エプソンは2015年9月1日に発表会を開催し、プリンタ複合機など5機種を新たに発表した。今回発表されたのは、カラリオプリンタの新モデルとなる、プリンタ複合機「EP-10VA」「EP-978A3」「EP-808AW/AB/AR」、年賀状プリンタの「PF-81」、写真愛好家向けのプロセレクションシリーズ「SC-PX7VII」。価格はすべてオープンプライスで、エプソンダイレクトショップでの価格はそれぞれ、EP-10VAが4万5,980円、EP-978A3が3万5,980円、EP-808AW/AB/ARが3万980円、PF-81が5万4,980円、SC-PX7VIIが5万9,980円。発売日はEP-10VAが2015年10月22日、SC-PX7VIIが10月上旬、その他の機種すべては2015年9月10日となっている。
■プリンタ5機種を新たに発表
今回発表されたモデルのうち、EP-10BVAはカラリオシリーズのフラグシップモデルとして、印刷の基本となるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色に加えてレッドとグレーのインクを加えた新6色染料インク「Epson ClearChrome K2インク」を搭載。カラーだけでなく、モノクロ出力にもこだわったモデルだ。加えてプロセレクションシリーズで採用されている、マンセル色彩研究所とエプソンが生んだ最新の色生成テクノロジー・LCCS(論理的色変換システム)を、カラリオシリーズとして初めて全面的に採用し、なめらかな階調製と高い色再現性で安定した画質を実現したとのこと。
またモノクロ作品については、PCなしでも高品質な印刷ができるように、明るさ/コントラスト/色調の一覧印刷からイメージに近い画像を選んでプリンタ本体に設定、縁を付けて印刷をすることもできるように。ほかにも色鮮やかな写真が楽しめる「高採モード」がりようできるほか、背面のトレイによるA3給紙も最大5枚までの連続印刷に対応した。
EP-978A3は、これまでのモデルで採用されてきたA3サイズまでの印刷に対応した多機能複合機。またEP-808Aシリーズは、コンパクトな筐体で置きたい場所に設置できるほか、インテリアや嗜好に合わせてホワイト、レッド、ブラックの3色から選べるようになっている。
PF-81は年賀状印刷に特化したモデル。キーボードも用意されており、パソコンいらずで年賀状の作成から印刷までを行うことができる。本体にある大画面液晶は、ハガキの原寸大表示ができるほか、簡単な操作で年賀状作成が楽しめる。
なお今回のシリーズから、同社の自動色補正システムである「オートフォトファイン!EX」が新しくなっており、主に風景モードの暗部の階調性を向上。色鮮やかさはそのままに、デジタルカメラがとらえた情景を、暗部まで鮮明に描き出せるようになった。
このほかスマートフォンで撮影した写真を簡単にプリントできるアプリ「Epson iPrint」にも全機種が対応。同アプリはオートフォトファイン!EXにも対応し、プレビュー機能で補正効果を確認することができるようになった。また2面、4面割り付け印刷にも対応した。
ハイアマチュア/プロユースのSC-PX7VIIは、2011年9月に発売した「PX-7V」の後継機で、プロセレクション「SC-PX3V」「SC-PX5VII」のイメージを踏襲したブラックデザインを採用。PX-7Vと同様に、8色光沢顔料インク(フォトブラック、マットブラックまたはブルー、シアン、マゼンタ、イエロー、レッド、オレンジ、グロスオプティマイザ)を搭載し、光沢感ある色艶やかな写真表現が可能だ。PX-7Vで好評のブルーインクと高採モード機能を搭載し、顔料プリンタでありながら、ポジフィルムの風合いを感じさせる、高採度な写真表現を実現している。
■発表会には写真家の中井精也氏も登場
発表会には鉄道写真家として有名な中井精也氏も登場。作例などを紹介しつつ、エプソンプリンタの魅力について語ってくれた。
写真家から見てEP-10VAのオススメポイントは7つあり、1つはやる気にさせる高級感のあるデザイン、A3プリントへの対応、背面からの連続給紙に対応していること。2つめは美しい描写力を生かした作品印刷、複合機としての日常使いの2つをハイブリッドで楽しめること。3つめはモノクロもカラーも、光沢紙もマット紙もそつなくこなすオールラウンダーであること。4つめはPCレスで簡単にプロ仕様のプリントが楽しめること。そして6つめはEpson Print Layoutの便利さ。そして最後は安いことである、とのこと。
また中井氏は、マット紙でのプリントがオススメと語る。「マット紙は反射がないので作品の素が見られる。風合いや手触りがよく、写真を優しい印刷にする。ペーパーが作品の雰囲気を左右する。DPE店でもマット紙はなかなかプリントできなく、せいぜい絹目止まり。紙を選べるのはプリンタを持っているからこその特権だ」(中井氏)。
このほかにも手書きレイアウトでの印刷や、サムネイルを切り抜いての写真ガチャポンなどを参考例として示しながら、スマホやハードディスクに閉じ込められた写真をプリントアウトして、飾ることの楽しさについて語ってくれた。
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