- 2013-12-11
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- Windowsタブレットをより魅力のある製品に! 大幅に進化したBay TrailことAtom Z3000シリーズを解説【デジ通】 はコメントを受け付けていません
現在Windows搭載タブレットでホットな話題になっているのが、インテルの開発コード名:Bay Trail-TことAtom Z3000ファミリーを搭載したWindowsタブレットだ。従来のWindowsタブレットは、Windowsとしてのパフォーマンスがそれほど高くはなかった。Atom搭載の製品自体も少なかった。
これがWindowsタブレットに特化されているといえるAtom Z3000ファミリーが登場したことにより、搭載製品が続々と登場している。なぜならインテルのAtom Z3000シリーズは、パフォーマンスが大幅に強化されているからだ。
■3倍速いけど消費電力は5分の1なAtom Z3000ファミリー
インテルが2013年11月にAtom Z3000ファミリーのテクノロジーについてプレス向けに解説した中で、Atom Z3000ファミリーは従来品に比べ、「最大で3倍の性能向上に加え、同一性能において消費電力は5分の1を実現した高性能プロセッサー」であると説明した。この性能向上には、製造プロセス技術とマイクロアーキテクチャーの同時更新が大きく影響している。
現在、インテルのCore iファミリーは製造プロセス技術とマイクロアーキテクチャーを交互に更新している(Intel Tick-Tockモデル)が、今回のAtomシリーズでは製造プロセス技術とマイクロアーキテクチャーを同時に更新した。TickとTockを同時に行った極めて珍しい例である。
従来製品は、Saltwellマイクロアーキテクチャーを採用していた。Saltwellは初代AtomのBonnellと基本的に同じアーキテクチャだったが、今回登場したAtom Z3000ファミリーではマイクロアーキテクチャーを大幅に刷新した。
使用しているのはSilvermontマイクロアーキテクチャーで、従来の命令を順番に実行するインオーダー型だったものを、最終結果が最適になるように命令の実行順を変えるアウトオブオーダー型へと変更。これ以外にも内部バスを向上し、各種命令も拡張するなど、基本性能が大幅に向上しているのだ。
さらに、従来の32nmから22nmの3Dトライゲートトランジスターへとプロセス技術も同時に刷新することで、性能向上に加えて消費電力の削減を両立している。
このおかげでAtom Z3000ファミリーは、Windowsとして十分なパフォーマンスがありながら、ARMベースのAndroidタブレットなどと同等のバッテリー駆動時間を実現したプロセッサーに仕上がった。今後はタブレット向けのAtom Z3000シリーズを採用した製品が続々と登場し、iPadとAndroid系だけのタブレット市場にWindowsという選択肢が増えたことで、より競争が激化し、さらにおもしろい製品が続々と登場することになるだろう。2014年は、タブレットがさらに熱くなること間違いなしだ。
上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]
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