L8020乳酸菌の2週間摂取で、ジンジバリス菌(歯周病菌)が約44%減少

  • 2022-1-20
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「L8020乳酸菌」を通じた歯の健康維持を提唱する、L8020協議会は、全国の50歳以上70歳以下の男女114名を対象に、「L8020乳酸菌摂取におけるジンジバリス菌への影響に関する研究」を実施し、その結果を発表した。

■ジンジバリス菌が有意に約44%減少
L8020協議会が実施したインターネット調査の結果、4割以上の方がマスクを着用する生活の中で「お口のネバつき(50.8%)」や「口臭(42.9%)」の悪化を感じていることが判明した。「お口のネバつき」や「口臭」は歯周病菌が原因であることが多いことから、歯周病菌の中で、最も人体に悪い影響を与えるジンジバリス菌の保菌について検査したところ、50歳以上の2人に1人(54%)からジンジバリス菌が検出された。

そこで、ジンジバリス菌の保菌者を対象に、口腔内環境改善の効果が期待される「L8020乳酸菌」を摂取することにより、口腔内の菌数にどのような変化が見られるか「L8020乳酸菌摂取におけるジンジバリス菌への影響に関する研究」を実施した。広島大学歯学部 二川浩樹教授によって発見された「L8020乳酸菌」は、むし歯菌・歯周病菌を殺滅し、善玉菌の増加を促すことにより、口内フローラを維持して口腔内環境の改善に効果があることがこれまでの研究で明らかにされている。

調査の結果、起床後歯磨きをして、2時間後に採取した唾液の菌数と、L8020乳酸菌含有製品を2週間使用し、14日目の夕食前に採取した唾液の菌数を比較したところ、製品を使用してない人は菌数に有意差がなかったのに対し、製品を使用した人は、ジンジバリス菌が有意に約44%減少したことが分かった。

本調査結果に対して、広島大学歯学部 二川浩樹教授から見解を伺うと共に、「L8020乳酸菌」の効果に関して改めて解説いただいた。

■L8020乳酸菌の代謝物を応用した製品もジンジバリス菌を減少させる
ジンジバリス菌はリポポリサッカライド(L P S)という内毒素を持っており、ジンジバリス菌だけでなく遊離したL P Sが糖尿病、動脈硬化症、非アルコール性肝、アルツハイマー型認知症、関節リウマチなど多くの全身疾患を憎悪させることが知られています。歯周病菌の中でも最も全身疾患との関連が報告されているジンジバリス菌に注目して今回の研究を行ってきました。

これまでL8020乳酸菌の生菌によってジンジバリス菌の口腔内保菌を減少させるだけでなく、L P Sを不活性化できる成分も含まれていると、エビデンスとして出されていますが、今回の研究ではL8020乳酸菌の代謝物を応用した製品によっても効率的にジンジバリス菌を減少させることができるという新しい知見が得られたと考えています。

ただし、製品を使用していないコントロール群においても、有意差は出ていないものの減少傾向が見られました。これに関しては、研究に参加することでオーラルケアに関心を持ち、いつも以上に丁寧にケアする人が多いことが予想されます。このような現象はホーソン効果と言われる現象で、それはそれでオーラルケアへの関心が向けられたということでよい傾向だと言えるでしょう。
広島大学歯学部 二川浩樹教授


■「L8020乳酸菌」とは
口腔内には、腸内以上に多種類の微生物、通常700〜800種類の微生物が生息している。これらは口腔内微生物叢、またはオーラルフローラ(Oral flora;口の中のお花畑の意味)や口内フローラと呼ばれている。口内フローラは腸内フローラと同じく悪玉菌と善玉菌が混在しているので、プロバイオティクスを口内フローラに対しても適用することで、むし歯や歯周病のリスクを抑えることができる。

特に歯周病は全身疾患の助長因子となることでよく知られている。歯周病菌やその毒素によって2型の糖尿病、動脈硬化症、関節リウマチ、非アルコール性肝炎などが悪化することが知られているし、最近では歯周病菌の毒素によってアルツハイマー病が進行することもエビデンスとして出されている。さらには、妊婦さんにとって歯周炎は早産や切迫流産のリスクが高くなることが知られている。

この一方で、ミュータンス菌と言われるむし歯菌も父親や母親から子供へと感染するため、離乳食が始まる頃からのオーラルケアは非常に重要だ。さらにこのむし歯菌の一部(cnm遺伝子を持ったミュータンス菌)が脳出血の原因になっていることがわかってきている。

このように口の中にいる悪玉菌がむし歯や歯周病だけでなく、多くの全身疾患と関わっており、日頃から口腔内の悪玉菌を減らし善玉菌が優位な状態を作っていくのが健康な生活には欠かせないことだ。

一般的な殺菌剤は非特異的に殺菌作用を示すので、繰り返し使用によって常在微生物叢が破壊され、善玉菌まで殺滅されることが懸念されます。「L8020乳酸菌」は、善玉菌を温存しながらむし歯菌・歯周病菌を殺滅する効果があり、歯周病菌の中で、最も人体に悪い影響を与えるジンジバリス菌が持っている毒素であるリポポリサッカライド(L P S)を不活性化する作用を持った、口腔環境の改善に効果のある乳酸菌だ。健康な生活のためにも L8020乳酸菌の製品群を活用するとよいだろう。

<「L8020乳酸菌摂取におけるジンジバリス菌への影響に関する研究」概要>
調査期間: 2021年9月17日(金)~2021年11月19日(金)
調査方法: 唾液によるPCRインベーダ法により菌数を検査
調査対象: 口腔内にジンジバリス菌が認められる50歳~70歳未満の男女114名
      (平均年齢55.5歳/中央値55.0歳)
     <選択基準>
      ・50歳以上70歳未満(性別不問)
      ・口腔内にジンジバリス菌が認められる方
      ・歯周病、もしくは歯周病が気になる方
      ・1年以上、歯科医院に通院していない方
      ・マスク着用時に口腔内のネバつきのような不快感がある方
      ・L8020関連製品を使用したことがない方
      ・外出時もしくは家庭内において1日あたり必ず
       5時間以上本研究で支給されたマスク(不織布タイプ)を着用できる方
     <除外基準>
      ・総入れ歯の方
      ・5本以上の部分入れ歯を使用している方
      ・乳製品にアレルギーのある方
検査方法: 1回目 起床後歯磨きをして、2時間後に唾液採取
      2回目 1回目と同日に5時間以上マスクをして、夕食前に採取(昼の歯磨きは行わない)
      3回目 製品を14日間使用後、14日目の夕食前に採取(昼の歯磨きは行わない)
割付方法: 製品群①、製品群②、製品群③、コントロール群のいずれかに1:1:1:1の割合でランダムに
      割りつけ。
     <製品群>
      1. L8020乳酸菌含有ヨーグルト/対象者:29名
      使用の方法:1日1個を目安に朝もしくは昼に摂取。
      2. L8020乳酸菌含有タブレット/対象者:26名
      使用の方法:1回1粒を目安に、口の中で5分以上なめて摂取。
      3. L8020乳酸菌含有ハミガキジェル、洗口液/対象者:29名
      使用の方法:歯磨きジェル 朝、晩の歯磨きの際に適量(約1cm)を歯ブラシにとり、
      歯及び歯ぐきをブラッシング。
      洗口液 朝、晩の歯磨きの後に適量(約5mL)をコップに入れ、口に含んで20秒ほどすすぐ。
      4. コントロール群(L8020乳酸菌含有製品を使用しない)/対象者:30名

L8020協議会

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