iPhone開発秘話「開発イメージはセレブプール」『ジョナサン・アイブ』【イソスケのここだけ読んどけIT本】


アップルのデザインチームとそれを率いるジョナサン・アイブを徹底的に紹介する「ジョナサン・アイブ」では、iPhoneの開発初期のデザインイメージが詳しく明かされている。

ジョナサン・アイブはiMac、iPhone、iPadなどのアップルの製品を生み出した人物。日本語版序文を執筆したITジャーナリストの林信行氏は「アップルというすごい企業を築いた功績の半分はスティーブ・ジョブズのものだが、残りの半分はアイブの功績と言っていいだろう」とつづり、アップルの徹底したデザイン哲学に関して、「ただ電子基板に皮を被せて化粧を施すことではなく、消費者にどんな商品を提供して、どう生活を変えたいかに思いをめぐらせることである」としている。

■iPhoneデザインイメージは「セレブプール」
iPhoneの開発が決まり工業デザインの責任者となったジョナサン・アイブは「ディスプレイがすべてだ」と感じて、縁が見えずにプールの端が海などにつながって見えるセレブな「インフィニティプール」をイメージしたそうだ。

ジョナサン・アイブは「無限のプールのイメージ、湖の中からディスプレイが魔法のように浮かびあがるイメージだ」と語り、チームとしてもディスプレイの重要性に傷をつけるようなデザインを避けることで一致していた。

試行錯誤の結果、「電源がオフになっているときには、インクを落としたような真っ黒の平面しか見えない。電源が入ると内側から魔法のようにスクリーンが浮かび上がる。」デザインが完成し、そのデザインを見た全員が「これだと認めた」という。

ITライフハック
ITライフハック Twitter
ITライフハック Facebook

ジョナサン・アイブ
リーアンダー・ケイニ―
日経BP社
2015-01-09




固定ページ:
1

2

関連記事

コメントは利用できません。

カテゴリー

アーカイブ

ページ上部へ戻る