8月12日付けの北海道新聞に、北海道新幹線新函館北斗-新青森間の開業日を、2016年3月26日を軸に最終調整しているという記事が掲載されました。1973年に整備新幹線となって以来、実に42年の歳月を経て、ようやく北海道へ新幹線が開通することとなります。新函館北斗-新青森間は2005年5月に着工していますから、こちらは約11年かかったことになります。ちなみにこれから先は札幌までの路線が着工しており、開業は2031年春を予定しています。ルートはこれまで北斗星などが通っていた室蘭本線-千歳線経由ではなく、函館本線(山線)ルートに沿った形です。
ようやく北海道に新幹線が来るわけですが、地元としては当然ながら歓迎する向きもありますが、「夜行寝台がなくなってしまうのは痛い」という声も聞かれます。先日もお伝えしたとおり、今年の8月21日をもって、寝台特急の北斗星は廃止となります。「夜に移動できた寝台特急は貴重だった。ローカル線に乗りに行く乗客も、路線が函館本線側に変わるために接続が悪くなれば利用しなくなるだろうし、経営を圧迫する」と話す人も。
しかしこれで開業までの秒読みが始まりました。東京から新函館間の所要時間は最短で4時間10分。加えて新函館から函館駅までの連絡列車である「はこだてライナー」は約17分かかるとのこと。東北新幹線は最高時速320km/hが可能なのに、これだけ時間がかかってしまう理由としては、盛岡以北は260km/hの規制がかかっていることと、何よりも青函トンネルを含む、新中小国信号場-木古内間の在来線との共用部では140km/hとなってしまうからです。このため飛行機との競争力を考えると、ちょっと微妙な気がしますが、トータルの輸送量を考えれば、新幹線を利用する乗客はこれまでよりも増えることでしょう。
早く北海道新幹線で青函トンネルを通ってみたいものですね。
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