3ステップの設定でかんたん接続!「WD Cloud」でパーソナルクラウド環境を楽々構築


読者の方の中にはNAS(ネットワークアタッチストレージ)を利用している人もいるかもしれない。今回紹介するWDの「WD Cloud」は、NAS機能に加えて、ネットワーク上からリモートアクセスで利用できるストレージだ。ITライフハックでも『スマホやPCで写真や動画を保存、共有!WD、パーソナルクラウドストレージ「WD Cloud」を発表』という記事で発表会の様子と製品の詳細を紹介している。

この「WD Cloud」をZIGSOWユーザーのVossさんがZIGSOW PREMIUM REVIEWでかなり詳しくレビューしているので紹介しよう。

■セキュリティ対応が難しくクラウド環境を断念
Vossさんはこれまで家庭内で使えるネットワークストレージを構築したことがあるそうだが、外部からのアクセスを可能にするのはセキュアな状態を作るのが大変で、断念したことがあるという。このためWD Cloudが簡単にセキュアな状態でネットワークからも利用できるとは、信じられなかったそうだ。

しかもパッケージを開けると、超簡単なマニュアルが付いているだけ。そしてそこに書かれているのは、電源回りをセットアップしたら、Webブラウザーへ「wdcloud.jp/setup」と入力してアクセスすればOKだということのみ。

パッケージ一式

パッケージ一式

このように簡単なマニュアルが付属するだけ

このように簡単なマニュアルが付属するだけ

■わずか数ステップで外部からアクセス可能に!
しかしその疑問はすぐに氷解する。ステップごとに画面を移っていけば、簡単にセットアップすることができたのだ。ドライブの検索も3秒程度で終了。名前やメールアドレスを設定すればすべてが終了だ。なおメールアドレスは、HTMLメールが読めるアドレスにする必要があるので注意が必要とのこと。

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セットアップ自体は1分以内で終了、とVossさん。パスワードを作成すると、自動的に設定が完了してメールが届くので、そのメールにある「WDCloud.jp」のリンクをクリックすれば、ログオン画面に誘導される。そしてチュートリアルのツアーが自動的に開始されるので、それを過ぎればセットアップは完全に終了したことになる。

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次にスマートフォンの回線からアクセスして繋げてみる。メールにあるリンクからアプリをダウンロードし、アプリを起動したら、セットアップで入力したメールアドレスとパスワードでサインイン。初回起動時にだけ聞かれる自動バックアップ設定を行うと、簡単にバックアップが可能に。「簡単すぎるだろう!!」とVossさん。ここまで簡単だとは想定しなかったそうで、拍子抜けしたとか。

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WD Cloudのセキュリティについてだが、アクセスについては以下のようになっているとのこと。図の通り、WAN側からアプリやWebブラウザーを使って通信するのはWDのサーバーなのだ。WDのサーバーはアプリを通じてアクセスしてきた端末のログオンIDを判別し、初回登録時に接続確立したWD Cloudとの通信を橋渡しする。この時の接続はP2PのためWD CloudはWAN側の通信に関しては、WDのサーバー以外の通信を一切受け付けない。これによってセキュリティが保たれているわけだ。

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■動画視聴も難なくこなす高速性
なおWD Cloudはストリーミングの再生にも対応している。実際にVossさんは高速道路走行中の車内でストリーミング再生をしたとのことだが、それでも十分に見ることができる安定した再生が可能だったとのこと。「通信は非常に安定している」とVossさん。

ところでNASとしての能力はどの程度なのか、CrystalDiskMarkを走らせたベンチマークテストの結果は以下の通りだ。

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「単なるNASとして捉えた場合でも、現行製品として遜色ないレベルに達している。ベンチマークではこういう結果だったが、実測では100MB/秒前後なので、使用感は内蔵HDDと殆ど変らない」とVossさん。

そして中身はどうなっているのか分解してみるVossさん。この製品の大きなアドバンテージは、NAS用の高耐久HDDを搭載していることがメーカーから公表されているところだと語る。実際に調べてみたところ、WD RED/WD20EFRXが搭載されていた。「他社製品の“中身が不明なNAS”を買うのに比べて、安心感が違う」(Vossさん)。

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またこの筐体には冷却ファンが設けられていない。しかしドライブの表裏に適度な空間があること、下から上にかけて多数のスリットを開けて対流で排熱する方式となっているが、制御基板の付いている側が少し暖かくなる程度と、利用には問題ないとのこと。

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最後にVossさんは、手ごろなNASが欲しかったため今回のZIGSOW PREMIUM REVIEWに応募したとのこと。NASとしての性能に期待していただけで、WD Cloudが持つネットからのアクセスについてはほとんど期待しておらず、レビューを終えたら使うことはないと思っていたとか。

取扱説明書が簡単すぎるし、冷却ファンがなければ高温多湿の日本では使い物にならないと思っていたとも。しかしこれらの思い込みは、「実際に利用してみたら大きな間違いだった」とVossさん。目からウロコとはこのことであろう。WD Cloudおそるべし。

■PCを持っていない人にこそおススメ
「個人的に是非ともお勧めしたい層の人は、スマホやタブレットの容量不足に困っている人で、PCを持っていない人だ」とVossさん。

「データのバックアップ先が無い、microSDによるストレージ増強にも限りがある、もしくはスロット自体が無いようなスマホやタブレットを使っていると、写真程度のデータでも速攻で容量を使い果たす事になるが、本製品の自動バックアップを使って転送していけば、そうそう容量限界に達する事はない。

クラウドサービスだと、毎月の維持費がかかるし、自宅でデータにアクセスする場合でも、WANへのアクセスが必要だが、本製品なら自宅内ならLANで繋げるので、アクセスも高速。PC持っていると判らん問題が、割と一発解決出来る製品なのだ。

単なるNAT越え可能なNASというだけでも十分便利だが、本製品が最も役立つと感じるのは、スマホ世代だろう」と語っている。スマートフォンユーザーだけでなく、手軽にクラウド環境を手に入れたいと思っている人は、是非とも使ってみたい製品だろう。

ZIGSOW PREMIUM REVIEW:WD Cloud ~自分専用のパーソナルクラウドでスマホやタブレットの動画、写真、音楽を保存してみんなで共有~
ウエスタンデジタルジャパン WD Cloud 製品ページ

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