- 2014-1-30
- パソコン
- Lenovo, ThinkPad, キーボード, スペースまたはカンマ区切り、Enterキーで確定、10個まで 知っ得, レノボ
- 新しいレノボThinkPad X1 Carbonの日本語キーボード配列の変更点【デジ通】 はコメントを受け付けていません
アメリカで1月初旬に行われた家電ショーのCESでLenovoが「ThinkPad X1 Carbon」の新モデルを発表した。この発表によれば、従来モデルからのさらなる薄型軽量化、ファンクションキーを中心としたキーボードの進化、基本性能に加えてインターフェイスの大幅な進化といったことが公表された。
このThinkPad X1 Carbonをベースに日本語Windows 8.1を搭載し、日本語キーボードへ交換したのが日本仕様向けのThinkPad X1 Carbonとなる。CESで公開されたのは英語キーボードだったため、日本のユーザーとしては日本語キーボードがどのように変わるのか気になっていた人も多かったと思われる。
先日、ThinkPad X1 Carbon日本仕様が発表され、発表会の場でどのような経緯で日本語キーボードが改良されたのかも解説されたので紹介したい。
ThinkPad X1 Carbonの新モデルは1月28日より販売され、法人向けモデルで税別22.3万円からとなっている。旧モデルと比べ、様々に改良されている。薄さ、重量、バッテリー駆動時間など基本的な点が強化されているのはもちろんとして、先述したキーボード関連の進化に注目している人も多いだろう。
まず、ファンクションキーがソフトに合わせて変化する「Adaptiveキーボード」を採用した。キーボードのキー配列変更に注目してほしい。USキーボードは、「A」キーの左隣は通常「Caps Lock」だが、これが、「Home」と「End」キーに分割された。また、キーボード右上の「Backspace」キーが、「Backspace」と「Delete」に分割されるなど、キーボードの基本的な配列が変更されている。
これは、「Adaptiveキーボード」採用に合わせて、従来はキーボード上段に配列していたキーの配置場所がなくなったことが大きく影響している。
日本のように英語入力ではなく日本語入力が通常利用となるとキー配列をUSキーに準拠すると使いにくくなる場合もある。そこで、新ThinkPad X1 Carbonの日本語ローカライズのためにワールドワイドモデルよりも、詳しく細かくユーザー調査が行われたという。
その結果、日本語環境では、USキーボード以上に特別な役割のキーがあることが判明、日本語はUSキーボードと細かな部分が元々異なっていることも考慮し、さらに使用頻度の高いキー、低いキーの配置が見直されたそうである。
日本語キーとして最適な配列になるように「A」キー左隣は「全角・半角」キーが配置された。「Backspace」キーの位置はそのままで「¥」キーにあった部分に「Delete」キーが配置される。USキーではチルダが配置されていたスペースキー右側部分は「¥」キーになり、その横に「Home」「End」が配置されるなど、日本の実情に合わせた改良となっている。
USキーボードほどの変化はなかったものの、ローマ字入力が基本の人であれば触ることすらない無変換、変換キーがスペースキーの左右に配置され、左「Ctrl」「Alt」が完全に廃されるなど人によっては使いにくいと思える部分もあり、日本語キーボードとしてはまだ進化の余地はありそうだ。
デスクトップのように好きなキーボードに交換することができないのでノートパソコンにおいてキーボードは重要なデバイスだ。今後も進化していくことは間違いないだろうが、どのような方向性で改良を続けていくのかが気になるところだ。
上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]
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