プログラマーは未来を予見?新技術の普及に”10年”は誤差【イソスケのここだけ読んどけIT本】


どうもイソスケです。【イソスケのここだけ読んどけIT本】は、IT関連で注目されている人、物事、テクノロジー、その他、IT関連であれば「現在、多数の注目を集めて」いたり、「これくらい最低限知っておくべきこと」だったりといった事柄に関する書籍を、イソスケが読み、その内容を紹介する企画です。

書籍を読み解くには、それなりの時間が必要になるので、忙しいビジネスパーソンは、注目の書籍だからと言って片っ端から読んでいくわけにはいきません。

そこで、本企画ではイソスケなりの視点で、自分が読んだ書籍についてポイントを押さえた紹介をしようと思っています。

本連載を読んで気になったら購入してみる。または、話題に上った書籍のおおよその内容を把握するといった感じで、皆さんのお役に立てればと思っています。

なお、本連載は、記事執筆前に「書籍を読む」という準備が必要なため、書籍の内容次第では読破に時間がかかることもあるため、毎回決まった日に更新されるとは限らないことをあらかじめお断りしておきます。また、こんな書籍を読んで感想を聞きたいということがあれば、以下のメールアドレスまで、メールを送ってください。

itlifehack【at】mediabank.jpn.com
【at】は@

前回は『 5年後、メディアは稼げるか――Monetize or Die? 』を紹介しました。

今回、第14回の書籍では「最速の仕事術はプログラマーが知っている」を紹介します。

ドワンゴで携帯電話事業を立ち上げ、2004年度には独立行政法人より天才プログラマー/スーパークリエイター認定を受け、現在は株式会社ユビキダスエンターテイメントのCEOを務める清水亮氏。

そんな清水氏がプログラマーの仕事術について語ったのが本書。清水氏は、現在、100ます計算で成人男性とコンピュータが速度を競うとすると、成人男性が平均2分であるのに対し、コンピュータは25ナノ秒で計算が終了。つまり48億倍の速度ということにも触れ、この膨大な計算速度を持つコンピュータを使いこなすプログラマーは、複雑な情報処理を最速に終わらせる方法を知っているといいます。

■プログラマーは未来を予見する?新技術の普及に”10年”は誤差範囲
また、プログラミングを日常的にできる人間は、新技術を見極めるのが極めてうまいとして、マイクロソフト創業者ビル・ゲイツの失敗を例に上げ、プログラマーの経営術についても独自の見解を披露。

ビル・ゲイツは90年代の終わりに「タブレットPC」というコンセプトを掲げ、ペンで操作するためのソフトウェアも自ら開発。しかし、当時のコンピュータには処理が重すぎ、ある製品はバッテリーが1時間しか持たないなど、実用に耐えうるものではありませんでした。

また、2000年代の前半にも日本で小型のロボットビームが到来していることに目をつけたゲイツは、ロボット向けOSとソフトウェア開発キットを発表。しかし、ここでもロボットブームは世界に広がらず失敗。

しかし、2015年にソフトバンクが売りだしたPepperは、合計100万円の高額商品ではあるが、品切れになるほどの人気。またタブレットPCは現在、SurfaceやiPadなどといった製品が普及し、時間軸はズレたものの、未来はビル・ゲイツが目を付けた方向に進み、技術進歩の歴史にとって10年というのは誤差範囲だといいます。

そのため、プログラマーが経営者になると、ひたすら時間稼ぎをするのが主な仕事になり、プログラマーが今日勝負するビジネスは、10年前から密かに準備してきたネタだといいます。

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執筆:イソスケ

最速の仕事術はプログラマーが知っている
清水 亮
クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
2015-07-24

 

 

 

最速の仕事術はプログラマーが知っている
清水 亮
クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
2015-07-24



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