本田圭佑氏が考案!小学生の育成年代向けに開発された新しい4人制サッカー「4v4」の全国大会「JAPAN CAP」が開催

  • 2025-12-29
  • 本田圭佑氏が考案!小学生の育成年代向けに開発された新しい4人制サッカー「4v4」の全国大会「JAPAN CAP」が開催 はコメントを受け付けていません
写真①

8か月にわたって全国で熱いプレーが繰り広げられてきた4人制サッカー全国大会のファイナルステージ「4v4 JAPAN CUP 2025 RESPECT YOU, au」が2025年12月25日、TOYOTA ARENA TOKYO(東京都江東区)で開催された。小学生年代が出場できる国内外の大きな大会がないことから、「サッカーの世界大会をすべての子どもに」のミッションのもと、元日本代表の本田圭佑氏が発起人となり考案・開発されたのが、イノベイティブなサッカー「4v4(フォーヴイフォー」だ。日本サッカーの未来を担うU-10とU-12のプレイヤーたちの準決勝・決勝戦のほか、キッズダンサーたちによるダンスバトル、これまで日本代表として活躍してきた名選手たちによるレジェンドマッチなど盛りだくさんのプログラムに満員の観客が大いに沸いた。

■独自ルールで行なわれるハイレベルで超攻撃的な戦い
4v4のルールは、「何度も挑戦し、成長する」、「挑戦の先に、未来がある」の理念のもと、一度負けたら終わりではなく何度も挑戦できるようポイント制度を導入している。シーズンを通じてポイントを多く獲得することで全国大会である「JAPAN CUP」に出場し、日本一を目指すことができるようになっている。

そして最大の特徴は、超攻撃的なスタイルと選手自身が自分たちで判断し、プレーを進めていく自律性・創造性にある。ベンチには監督やコーチは存在せず、選手たち自身が戦術の決定から選手交代、タイムアウトの使用、試合中の戦術変更までを自由に選択、実行していく。この点に4v4のオリジナリティと革新性、そして未来への可能性が現れているといえるだろう。

あらためて4v4について説明すると、カテゴリーはU-10とU-12の2つが設定されており、1チーム4人のフィールドプレイヤー(1人はゴールプレイヤー)で競技する。登録可能人数は最大7名で、試合中はいつでも交替が可能。しかも、試合中は音楽を流しながら競技を行なう。

ハーフタイムなしの10分1本勝負で、ショットクロック20秒制(ボール保持から20秒以内にシュート)を採用。ハーフラインを越えてからのシュートのみが有効(点数になる)で、得点システムは相手陣地からのゴールが2点、ペナルティエリア内でのゴールは3点、オウンゴールは2点となる。なお、ゴールプレイヤーは攻撃時にはフィールドプレイヤーとして前に出ていくことができる。ファウルの基準は通常のサッカーと同様である。

写真②


■元日本代表選手たちも驚くU-10とU-12のプレー
今年(2025年)で3回目の開催となった4v4。4月から全国で600以上の予選ラウンドの大会が開催され、勝ち進んだU-10とU-12のそれぞれ49チームが予選リーグ、さらには決勝トーナメントにコマを進めた。そして、ファイナルステージ「4v4 JAPAN CUP 2025 RESPECT YOU, au」では、最終的に勝ち残ったそれぞれ4チームずつによる準決勝・決勝を行なうという運営システムになっている。

写真③
アリーナ入口には、12月20・21日に行なわれたグループステージに参加した選手たちの寄せ書きが飾られた。


今大会で栄えある日本一に輝いたのは、U-10は大分県の「morochan’s」、U-12は大阪府の「アシカマトリ」という攻撃力とテクニックを兼ね備えた実力チーム。決勝後に行なわれたれたスペシャルマッチで子どもたちと対戦した元日本代表のレジェンドプレイヤーたちからは、「みんな上手くて、年々レベルが上がっているのでびっくりした」(乾貴士氏)、「一人ひとりの技術は高いし、将来は日本代表に出てくるんじゃないかと思わせる子がたくさんいた」(柿谷曜一朗氏)、「点の取り方が上手い。こうした大会を通じで子どもたちのレベルが上がっていることを体感できた」(中澤佑二氏)といった声が聞かれた。

