海外、特にアメリカで人気の口コミ情報サイト「Yelp」が日本に向けてサービスを開始した。レストラン情報だけでなく、一般の小売店など様々な地域の口コミ情報を利用できるサービスで、Webサイトでの利用はもちろん、スマートフォン用のアプリなども用意されている。
すでに口コミサイトは日本で多く運営されているためそうしたサイトを敵に回して、普及して行けるのかといった点が心配になる。現状ではサービスが始まったばかりのため、口コミ情報もまだ少ない。ただ使い勝手は日本の各種サービスに比べて便利そうだ。
■日本のサービスとの違いは？
日本でも、食べログやぐるなびなど様々なレストランの口コミサイトがあるが、サイトの使い勝手やスマートフォン用のアプリなどの使い勝手の点では、見たところYelpの方が良さそうだ。例えば行きたい店の近くにいても店がどこにあるかわかりにくいこともあり、日本人がアメリカで店を探すとなると結構大変だが、そういうときはスマホやPCなどでネットから入手する各種店舗情報が非常に役に立つ。
アメリカでは圧倒的に便利なYelp
アメリカでもいくつかサービスがあるが、筆者がアメリカで使用するのがYelpだ。様々なサービスの中で、Yelpが便利なのは、レストランだけではなく様々な店舗情報がわかる点、細かな条件を付けて検索ができる点と、そして何より無料ということが大きい。大げさではなくこれさえあれば旅行者でも、現地の詳しい人と同等くらいの土地勘になれると言っていい。
使っていて便利なのは、口コミ情報の豊富さはもちろん、各種検索機能が豊富な点だ。例えば、夜のうちに「明日の早朝から空いていて」、「Wi-Fiが利用できて」「朝食の評価が高くて」「近所にある店」を探すというようなことも簡単にできる。日本では、詳細情報を検索するとなると有料会員にならないと利用できないサービスがあるが、Yelpではこのような複雑な条件をつけても無料で検索できる。
検索の機能としては、ジャンルや評価の高さなどの順位順はもちろんだが、表示中の地図の中からの検索、店のオープン時間や、店のサービス内容での検索など、非常に細かい。ただし、アメリカにおいてのラーメン店の評価だけは、ラーメンを食べなれていない人たちによる評価のため日本人には、ほとんど参考にならないと言い切っていいレベルである。
日本ではサービスが開始されたばかりなので、他のサービスのほうが、まだまだ有利だし情報も多いが、ユーザーが増えて口コミ情報も増えていくことに合わせ便利になっていくだろう。また、この日本参入に刺激され、Yelpに負けないように日本の既存サービスも使い勝手を向上してもらいたいところだ。むしろ日本でYelpが広がることよりも、この手の口コミサイトの便利さがYelpが参入したことにより、さらに便利になっていくことを望みたい。
上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]
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代表取締役・ITライフハック代表
ITライフハック編集長・ライター
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