- 2025-10-3
- ITビジネス
- 『ぶっちぎりNO.1』のシェアを目指す!NetApp、26年度の事業戦略を発表 はコメントを受け付けていません
ネットアップ合同会社は、2026年度の事業戦略発表会を9月30日(火)に開催した。当日は、インテリジェント データ インフラストラクチャー構築の重要性を提唱するNetAppの日本国内における事業戦略について、顧客事例を交えながら説明が行われた。さらに、新しく社長に就任した斉藤千春氏が初めてメディアの前に登壇し、今後のビジョンや日本市場における成長戦略への意気込みを直接伝えた。
■シェアNo.1獲得など、NetAppの25年度を振り返る
まず、同社 代表執行役員会長の中島シハブ ドゥグラ氏より、25年度に発表した内容と成果の振り返りが行われた。
中島氏は「NetAppはデータとインテリジェンスの時代に突入したと発表しました。AIの燃料となるデータを支えるのがNetAppの役割です。この新たな時代には、サイバーセキュリティとデータガバナンスという二つの課題が浮上しています。限られた人員でこれらに対応することも企業にとって大きな挑戦です」と述べた。
さらに「NetAppは、データとインテリジェンスの時代に向けて、理想のデータ基盤として『インテリジェント データ インフラストラクチャー』というコンセプトを提唱しました。25年度は、このコンセプトを実現する革新的な技術を次々と発表した年でした。日本法人のチームは、ほぼ毎月のように新製品リリース対応に追われていました」と振り返った。
25年度の成果については「NetAppの革新的な技術と製品は多くの顧客から高く評価され、優れたビジネス成果につながりました。25年度にはグローバル収益で過去最高を達成。特にストレージ業界の成長領域であるオールフラッシュ、Keystone、クラウドストレージの三分野で著しい成長を遂げました。この成長傾向は日本市場でも同様であり、私たちの戦略が正しかったと確信しています」と説明。
続けて「日本では2025年第2四半期の調査で、ついに史上初めてシェアトップを獲得しました。その理由の一つは、新製品がセキュリティ、モダナイズ、AI対応といった顧客の重要なニーズに応え、高く評価されたことです。結果として、ブロック、ファイル、オブジェクトストレージすべての領域で販売を拡大できました。特に、新しいASAは業界トップクラスの機能を備えながら価格を抑え、より高い価値を提供しています」と強調した。
■26年度、日本市場における今後の戦略
続いて、代表執行役員社長の斉藤千春氏が登壇し、26年度の日本市場における戦略について説明した。
斉藤氏は「今年からは、インテリジェント データ インフラストラクチャーを実際に活用し、お客様のデータに導入するケースが増えていきます。つまり、NetAppにとって26年度は“展開”の年であり、社長のバトンを受け取った私にとって大きなミッションになります」と語った。
さらに「AIが本格的な段階に入り、データプラットフォームの重要性はますます高まっています。お客様のデータに関するチャレンジは4つあると考えています」と述べ、次の4点を挙げた。
・AIの拡張を加速するために、どのようなデータプラットフォームを構築すべきか。
・ハイブリッドクラウド環境下でデータモビリティを実現し、クラウドを最適化するにはどうすべきか。
・サイバー攻撃対策をさらに強化し、迅速に対応できる体制をどう整えるか。
・老朽化したプラットフォームをAI時代に即した新しい環境へ刷新するにはどうすべきか。
「これら4つの課題を一気に解決できる新時代のデータプラットフォームこそ、NetAppが提唱するインテリジェント データ インフラストラクチャーです」と強調した。
同氏は、国内展開に向けたキーポイントとして「カスタマーサクセス」「伴走型アプローチ」「データインフラベンダー」の3点を挙げた。
■パートナー代表・三谷産業がNetAppに期待すること
NetAppの戦略的パートナーとして、三谷産業株式会社 取締役 DX推進担当の深堀俊彰氏が登壇。深堀氏は「地域企業では人材不足が深刻化しており、デジタル技術による効率化や合理化を進めたい一方で、データインフラのモダナイゼーションとサイバーレジリエンスの2点がボトルネックになっている」と課題を指摘した。
そのうえで、NetAppへの期待として「データインフラモダナイゼーションの点では、バックアップやDRサイト構築などお客様のデータ可用性を高める課題をワンストップで解決できること。サイバーレジリエンスの点では、ストレージでデータを守りつつ、攻めのソリューションとして再構築を可能にする点に大きな期待を寄せています」と語った。
■新社長が宣言、NetAppは"ぶっちぎりNO.1"を目指す
深堀氏の発言を受け、斉藤氏は「NetAppは三谷産業とのパートナーシップのように、互いのビジネスをさらに高いレベルへ発展させていきたいと考えています。これからの日本市場はAIをはじめとする先進技術を急速に取り込み、一層の盛り上がりが期待されます。その中で、データの重要性、とりわけデータインフラの進化は急務の課題です。NetAppは、インテリジェント データ インフラストラクチャーを国内に広げることで、日本を元気にしたいと考えています」と語った。
さらに「パートナーとともに伴走することで、NetApp自身の成果も自然と高まると信じています。国内市場でシェアトップを獲得できたことは大変光栄ですが、各社の差はまだ僅差です。NetAppは本日の発表内容を推進することで、“ぶっちぎりNO.1”を目指していきたいと考えています」と力強く宣言した。
今回の発表を通じて、NetAppは過去最高の成果を土台に、インテリジェント データ インフラストラクチャーの国内展開を加速させる姿勢を鮮明にした。新社長の斉藤氏のもと、パートナーとの連携を強化しながら、日本市場で“ぶっちぎりNO.1”の地位を確立する戦略を力強く打ち出したといえる。
テクニカルライター 後藤響平
■ネットアップ合同会社
■ITライフハック
■ITライフハック X(旧Twitter)
■ITライフハック Facebook
■ITライフハック YouTube
■ITビジネスに関連した記事を読む
・第二創業期を迎えたjinjer、AI-Readyな人事データベースでNo.1を目指す
・あらゆる廃棄物を人工皮革など「選べる素材(再資源)」に変換!新循環ソリューション「.Garbon」始動
・アプリ市場をデータで解析!「モバイルアプリトレンド2025」日本版レポート オンライン記者発表
・大阪・関西万博で大熱狂の落合陽一氏のパビリオンと連携!「Mirrored Body」、ユーザー数10万人を突破
・審査員決定ならびに第一次審査応募開始!サンフロンティア主催/ピッチコンテスト「FRONTIER PITCH TOKYO for Startups 2025」