金賞など、猫やアートの写真で多数の国際的な賞を受賞した。珈琲猫 (Kafe Neko)写真集の発行など、猫やファインアート撮影など幅広く活動している。

【受賞歴】
2016年09月 猫のお気に入り自慢photo contest(iris ohyama)優秀賞受賞
2018年05月 モスクワ国際写真賞『MIFA ペット部門』佳作受賞
2019年01月 飾りたいと思う写真展『アートの競演 2019寒月』M84賞受賞
2019年05月 モスクワ国際写真賞『MIFA ペット部門』佳作受賞
2019年11月 ロンドン芸術写真賞『FAPA 抽象部門』入選
2019年11月 アメリカ国際写真賞『IPA 芸術抽象部門』佳作受賞
2020年09月 パリ写真賞『PX3 ストリートフォト部門』佳作受賞
2020年11月 アメリカ国際写真賞『IPA 芸術静物部門』1位受賞
2020年12月 ブダペスト国際写真賞『BIFA 芸術抽象部門 』佳作受賞
2021年03月 飾りたいと思う写真展『アートの競演 2021風花』Customer賞受賞
2021年05月 モスクワ国際写真賞『MIFA 広告フード部門』金賞受賞
2021年09月 パリ写真賞『PX3 広告フード部門』金賞受賞
2021年12月 ブダペスト国際写真賞『BIFA ポートフォーリオ広告部門』 金賞受賞
2022年02月 飾りたいと思う写真展『アートの競演 2022如月』Customer賞受賞
2024年03月 飾りたいと思う写真展『アートの競演 2024春暁』M84賞受賞
【展示歴】
2019年01月 写真展『アートの競演 2019寒月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2019年07月 写真展『アートの競演 2019涼月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2019年10月 『80人のアマチュア写真家による平成最後の日、令和最初の日』快晴堂
      フォトサロンギャラリー(東京・丸の内)
2020年07月 ニコンカレッジグループ展『船の上から飛行機&工場夜景スナップ』富士
      フォトギャラリー(東京・銀座)
2021年03月 写真展『アートの競演 2021風花』Art Gallery M84(東京・銀座)
2022年02月 写真展『アートの競演 2022如月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2024年03月 写真展『アートの競演 2024春暁』Art Gallery M84(東京・銀座)
2024年04月 グループ展『UNEXPECTED?展」GALLERY108(岡山・南中央)


●G.I.P. Tokyo賞

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【作品】Title : Flower Condition Series
Year Taken/Printed:2017、Edition : 3/3、Signature : Yes、Image Size : 230 x 310㎜、Print Paper Size : 277 x 355㎜、Print Method : Gelatin Silver Print、Media : baryta paper 、Frame size : 405 x 505㎜

1.どんな点がアート(一番最初、又は ありふれていない)なのか?
8年前の作品を振り返り、今の視点からその意味を見つめ直してみると、静物写真への挑戦と発見、そして花の一生を通して生命の営みと美しさを捉える試みであったことがより鮮明に浮かび上がります。このシリーズでは、花が持つ多様な状態 – 開花する直前の瑞々しさ、満開の輝き、枯れゆく儚さ、永遠に凍りついたような美しさ、そして枯れた後の静寂 – これらの要素とモノクロの銀塩プリントならではの光と影とその間のグラデーションによって、生と死の間にある美しい緊張感を表しています。私は常々、対立する要素が力強く互いを引きつけている様に惹かれているのだと思います。

写真はその制作過程において、遠い国や幼い頃の情景や感情といった記憶を呼び起こすものでもあります。自らの写真を通して、私が何を感じ、何を大切にし、何を美しいと思うのかが明らかになります。この作品を通して、生きること、死ぬこと、その間にあるすべての瞬間に美しさは存在し、恐れることはないのだと、心の深いところで感じたことを思い出します。
本シリーズは、個人的な経験や感情の表現であることがアートであると思っています。いくつかの作品は何かを感じてくださった方々の手に渡りました。それらの作品が、今も新たな物語を紡ぎ続けることを願っています。

2.誰かに購入(部屋に飾ってもらう)頂く為に、何をするのか?
「飾りたいと思う写真展」に出展するにあたり、飾るための壁について考えてみました。そんな中で、たとえば花瓶のように部屋のどこにでも置ける作品があってもよいのではと気づき、今後は壁に飾るタイプでない展示の仕方に挑戦しようと考えています。