写真④
3回目の開催で初めて、レジェンドチームはU-12チームから得点を奪われた。


■レジェンド選手たちのプレーは最高の学びになる
本大会のラストには、元日本代表の豪華メンバーによるレジェンドマッチが行なわれた。
本田圭佑チームは家長昭博(川崎フロンターレ)、乾貴士(ヴィッセル神戸)、権田修一(ヴィッセル神戸)、内田篤人。中澤佑二チームは坪井慶介、柿谷曜一朗、宇佐美貴史(ガンバ大阪)というメンバー構成。

10分という短い時間ではあっても、本気モードのレジェンドたちはそれぞれ自分の持ち味を発揮し、観客を魅了した。相手の隙を突き、貪欲にゴールを狙う本田のマインドと嗅覚。ボールを持てば、つねに仕掛ける乾の緩急自在のドリブル。ボールを奪った後のスピードを活かした坪井の駆け上がり。足もとのテクニックとボディバランスから生み出される家長の独特のリズムとキープ力、パスセンス……。

もちろん、チーム戦術やシステムに自分を合わせていくことも大切だ。そのための努力も欠かせない。しかし挑戦を続け、さらに上を目指し、勝つため、サッカーを楽しむためには自分が得意なもの、ことに磨きをかけ続け、やり続ける覚悟も必要だ。何もそれはサッカーに限ったことではない。レジェンドたちのプレーから子どもたちだけでなく親たちも多くの学びと刺激を受け取ることができたのではないだろうか。

写真⑤


■指示待ちではなく自分で考え行動する力を育む重要性
2026年はいよいよ、4年に一度の世界最大のスポーツイベント「2026FIFAワールドカップ北中米大会」が開催される。初出場から28年。サッカー日本代表がベスト8、さらにはその上も目指せるまでに進化を続けている理由のひとつには、これまで継続されてきた各世代の選手への地道な育成の取り組み、システムがあげられる。

大会の最後、本田氏は次のように締めくくった。
「U-10の子どもたちの全国大会がないということから4v4は始まった。今の世の中、子どもたちだけでサッカーをするという環境が激減している。結果、親の許可を得てから行動する、監督やコーチの指示がないと動けない、つねに“指示待ち”な人間に育っていってしまうことを危惧している。でも4v4では、とにかく自分たちで考える。勝つために考えて行動する。今日、出場した子どもたちが将来ワールドカップに出場し、日本を優勝させる。そんな姿を夢見ている」

今年8月には、アジアの10カ国と地域から選出された代表チームによる初の国際大会であるASIAN CUPが実現した。将来的なミッションとして、世界大会であるWORLD CUPの開催を掲げる4v4。より多くの子どもたちが挑戦できる舞台として、次回大会も注目していきたい。

※「4v4 JAPAN CUP 2025 RESPECT YOU, au」はABEMAで配信中
https://abema.tv/live-event/dcb42ef2-c844-44c5-8575-8fad1d5d07fb

テクニカルライター 廣瀬 智一


「4v4 JAPAN CUP 2025 RESPECT YOU, au」

ITライフハック
ITライフハック X(旧Twitter)
ITライフハック Facebook
ITライフハック YouTube

カルチャーに関連した記事を読む
HTT兄妹・堀越麗禾さんが実験で体感!「HTTわくわくサイエンスショー2025」開催
【コメントあり】施設規模が過大であると判断!「イマーシブ・フォート東京」営業終了へ
肉と肉を一緒に喰らう!肉めし岡もと、期間限定「牛丼肉めし」
組み合わせ自由自在!自分だけのオリジナル収納を作れる、12タイプのキューブ型収納ボックス
【連載第2回】南国・宮崎の朝を“無料”で味わう!疲れを残さない快眠設計の「コンフォートホテル宮崎」






関連記事

コメントは利用できません。

カテゴリー

アーカイブ

ページ上部へ戻る