ASUSのAndroidタブレット「ASUS MeMO Pad 7」と「MeMO Pad 8」の販売が始まった。今回販売が始まったのはWi-Fiモデルで、MeMO Pad 8のLTEモデル8(ME581CL)はauから販売される。
予想実売価格が18,500円(税別)となる低価格なタブレットだが、CPUにインテルのAtom Z3745を搭載したパフォーマンスの高い製品だ。COMPUTEX TAIPEI 2014に合わせて行われた、発表会でASUSのタブレット責任者Samson Hu氏へのぶら下がりインタビューから、ASUSにおけるタブレットへの取り組みを知ることができたので紹介しよう
Samson Hu氏によればPCからクラウドコンピューティングへと業界が変化する中で、ASUSは「ユーザーの言動や行動を良く観察し、今本当に必要としているものは何かをくみ取り的確に製品を提供している」という。
そのユーザーニーズを満たすためにASUSではタブレットを3つに分類している。
1)2-in-1タイプのようなキーボードドッグがついて、一般的なノートパソコンのように使用できる製品。
2)タブレットに加えて通話が可能なFonepad。
3)今回発売される携帯性を重視するユーザー向けのMeMO Padシリーズ。
日本のユーザーは「混雑した環境でも簡単に持ち運べ、閲覧や読書に活用できることが重要なため、スリムで軽量な 7 インチや 8 インチがベストなデバイス」「一日中使用できるロングライ フバッテリーや、一日中途切れることなく通信でき、すぐにネットに繋ぐことができるのも重要」と分析している。
こうした経緯があり、auから販売されるLTEモデル「MeMO Pad 8」(ME581CL)が提供されることとなったわけだ。なお、このLTEモデルはASUSが発表した初のLTE対応製品となる。
■プロセッサーにインテルのAtomを採用した理由
MeMO Padを含め、多くのASUS製品はインテルのプロセッサーを採用している。インテルプロセッサーを採用している理由について「22nmの半導体製造技術においても、64bit CPUの製造においても、今でも業界 をリードしています。それに加えてインテルチップセットの省電力機能、 高性能に関してもタブレットにおいて大変優勢だと判断したため」としている。
ASUSとしては最高の製品を提供することを意識しているので「テクノロジーオープンな態度を持ち、製品開発に励んでいる」としている。初代Nexus 7はNVIDIAのTegraシリーズを搭載、次のNexus 7(2013)では、 QualcommのSnapdragon S4 Proを採用、といった搭載実績があるようにインテル以外のプロセッサーの採用についても積極的な姿勢を見せている。
こうしたユーザーニーズを的確に読み取って、そのニーズを満たす製品を開発するのは、かつての日本メーカーが得意とするところであった。ASUSは、そうした日本メーカー以上にユーザーニーズを読み取るのにが上手であると言えるかもしれない。ただし、中には「どうしてこれを出したんだろう」と思う製品がないわけでもない。ただ、現状を見る限りASUSが次に投入してくる製品のほうが、値段と仕様のバランスが取れていて、なおかつ魅力のある製品だということに違いはないだろう。このままではなく、これからは日本メーカーもきっと奮闘してくれると期待したい。
上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]
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