【選評】
思いきった大胆な構図が際立つ。シンプルながら背景の黒の締まりと相まってインパクトが有る花の作品である。マットのトーンを押さえる等、額装を工夫すると更に良い。

【作家】植村 由理(ウエムラ・ユリ)氏‬
‭1986年‬ 熊本県出身。‬‬‬‬
‭2007年‬ 工業高等専門学校で電子情報工学を学んだのち、ロンドンへ語学留学。‬‬‬‬‬‬‬
‭2008年‬ 東京工業大学で建築学と社会工学の勉強をする傍ら写真研究部に在籍。‬‬‬‬‬‬
‭2009年‬ 九州大学で建築、デザイン、芸術と哲学を学ぶ。‬‬‬‬‬‬
‭2012年‬ 九州大学大学院統合新領域学府ユーザー感性学価値クリエーションコースにて‬‬‬‬‬‬
    感‬性工学修士を‬取得。
    以降、東京とニューヨークを拠点に写真とヨガを中心とした生‬活を送る。‬
‭2015年‬ サンフランシスコへ留学‬‬。‬‬‬‬‬
‭2016年‬ 報道写真、ポートレイトライティング 、スタジオライティング、写真スタジオ‬‬‬‬‬‬
    技‬術、銀塩写真プリント、‬前衛写真手法のサーティフィケイトを
    シティカレッジオ‬ブサンフランシスコ にて取得。‬
‭2017年‬ ウェディングフォトグラファーとフォトスタジオのアシスタント。‬‬‬‬‬‬
‭2018年‬ 帰国後、より精力的に写真家とヨガ講師として活動。‬‬‬‬‬‬‬
   「特別な日でも、何気ない日でも、その日のことがいつまでも鮮やかに
    蘇るよう‬な写真」をテーマ にクライアントワークを続けている。‬
毎日のように深夜にフィルムで撮影し、日中は暗室で10時間過ごした日々、そして見知ら‬ぬ土地をカメラ片手に歩いた経験とディテールへの拘りが、自分らしい写真に繋がっている‬と思います 。写真と人がとても好きです 。‬Instagram @yuritr‬
‭‬‬‬‬‬‬
【展示歴】‬
‭2016年04月 ‬個展「Portrait」Parades Gallery(長野・松本)‬‬‬‬
‭2017年12月‬ 個展「Flower Condition」Gallery Obscura(San Francisco・USA)‬‬
‭2018年05月‬ 個展「Flower Condition」Parades Gallery(長野・松本)‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬


●フレームマン賞

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【作品】Title : 三十槌(Misotsuchi)
Photography year:2022、Printed:2024、Edition : 1/2、Signature : Yes、Image Size : 200 x 279㎜、Print Paper Size : 254 x 305㎜、Print Method : Gelatin Silver Digital Color Print、Frame size : 308 x 385㎜

1.どんな点がアート(一番最初、又は ありふれていない)なのか?
 どちらの写真も青を基調としていて、険しく厳かなイメージと静かで思い耽るようなイメージの対になった作品です。額装もストイックになりすぎず、様々な空間にマッチするよう工夫しています。

2.誰かに購入(部屋に飾ってもらう)頂く為に、何をするのか?
 各種SNSでの宣伝の他にVRでの同作品の展示をしており、国籍を問わず多くの方へアプローチしています。

【選評】
なんだろうなと思わせる中央の強い固まり、その老木を中心に凍った岩清水を背景にした構図、観光名所を単なる美しいイメージでは無く、険しく厳かな世界観で捉えた作品である。イメージサイズに対してマット余白の絶妙なバランスが良いと思います。

【作家】ikki(イッキ)氏
茨城県出身。
2013年よりカメラマンとしてキャリアをスタート。
スポーツ写真を中心に撮影していく中、写真作品にも興味を持ち制作を始める。
VR空間での写真・映像にも興味があり作品の撮影や有志を集めて展示会など幅広く活動している。

【受賞歴】
2024年02月 第52回日本広告写真家協会公募展APAアワード2024写真作品部門入選

【展示歴】
2024年02月 「APAアワード2024 公募展」東京都写真美術館B1F展示室(東京・恵比寿)
2024年04月 「APAアワード2024 公募展」京都市美術館 別館2階(京都・岡崎)

Art Gallery M84

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